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未来予報してみませんか?  作者: だいれん
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詐欺師?占い師?いえいえ未来予報士です☆

この世の中にはいろいろな職種があると思います。

例えば学生・サラリーマン・コンビニのアルバイト又は引きこもりさんなど

え?私の仕事ですか未来予報士です。

関東某所、汚れが目立つ雑居ビル5階のとあるスタジオで

さっぱり売れない芸人6組のライブが行なわれていた。

その中の新人芸人の一人「東野 琉」の出番は刻一刻と、近づいてきた

小さなステージに立ち背筋を伸ばして頭をぺこりと下げると昨日徹夜で考えた新しいネタを披露した。

目と鼻の先にある観客席には数えられる程の人しか座っていない。

ステージに立つたび「今日こそ売れる芸人になるぞ」と思いながらネタを披露するのだがテレビ局からのオファーはいつまで経ってもこない。そんな状況でも、自分が芸人として生活をしていることに対しての

誇りを持っていた。

そんなことを考えてるうちに夢のように出番が終わり観客席に向けて感謝の言葉と共に深く頭を下げた。

今日の売上はDVD二枚でちょうど3000円。。。「生活チョットやべぇかなぁ」生活のことを考えながら

大宮駅に向かった。

大宮駅のターミナルでは、いろいろな芸をしている人たちがいる。例えば一輪車を使った大道芸やギター演奏のライブ、マジックショーなどの観客を楽しませる芸がたくさんあった。

「俺も路上ライブしてみようかなぁ」そう思いながら駅構内に向かっているとふと目に付くキャッチコピーの旗が掲げてあった。

「詐欺師?占い師?いえいえ未来予報士です☆」

エ…ナニコレ怪しい空気プンプンじゃん。。。 みんなそう思うだろ。いやなんか店員さん?も怪しい人っぽいしこの暑い夏に緑色のパーカー着てフードかぶってるし。てか、、身長ででかくねぇか???俺は、180cmだけど俺よりでけぇぞ。。。


「あなた、今怪しいと思ったでしょ」

え!?俺に言ったの?嫌まぁそう思ってたけどねと言いたかったが心の声にしておいた

「そんなことないですよ。ところで未来を占ってもらえるんですか?」

「まぁだいたいそんなところですかねぇ」と言われたのでいや絶対当たらないだろと思った

「じゃあ、俺の未来を占ってみてくださいよ」

「ん~例えば。あなたは芸人としてテレビデビューを目指していますよね」

「どうしてそれを?今日のライブを見に来ていたんですか」

「。。。申し訳ないのですが名前を聞いたこともなければライブに行ったこともございません。。。」

じゃあ、なんで知ってんだよと自分では心の声にしたつもりが口を滑らしてしまった。

すると、「私が未来予報士だからです」という回答が帰ってきた。。。


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