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無題

 黒い空間で、破壊の力がぶつかっていた。

 日の光が一切存在しない暗黒の世界だ。にもかかわらず、その中で二つの光点が凄まじい輝きを放ち、離れては近付いてを繰り返している。

 それは漆黒の宇宙で激突する二つの星のようにも思えた。

 一方が腕を振るえばもう一方が蹴りつけ、一方が頭突きすればもう一方が尻尾を繰り出す。二つの巨体が体当たりして、剣のような牙や爪がそれぞれの体に突き立てられる。

 二体の戦いは地上のはるか地下、溶岩層で繰り広げられていた。超高熱と超圧力をものともせず、二体は空を飛ぶように、海を泳ぐように、我が物顔で溶岩の中を動き回る。

 双方の口から放たれた溶岩流と熱線が激突! 衝撃で周辺が吹き飛ばされ、溶岩層の内部にぽっかりと真空地帯が出現した。

 先に溶岩の壁を突き破って出現したのは片腕に半面、黄燐の怪獣ガイキルスB。

 続いて出現したのは青い目に緋色の皮膚の怪獣だ。

 ガイキルスBの翼が発光し、緋色の怪獣の全身が輝き、二体の口から溶岩流と熱線が応酬される。

 二体は激しく傷つき、消耗しながら、それでも戦いをやめようとはしない。これは死闘、どちらかの存在が消えることでしかもう片方が生きていけない生存競争なのだ。

 二体の戦いはいつまでも、いつまでも続いていった。

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