悩み事
翌週。
私は仕事帰り服を取りにDollへ向かった、お店の前に着いたのは良いものの中へ入りづらく困っていた。
「どうやって中へ入ろう‥‥‥というか普通に入って行けばいいのかな?」
悩んでいたらお店の扉が開き中から見知った顔が
「ユウさん」
男性は私の方を見て怪訝な顔をする。
「俺はカズサ、ユウに用事?」
ユウさんだと思ってた私は顔を紅くして俯く
「いえ、ユウさんじゃなくて葵さんに‥‥‥」
「あ、オーナーか ちょっと待って呼んでくる」
そのまま彼は中へ入って行った。
私は店の前で待つ事、数分。
暫くしてカズサさんが戻ってきた。
「オーナーから中に入って来てくれてと」
私は店の中へ入っていく、前も見たけどやはりこの店はかなり豪華だった。
階段を下りフロアへと立つとカウンターに葵さんが居た。
「美優ちゃん、いらっしゃい」
葵さんの優しい顔が私を見る、そのままカズサさんに連れられてカウンターまでやってきた。
「じゃ、俺は仕事に戻るから」
彼は素っ気なく去っていった
「美優ちゃん何か飲む?」
私は未成年だと言うことを伝え特別にトロピカルジュースを作ってもらいそれを飲んだ。
本当なら未成年だからこんなお店には来ちゃ行けない 。
ただ、先週の出来事があったから私は今ここに居
だけと自分に言い聞かせる。何も言わずただ出されたジュースを飲んでいると
‥‥‥
「何か悩み事あるのかしら? そんな顔をしてるわよ」
「え‥‥ど‥うして分かったのですか」
「それはね この店やっている以上簡単な事よ。ここに来るお客さんは悩みを抱えていたりストレス発散の為に来たりと色々よ」
「‥‥‥」
「私はそんなお客さん達を優しく出迎えて一時の夢を見させてあげるの」
「そう‥‥‥なんですか‥」
「それで美優ちゃんの悩みは?」
私は言おうか迷った
‥‥‥少しの沈黙の後 、は口をひらいた