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魔法使いの雑音愛唄(ノイズ・ラブソング)

作者: 式十

大人は悪い魔法使いだ。自分の子供も人形に変える。

そうやって逆らう心を壊した挙げ句、捨てようとする奴も腐るほどいる。

けど君はまだ逆らう意志がある。楽に生きたいなら、楽に生きればいいんじゃないかな。

今まで充分頑張ってたじゃん、君は偉いよ。俺なんかよりずっと。

だから、たまには休むのも良いと思う。いちいち本気なんて出さなくてもいい。あんなの言われて出す様なもんでもない。

最低な大人の言う事に踊らされる必要もない。

本当にどうしようもないのは、誰に何を語られようと、誰に頑張れと言われようと……

何にもせずに、何にも感情を見出だせずに、9年以上も無意味に周りを裏切り続ける俺だ。


これでも納得出来ないかな。甘ったれてるって思うかな。

なら変な理屈無しで言うよ。


俺は思う様に生きて欲しい。少なくともそんな生き方をする権利が君にはある。俺にはないけど。

周りが無価値だと思ってても、俺は価値があると思う。

いや、価値なんて概念を人に付けるのは間違いだ。

そんなの関係無しに、ただ居て欲しい、と切実に思っている。


俺はどんな君でも受け入れるし、愛する。

そういう奴だ。一度惚れたら何とやらだ。


運動出来ない?その方が可愛いじゃないか。

性格が悪い?俺の方が酷いから良い。

自分勝手?俺だってそんなんだし気にしない。

だらしない?俺を見て君に同じ事が言えるか見物だね。


どうしようもない、無価値なんて、君に似合う言葉じゃあないさ。

好きになりゃ全部気にならない。ならなくても特に気にしない。


あああもう、大人の言葉はうざってぇ。近所に住んでたら逮捕覚悟で乗り込んでやりたいぐらいだ。

とにかく、俺は君の味方でい続ける。例えそれが間違ってても、ずっと。


言葉で気持ちを伝えるのは恥ずかしいし苦手だけど、君を癒すための魔法ならいくらでも思いつくのさ。


俺を誰だと思ってる?


普通の魔法使いじゃない、君の、君のためだけの、


ただ1人の魔法使いだ。




どうか、その命を落としません様に。


この魔法で、貴女が少しでも救われます様に。

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