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四方山徒然草  作者: 長野晃輝
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「成人」

「成人」



 子供の頃から成人式の「成人」という言葉に疑問を感じていた。

 成人とは「人に成る」と書く。

 だとすれば子供の自分は人ではないのだろうか。

「大人に成る」とすればそんな疑問を抱く必要もなかったのだが、どうしても「人に成る」という読み方を止めることができなかった。

 成人を迎えれば大人に、「人に成る」ことができるのだろうか。

 早く「人」になりたい。

 そんな風に思っていた。

 つまるところ未熟な自分が嫌いだったのだろう。

 運動ができるわけでもない、勉強ができるわけでもない。特筆する特技だってない。趣味のゲームも上手なわけでもない。時間をかけてプレイするタイプだ。時間をかけたところでポケモンを全種類集めたこともなかった。

 それでまあ成人を経てもう結構経ったわけなのだが、今だって未熟な自分が嫌いだ。

 子供の頃に比べれば、思考は成熟したし、経験はそれなりになんだってしてるし、知識だってそれなりに蓄積している。

 しかし、運動は苦手だし、学生の頃に始めた小説は未だに完結の目途も立たない。そもそも小説を書き続けることができていない。継続は力なりとはよく言ったものだ。中途半端に続けているとろくなものにならない。

 成人を迎えれば何か変わると思っていた。

 しかし、変えようと努力しなければ変わらない。

 未熟で怠慢な自己を改革せねば。

 そんな思いで週一回のジョギングを半年ほどしている。飽き性で運動嫌いな自分がそれだけ続けられているのは結構自信になる。

 この四方山徒然草もそういうものになれるよう、継続していこう。

 いつか自分の目指す「人に成る」ように。



次回予告

「過去話①」

(予告は予告なく変更になるかもしれません)



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