第1話 個性的なメンバー
男性:「青南君。今日からよろしくね。」
美雪:「はい、よろしくお願いします。」
私、青南美雪は子供の頃から憧れていた刑事になって早5年。
周囲からはサイコパス刑事と言われ疎まれてきた
そんな私は今日からこの「刑事部刑事課第七係」に配属された
ここは通称「何でも屋」
抱えきれない事件や案件を持ち込まれる
しかし知っている
ここはとても優秀な人間が集まっていることを
私の父は警視総監である南雲健一だ
悪しき風習を改革するために警視総監に就任し早3年
この刑事部刑事課第七係を発足したのも父だ
私はあえて周囲にバレないように母親の旧姓を名乗っている
それは父が警視総監ということで何かとやりづらくなるかもしれない
それでは立派な刑事にはなれないという父の意向だった
私は警視総監である父を尊敬しているし、父もまた私が刑事になりたい想いを尊重してくれている
ここに配属になったのは、私自ら希望してのことだった
優秀であるがゆえに変人という人と仕事をしてみたかった
私も変人だから
男:「俺はここの課長である安元高貴だ。
一応課長だけど、俺の事は高貴さんと呼んでいいよ。」
「直感刑事」と言われ次々と事件を解決した実力者
父から直接、この部署の課長を命じられた有望な人
美雪:「分かりました。」
安元:「あはは。冗談と受け止められると思ったけど、青南君は面白いね。」
そういって高貴さんは笑った
安元:「じゃあ俺は美雪君と呼ぼうかな。」
美雪:「ええ。いいですよ。他の方は?」
安元:「事件がないときはみんな10時出勤が多いかな。特に出勤に関してはルールを決めていないよ。」
時刻は9時・・・まぁ、そんなものか
安元:「美雪君の席はここね。メンバーについては随時来たら紹介するとして・・・
しばらくは誰も来ないから俺とお話でもしようか?コーヒー飲む?」
美雪:「あ、はい、ありがとうございます。」
他のメンバーが来るまでは高貴さんと色々話をした
高貴:「さてと、やっとメンバーが集まったところで・・・じゃあ美雪君、自己紹介を。」
美雪:「組対5係から来ました青南美雪です。よろしくお願いします。」
高貴:「じゃあ悠一から自己紹介を。」
悠一:「はいよ、御堂悠一、よろしく。」
智和:「杉原智和、よろしくね。」
大輔:「尾ノ上大輔よろしくね!」
夏樹「花岡夏樹だよ、よろしくね。」
美雪:「よろしくお願いします。」
高貴:「一応美雪君にはおまえたちのことは軽く話してあるから。」
智和:「じゃあ細かいことは省略ってことで。
安元さん、事件の依頼は?」
高貴:「特にまだだ。」
智和:「じゃあゲームしようっと。」
悠一:「智和、レベル上げしたか?」
二人は席に座り、早速携帯を取り出してゲームを始めた
大輔:「俺は隣の部屋で稽古をしていまーす。」
そういって部屋を出て行った
高貴:「気にするなよ、こいつら全員マイペースだから。」
美雪:「大丈夫ですよ。」
すると花岡さんが側に来た
花岡:「俺と同い年だって聞いたよ。あ、俺の事は夏樹って呼んでね。」
美雪:「じゃあ私は美雪で。」
夏樹は突然私の手を取ると、ソファ席に連れて行った
夏樹:「僕がこの中では一番下だったからさ、美雪が来てくれて嬉しいよ。」
美雪:「そう?よかった。」
しばらく私は夏樹とたわいもない話をした