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四方山徒然草  作者: 長野晃輝
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「神域」

昨年末の伊勢神宮参拝の感想的なもの。

「神域」


 去年のゴールデンウィークが明けた頃合いにふと思い立って伊勢神宮へ参拝に向かった。

 一度は行きたい。お伊勢参り。というやつだ。

 伊勢神宮は豊受大御神をお祀りする外宮と、天照大御神をお祀りする内宮がある。

 豊受大御神は天照大御神のお食事を司る神で、衣食住や産業の守り神だ。

 外宮の鳥居をくぐると高倉山の豊かな自然が広がっていた。五月の爽やかな空気も相まって非常に快適だった。水路には亀がいて、縁起がいいと思った。

 やはり鳥居をくぐると明らかに雰囲気が変わるものだ。鳥居をくぐる前は汗ばむくらいだったのだが、中に入ってからは涼しく汗が引いた。

 神域と言う言葉通りだと思った。

 しかし、本当に神域という言葉を肌で感じたのは内宮を参拝した際のことだった。

 時刻は夕暮れ。参拝道の商店ももうそろそろ店じまいし始めていたころだった。

 内宮の鳥居をくぐった後から突如汗が噴き出した。

 それと同時に尋常ではない圧迫感に襲われた。空気が鉛になったように、肺から重さが沈み込むような圧迫感だった。過呼吸気味になりながら正宮である皇大神宮へ向かった。

 歩きっぱなしで疲れているのだろうかとも思ったが、来るまでに赤福を食べてゆっくりしてきたので恐らく違う。

 きっとここの空気なのだ。

 酷く居心地が悪かった。念願の晴れ舞台に出たような緊張がきっと一番近しい感覚だろう。ともすれば卒倒しそうだった。

 天照大御神を祀る空間。それに違わぬ空気に直に触れたような気がした。

 スピリチュアルなものは往々にして思い込みだったりするのかもしれない。

 わたし個人としては信じているというわけでもない。

 しかし、人間の感覚は人それぞれだ。わたしも物心ついた時から目に飛蚊症を患っている。見え方、感じ方は人によって違うのだ。

 今の科学では説明できない、そんなものだってあった方が面白い。

 人はそれをロマンというのだろうか。

 神域とロマンについて啓蒙を与えてくれたあの旅は非常に有意義なものだった。



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