第4題目!!!!
此処は世界の上空『スカイ・キャッスル』此処では神様達が日々くだらない会議をしています
本日はアメリカ上空!
「もーいくつねーるーとーお正月ー」
火神が鼻歌を歌いながらだらだらしてる
「おい全知今日は何をするんだ?」
実は12月は色々と忙しいので基本的に会議はせず、雑用をしてるんだ。因みに雷神風神は気象部へ太陽は惑星通信部へ出払ってしまっている。
「今日か~何しよーかなー…………あっ! 大掃除しよう!」
「え~寝てたーい」
火神がごねるが無視して
「じゃあ、女性陣はこっち来て書類を片づけましょぉ」
木神が女性陣を先導していく
「じゃあ、男共はこっちの段ボール片づけようぜ」
俺が先導しようとすると
「…………」
全知がもの凄く嫌そうな顔をしている
「何でお前が嫌そうなんだよっ」
「だって~その辺の荷物おもいじゃーん」
「知るかよっ!!」
「じゃあさ、全知は荷物の中身を片づけてよ、俺らが重いの片づけるからさ」
地神の提案を全知が呑む。
「それなら」
ってなわけでお掃除スタート
-1時間後-
「ん?何だコレ異様に重いが……何が入ってるんだ?」
と呟いて地神がおもむろに開けると
一冊のアルバムが出てきた。相当古ぼけているのでラベルも読めない。年代物だと想定される。
突然目の前を風が通りすぎた
「ん?」
隣に居た全知が居ない……と思ったら、地神の更に向こう側になにやらアルバムらしき物を抱えた全知が居た
「お前何してんだよっ! そんな力が残ってんなら重い荷物片づけろよ」
「ぜーはーぜーはー」
めっちゃ肩で息をしてるよこの人……この神
「これ……だけはぁ…………みせ………………られん!」
その中に一体何がっ??? きーにーなーるー
そんなことをしてると、女性陣がなんだなんだと近づいてくる
「なんだぃ? どうしたんだい?」
「説明は後で! 全知を捕まえろーーーーーーー!!!!」
「え? え?」
「いいから早く! 逃げられる」
「うん・・・・・・それっ」
全知の足下に木神の魔法『蔓草の呪い』(つるくさののろい)がかかる
「うわっ」
いつもなら冷静に解くのによっぽど慌ててるのか派手に転ぶ
俺はを駆けだし転んだ全知の元へダッシュ。きつく抱えているアルバムをもぎ取る
全知が目を白黒させている
「コレには一体何が?」
みんなが覗き込んでくる
「よし、捲るぞ」
みんながコクリとうなずく
ぱらぱらぱらぱら
「こ…………………………れは!」
「「「「「「!」」」」」
全ページオール全知のアルバム
何でこんな物がっ!?
転ぶ全知から笑う全知までオールページ選り取りみどりの写真集だった
全知が泣いてる
「おーい全知。泣いてるとこすまんがこれは何だ?」
「泣いてないし」
ボソッと呟くと今度はしっかりと蔓草の呪いを解き、どこかへ走り去っていった。
「あーあ泣かせちゃったぁ」
木神が耳元で言った
「お前も悪いだろっ」
「あのさあ、思い出したんだけどこれ、多分あなたの先代の物よ」
「へ?」
「二代目の趣味は知ってる?」
「いいや?」
そういえば先代は何を趣味としていたのだろう。多芸多才だったからな~
「写真撮影よ」
「そうなのか」
「うん、しょっちゅうカメラ弄ってたからねぇ。しかもいつも嫌がる全知を言いくるめて撮影、アルバム作成してたしね。多分これはその残り物よ」
みんながあーそれであそこまで嫌がってたのねーっ的な感じにうなずいている
びしゃ
ん? この水しぶき何?
「おー居た居た三代目」
なんと二代目が居た
「お久しぶりです二代目」
「うんうん。久しぶり! 元気に精進しとるか? でだけどな。この部屋のどこかにあるアルバムを取りに来たのだけど……」
「もしかしてコレですか?」
と、手中のアルバムを見せる
「おお! それだ」
びしゃ
先代はそれだけを受け取ると満足したように帰っていった
「何だったんだ? 一体?」
そんなこんなで全知を追いかけ始める
「おーい」
呼んでも返事はないが、階段から
「しくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしく」
泣き声がする。泣き声のする方に回り込むと
「ふぐっ・・・・・・えぐ・・・・・・な、泣いてなんか。いなっいないん、だも、だもん」
泣きはらして目を真っ赤にした全知の姿が
「「「「「ごめんなさいでした」」」」」
みんなで謝る
「ふぐっ、もういいよ。」
そう言うとケロッと泣きやみ
「で? アルバム何処にやった?」
「それならさっき水神の二代目が持っていったぞ」
言おうかどうしようか迷ってる俺の代わりに地神がそう言った
すると
《バタリ》
全知が気絶した
「大丈夫かっ?? 」
「うう・・・・・・あいつに持って行かれて、愛でられるくらいなら死んだ方がましだよ~」
一瞬気を取り直したが、再びバタリと気を失った。
救護部に全知を運び込むと俺たちは掃除を再会。
特に何事もなく掃除は進んでいったが、俺は気になる写真─────────────金剛神の写真を手に入れた。そこに写っていた金剛神という人は 俺が様々な人から聞いていた情報とはかけ離れていた
俺が聞いていたのは
男性、見た目は中年、しかもゴツイ。今でも生きているなら900歳
だが写真に写っていたのは華奢な女性。年は分からないがそれほど年くさい感じはしてこない。寧ろ瑞々しさの様なものさえ感じるほどだ。
「なんなんだ? 一体。一体金剛神は何処へ行ってしまわれたんだ」
ボソリと呟く。
俺はこっそり袂に写真を隠すと掃除の仕上げをしているみんなの元へ向かった。
やむなくして掃除が終わり、気を取り直した全知と風神・雷神、太陽が会議室へと帰ってきた。
『現在、日本上空に入りました』
飛んでいる国が変わると流れるアナウンスが鳴り響く。
「みんなも揃ったことだし~忘年会しちゃう?」
全知が提案する
「いえ~~~~~~~~~~~~~~~い」
おおっ良いじゃん! 盛り上がってきた~~
「そうと決まったら俺たちは食材を探してくるぜ! 行くぞ水神っ」
地神に無理矢理連れ出された。個人的にはみんなでわいわい内装とかしたかったのに。
向かったのは食料庫→気象部(雨神)→調理室。
どうやら雨神は料理系のサークルに所属しているらしく、
「発表の場だねっ」
とか言って快く調理係をやってくれた。
雨神が伝令系の式神をとばすと、暫くしてサークルメンバーが集まってくる
「じゃあ、料理したら持ってくから、ここ(スカイ・キャッスル)の人全員呼んで、地下闘技場でやろうよ!」
と雨神に言われたのでそのことをみんなに伝えるべく俺もそこら中に伝令用の式神を飛ばす。
五分くらいして、
「了解」
との返事が込められている式神が届き、更に十分後には
「みんな集まって飾り付けしてるよ~」
と火神から式神が来た。
─数時間後─
「じゅんびばんたん~いつでもお~け~」
と火神から式神が届いた
「こっちも何とか終わったよ! 後は転移系の術式で料理を送るから、この皿だけ並べてきてよ!」
と指示され、何やらきっと、呪術的意味を持っているだろう模様が描かれた皿を運ぶのを手伝うことになった俺と地神は割らないようにそっと地下闘技場に運んだ。
地下闘技場は既に内装が終わっており、いつもの汗臭さや、古くさい感じがどことなく消えていた。テーブルも色々な部署から転移されたのだろう、様々な模様や色が付いてる。壁は魔法や呪術を使って作られたぬいぐるみや蔓草なんかで装飾され、天井にはシャンデリアなんかが吊されていた。
「本年もこれで終わりです~! 皆さんお疲れ様でした~! かんぱ~~~~~~~~い」
「「「「「「「「かんぱ~~~~~~~~い」」」」」」」
全知の音頭でみんなが乾杯する。
この日は朝までどんちゃん騒ぎをしていた…………気がする。酔っちゃったので良く覚えていない。これって……ヤバくね?
ただ覚えているのは
城の下から「ぼーん」「ぼーん」と響いてくる除夜の鐘の音だけだった。
END