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夏生詩集3

夜に書く

作者: 夏生

白紙見つめ10分

書きたいことを

探すと

一瞬一瞬の場面が

言葉が、声が

聴こえてきて


話しかけても

耳を傾けても

変わらない

届かない

さみしさに

潜る


夜は大げさに

静かで

歌いたがる

さみしさを

煽る


たられば

泳ぎ出す


息継ぎを

我慢して

苦しさを

膨らませる


起こったこと

より

起こせなかった

ことが

鈍く痛む


ない痛みに

つける薬は

見つからない


さみしさ

やさしさ

変わるだろうか


さみしさ

深い方が

強い方が

やさしさ

のために

なるのか


ほどほどの

さみしさは

心地よさに

成り代わって

夜に昇華されて

しまう


書きたいこと

煽られて

言葉が散ってゆく

かき集めても

散らばり

まとまろうとしない


あおい朝が

やってくる

さみしさは

くたびれて

眠り込んだ




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