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「過去話③ 初恋③」
「過去話③ 初恋③」
当時のわたしと仲が良かった女の子がMだった。
Mは幼稚園より前からの仲で、同じ団地に住んでいた。
Mは教室では隣の席にいてよくわたしにちょっかいをかけた。
お腹をつまんだり、ノートに落書きをしたり、思い出せるのはそんなくらいだ。
授業が終わるとお返しとばかりにわたしはMにアイアンクローや頭ぐりぐりをしていました。当時は若く、女の子への思いやりを持っていませんでした。
休み時間に逃げるMを追いかけていたのを今でも思い出す。
Mが振り返りこっちを見て笑っていた。
その表情にわたしは恋に落ちていたのだ。
それに気づいたのはわたしが転校し、Mも転校したということを知った後ではあったのだが。
恋に落ちたあの笑顔を、わたしはまだ探している。
もうちょっと続くんじゃよ




