「過去話③ 初恋②」
「過去話③ 初恋②」
他のみんなと同じようにわたしもRのことを気にしていた。
自然とRに注目していた。これが好きってことなのだろうか。当時のわたしには好きと言う感情がわからなかった。
可愛いと思うことはある。
仲のいい女の子もいた。
だが、好きと言う感情を、わたしは根本では理解できていなかった。
ある日の放課後にとある男子とRが教室で談笑している姿を目撃した。
それは親友のYだった。
Yは優しい少年だった。非常に優しい少年だった。
誰に対しても当たりがよく、朗らかで、みんなに好かれていた。
そんなYと転校したばかりのRが仲良くなっているのも頷けた。
そのままYと付き合うのだろうか。
ぼんやりとわたしはそう考えていた。
わたしはYとは特に親しい仲だった。親友の一人だ。まあ、あの頃のわたしには親友とただの友人の数がほぼ同じくらいだったのだが。
親しい友人と気になる女の子が付き合うかもしれない。
そんな状況に少しドギマギしていた頃だった。
林間学校でわたしは、Rのいる女子の部屋に侵入することになる。
その部屋には初恋の相手、Mがいた。
卑怯もラッキョウも大好物です




