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ハーレム×女神の下僕=俺!  作者:
二章:初期設定(VRMMO)
19/31

10組⑤

「こんなクエストが出てきたって無理じゃんかよ」


 右手で頭を掻きながら言う藤原。

 もっともな意見だ。

 城に侵入しててっぺんまで目指すなんて難しい。


「俺の透明化の魔法を使って、城の中を潜入して城のてっぺんに向かってみるか?」


 提案する熊野。

 商人のジョブで覚えられる魔法に透明化の魔法があるのだろう。


「ダメだ。

 城の中って言ったら、セキュリティーが万全なはずだ。

 そういった侵入者様のわなが仕掛けられてたりするだろう」

「確かに、」と、熊野は同意する。

「もし、やられてしまってペナルティを食らったら、意味がない。

 ここは残念だが、スルーするのが一番だろう」


 藤原は当然とばかりに言う。


「う〜ん、簡単に諦めちゃうって良くないと思うんだよね」


 安木は腕を組んで考える様に言う。


「はあ、何言ってんだ?

  城に門兵を見てみろ!明らかに屈強そうな奴らばかりじゃねぇーか⁉︎」と藤原。

「そんなのやってみなきゃわからないじゃん」と安木。

「『やってみなきゃ』って、戦うつもりなのか?」と藤原。

「そうだよ、藤原。せっかく手に入れた力なんだし使ってみなきゃ意味ないよ」と安木。

「いやなぁー、仮に門番に勝てたとしたって、その後どうする気なんだよ?

 中にはいっぱい敵がいるんだぞ」と藤原。

「三人で協力してやればなんとかならないかな?」と安木。

「なるわけねぇーだろ! 城のてっぺんって雲より高い位置にあるじゃねぇーか⁉︎

 登るだけでも、一苦労だぞ、ありゃあ、」と藤原。

「魔法であそこまで飛ぶ事は出来ないの?」と安木。

「ああ?」と藤原。

「だから、藤原の魔法で飛ぶ事は出来ないのかって訊いてるの?」と安木。

「魔法? 魔法かあ、一応調べてみるが……、あんな高くまでできないと思うぞ」


 そう言いながらタブレットを取り出して、確認する藤原。

 何回かタッチした後、数秒後、藤原は首を左右に振りながら言う。


「いや、ダメそうだ。ギリギリ雲あたりにまでは行けそうだが、雲を越えられないらしい」

「じゃあ、藤原が雲まで飛んだ後、俺の魔法で城の窓まで距離を縮める」


 短距離ならなんとか出来ると、熊野。

 やる気のある声。熊野が持つエロの力は、城の姫に興味を持ち出しているのだろう。


「じゃあ、決まりだ。城の窓にくっついたら、俺の力で窓を破壊して侵入しよう」


 そう安木が締めくくり、城の方へ三人で向かったのだった。

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