0:プロローグ
※この話はフィクションです。
野花が咲き乱れる、泉の畔。
良い天気だ、風が気持ちいい。
そして、目の前には横たわった14才くらいの金髪碧眼の美少女。
まるで野に咲く白百合のように可憐で可愛らしい女の子だ。
艶やかなベビーブロンドの髪。
澄んだ青空のように碧い瞳。
ぷくっと可愛らしい小さな唇。
雪のように白い肌。
そして、綺麗に尖った横長の耳。
そう、この少女はエルフなのだ。
永遠に美しき、気高き森の民。
しかし……、
力なく開かれた目からは光彩が失われ、頬には涙の筋がついている。
服は裸にひん剥かれ、身体はホーリー白濁液に塗れてドロドロだ。
目も当てられない、愍然たる悲惨な情景……。
ぶっちゃけ全て俺がやりました、本当にごめんなさい。
反省はしている。
だが後悔はしていない。
力づくで及んだ少女との行為は、凄く、凄くて、凄かった。
しかし、これ以上の具体的な説明をすることは出来ない。
俺はまだ、闇へと葬り去られるわけにはいかないのだ。
過ぎたことは仕方がない。
気持ちを入れ替えよう。
落ち着いて深呼吸だ。
ふぅ……。
賢者のように澄んだ気持ちで、横の泉に目を向ける。
清らかで、すごく綺麗な泉だ。
そして、その綺麗な水面に映るのは……、一匹の醜悪な小鬼の姿。
ホーリーゴブリン――。
認めたくないが、これが俺だ。
日本から召喚されて、女神にこの姿に変えられた。
聖なる小鬼、ホーリーゴブリン。
改めて、自分の身体を見下ろす。
子供のように小さな体。
女のように貧弱な手足。
不気味なレベルで白い体色。
そして下腹部には、神より授かりし聖なる槍が鎮座している。
この聖槍が俺――、ホーリーゴブリンの最大の特徴だ。
性能は……、凶悪の一言。
さっきまで少女にグングニルヤッホーしていたこの聖槍だが、今はゴールデンボールマガジンに装填された白濁の弾丸を撃ち尽くしたことで、クールモードに移行している。
猛々しく天を貫きし邪悪な聖槍も、弾が無くてはタダの槍だ。
力なくグッタリしている。
しかし、この状態でも、この凶悪な聖槍が俺の外見の醜悪さを際立てていることに変わりはない。
いや、醜悪なのは外見だけじゃないか……。
罪なき少女を襲い、その穢れなき身体にホーリー的な欲望の赴くまま、光り輝く暗黒の聖槍を突き立ててしまったのだ。
俺の内面も十分に醜悪といえる。
ふぅ…………。
改めて賢者な心で少女を見やる。
やはり、すごく可憐で可愛らしい少女だ。
そして、頬を滴り落ちる涙、鈍く輝く禍々しいホーリー白濁液。
痛ましく、哀れな姿。
……。
どうしてこうなった。
※ホーリー白濁液に性的な含みはありません。ただの白く濁ってドロッとした聖なる液体です。神聖なものです。だから誤解しないでください。
※しばらくの間は「感想を受け付けない」設定にさせて頂きます。私は意志薄弱なので、感想を読むとそれに流されそうですし、書きたいことを書けずにヒヨりそうだからです。御免なさい。