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第二部、仏について語る作者が自説を公開させられる

 仏のことを離苦と名付く。

 苦諦を第一害と名付く。

 苦諦を離獄と名付く。


 自分が仏と平等だと理解するなら、大きな知恵者となるだろう。

 忍辱(にんにく。ひたすら我慢している人)を治めるなら、仏の境地である。

 いつも衆生を見ているけど、衆生の気持ちではなく、自分の体を心配して、長いことみんなのことを考えないで、心を操ることにはとらわれなくて、それでも気にしない。これが嘘(方便)の力である。

 いろいろ迷うことはあっても、「おれは今まさに衆生を救うだろう」とライオンの如く吠えて、生死の流れに漂い、愛欲の海に沈み、痴惑の網に固く結ばれ、無知な衆生が怖れているところの災いを除いてやり、雄者となることは、仏の境地である。


 たくさん聞いても、理解しない人は理解しない。


 衆生よ。

 足を進めて道に向かうなら、衆生とともに悟りを得たいと願いが良い。

 もし帝王を見たならば、法王となり、法輪を伝えたいと願うが良い。


 「賢首(華厳経の作者)よ。おまえの菩薩としての行いを説いてみよ」

 といわれて、賢首が説く。

「信じる者は、師匠がいなくても悟りに至る。

 信じる者は、功徳の種であって、最勝の知恵を育てる。

 信じる者が、もしあらゆる如来を信奉するならば、奇特に仏を供養するだろう。

 衆生が、もし奇特に仏を供養するならば、その信じることは仏の心でも理解できないだろう。

 よろしくこの甚深な優れた解脱を開き、信解し受持して他のために説くがよい。

 世の一切の凡夫で、この法を信じるものははなはだありがたい。」

 賢首はこのように仏教を考えている。


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