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刑事部刑事課第七係  作者: 如月雪華
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第2話 最初の事件

30分ほどして高貴さんは戻ってきた

高貴:「はーい、集合。」

そういって会議室に集められた

高貴:「さてと、事件の概要を説明する。

事件は一週間前の早朝、渋谷区恵比寿の路上で女性の刺殺体を発見。

検死によると背中を2カ所刺され、そのうちの一つが心臓に到達し出血多量で死亡が確認されている。

名前は牧村容子まきむらようこ25歳。

都内のコンビニで夜勤勤務の仕事をしていた。

現場周辺には防犯カメラがあり、午前5時22分、牧村容子が一人歩いているところが写っていた。

その2分後、突然脇道から出てきた犯人によって刺され、そのまま逃走。

科捜研の話では、覆面をして顔の特定はできないそうだが、中肉中背で背はおよそ170前後の男性とみている。

目撃情報はいっさいなく、職場でも彼女はあまり目立たず真面目に勤務をしていたそうだ。」

悠一:「どうせ科捜研に渡した防犯カメラの映像は貸してくれないですよね?」

え?

高貴:「ああ。

もちろん衣類やら検死の結果報告書もなしだ。」

美雪:「いつも・・・こんな状況の中で事件解決を?」

夏樹:「そうだよー。だれもここに手を貸してくれないし。

ま、ここには直感刑事に天才ハッカーがいるから大丈夫。」

そんな・・・

高貴:「美雪、そんな怖い顔したら綺麗な顔が台無しだよ。」

美雪:「え?あぁ、すみません。」

高貴:「さてと・・・ざっと内容を聞いた限りでは、犯人は彼女のストーカーだろうな。」

智和:「そうだねぇ。しかも普段は真面目でそんなタイプには見えない・・・とか。」

悠一:「高貴さん、現場の住所は分かりますか?」

高貴:「ああ。恵比寿東4ー3だ。」

悠一:「じゃあ俺はハッキング作業に入ります。」

高貴:「よろしく頼む。」

てきぱきとした対応

美雪:「すごいですね、みなさん。」

夏樹:「情報はないけど、このメンバーならどんな事件でも解決できるよ。」

高貴:「美雪君、最初の仕事は大輔と夏樹と3人で現場周辺を調査してくれるか?

この二人についていけば分かるよ。」

大輔:「よし!夏樹、美雪、行こう!」

美雪:「はい!行ってきます!」

私達は現場に向かった


現場に到着し、尾ノ上さんと夏樹君は周辺を簡単に見ると、聞き込み調査を開始した

私は現場周辺の写真を撮るように夏樹君に言われ、一人周辺の写真を収めていた

尾ノ上さんは向かいに住んでいる老夫婦の手伝いをしながら事件の話を聞いていた

夏樹君は周囲の奥様や女性から話を聞いていた

すごい・・・それぞれ自分の役割が分かっている

私も私ができることをしよう

私は志麻君に電話をかけた

志麻:“美雪、さっそく事件到来?”

美雪:「さすが志麻君。

恵比寿で起きた女性の刺殺事件を追っているの。」

志麻:“あぁ、それならいい情報があるよ。

殺された女性は2ヶ月前、恵比寿に引っ越してきたけど、その前は銀座の「エリザベス」というところでホステスをしていたらしいよ。

でもそこでしつこくつきまとわれていた男性と口論になり、お店に迷惑をかけたくないと辞めたらしい。

家の所在も知られていたから、恵比寿に引っ越してきたってわけ。

男性の名前は「たかし」ということしか分からないみたいだけど。“

美雪:「さすが志麻君、有力な情報をありがとう。」

志麻:“美雪、美雪は自分ができることをすればいいよ。

それに、俺をいつでも頼ってくれ。“

志麻君・・・

美雪:「ありがとう、志麻君。」

電話を切る

ポンポンと肩を叩かれた

夏樹:「だーれ?志麻君って。」

そういって夏樹君は頬を膨らませていた

美雪:「私をいつもサポートしてくれる頼もしい探偵さんだよ。」

夏樹:「へぇ~、なんだか妬けるね。すごく頼りにしているみたい。」

美雪:「うん・・・すごく頼りになるよ。」

夏樹君は突然顔を近づけてきた

夏樹:「じゃあ俺の事も頼って?」

え・・・

大輔:「こら、女性を恫喝しない!」

夏樹:「いてっ!恫喝じゃないってばー!」

夏樹君の真剣な顔つきと低めの声にドキドキしてしまった

大輔:「色々情報は仕入れたことだし、青南君、写真は撮れた?」

美雪:「あ、はい。こんな感じですか?」

尾ノ上さんは写真をチェックする

大輔:「うん、いいね。夏樹はどう?」

夏樹:「いててて。俺も色々聞いてきたよ。戻ろう?」

美雪:「はい。」

私達は職場に戻ることにした


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