いざ!高天原へ!2
うずめさんが脱ごうとするのを、やっとの事で止めた私とかんなさんが一息ついた所で話が戻った。
「ではでは~、今回の依頼、”自由に生きたい”を始めましょうか~。では、まず天界高天原に行かないとですね~、この受付を越えて進んだ先に鳥居があります。とりあえず、そこまで行ってみて下さい~。鳥居までは、かんなちゃん、案内お願いできるかしら~?」
「了解しました。私が責任をもって案内します。」
かんなさんが、ピシッ!と敬礼するとさっきまでの優しい雰囲気から、出会った時の凛とした雰囲気に切り替った。私はなんとなく仕事のモードに入ったんだなぁと思った。
「それじゃあ私の説明はここまでね~、かんなちゃん、鳥居まで送れたら後は”アレ”で私が説明するから帰ってきて大丈夫よ~。」
「了解しました。」
私は、うずめさんとかんなさんのやりとりを見て
「”アレ”って何ですか?」
「それは鳥居についてからのお楽しみって事で~。」
と、にこにこしながら、それじゃあ私はここまでだから後は頑張ってね~と私達を送り出してくれるうずめさんに一礼をして
「それでは、参りましょうか。」
かんなさんの後について行くのだった。
私と紅ちゃんとかんなさんは、うずめさんと別れると、受付の奥に足を進めた。
ある程度奥に進むと大きな洞窟の様なものがあった。洞窟の入り口にはスクリーンが空中に浮いており、”天界高天原”と表示されていた。
「ここから先は暗くなっておりますので、足元に気をつけて下さい。」
「は、はい。」
「ん~ラジャー。」
洞窟内に入ると、さっきまでの受付前での騒がしさが一気になくなり、空気がピーンと張り詰め、私達の足音だけが、洞窟内にコツコツと響きわたる。今の状態を一言で表すなら、”神聖”と言う言葉がぴったりだなと思った。
「着きました、ここです。」
しばらく一本道を歩いて行くと洞窟内の大きな広間があった。広間の中心には大きな鳥居があり、洞窟の中は暗かったが、鳥居の前にろうそくが立っておりあたりを照らしていた。
鳥居の中は青白く光っており、今にも吸い込まれそうな輝きを放っていた。
「すごい・・・。」
「びっくりだね・・・。」
私達はあまりにも大きな鳥居を前に呆然と上を見上げていた。
「ここを通れば、天界高天原に行くことができます。ただ、鳥居には結界が張られており、無理に通ろうとしても跳ね返されてしまいます。」
とかんなさんが、説明をしてくれてる横で
「ふ~ん、どれどれ。」
と紅ちゃんが鳥居に入ろうとする
「あ、あぶないよ、紅ちゃん。」
紅ちゃんはダイジョ~ブ、と言って鳥居の中に入ろうとすると、紅ちゃんはゴン!と何かが頭に当たった様な素振りをした。
「イタタっ、何か壁みたいなのがあるね。」
と頭をさすりながら戻ってきた。私が大丈夫?と声をかけると、へーきと言ってVサインをした。
「この結界はうずめ様しか解除できないので、高天原に行くときは必ず受付のうずめ様から依頼を受けてからでないと高天原に行けない仕組みとなっております。結界を解除する為にもそろそろ”アレ”が来るはずなのですが・・・。」
「かんなさん、さっきから言ってる”アレ”って何なんですか?」
「ん、気になる。」
と私達二人はかんなさんの方を見ると、シャンシャンと鈴の音が聞こえたかと思うと、私たちの目の前にスクリーンがパン!と表示された。スクリーンには"神通話"と表示されており、その下に応答と文字が書かれている。
「わわ、な、何これ!?」
「神通話?」
焦る私たちを見て(焦っているのは私だけ、だけど)かんなさんは、ふふっ、と笑い、
「来ましたね、応答を押してみて下さい。」
と、言われるまま応答をタッチした。




