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止まった時が動くトキ

旅行が終わって次の日の朝


姉:(ふわぁ…昨日はなんだかんだで夜遅くまで起きてたなあ… 私も完全に疲れ取れてないや)


妹:スー…スー…


姉:(まだ寝てるか、ちょっと疲れちゃったかな?) ナデナデ


妹:ん…んぅ…


姉:(また離れたら泣いちゃうだろうし、もうちょっと傍にいようかな)


妹:ん…お姉ちゃん?


姉:あ、起こしちゃった? まだ寝てていいよ ナデナデ


妹:ううん、今日はお姉ちゃんとしたい事があるから起きる!


姉:したいこと…? どっか行きたいところがあるの?


妹:うん! お姉ちゃん仕度して!


姉:え、うん わかった


姉:(なんだろう、したい事って…? 早めに着替え済ませちゃおう)


自分の部屋に戻って着替えと仕度を済ませる


コンコン


妹:お姉ちゃん?


姉:どうしたの?ななみ


妹:入っていい?


姉:うん、どうぞ


妹:えへへ、我慢できなくてきちゃった!


姉:ん? どうしたの?


妹:お姉ちゃんっ ぎゅーっ


姉:もう、甘えん坊さんなんだから、ななみは ぎゅっ


妹:えへへ、甘えん坊嫌い?


姉:嫌いじゃないよ むしろ、好きかな? ニコッ


妹:っ…!? え、えへへっ

(今のお姉ちゃんの笑顔…物凄いかわいかった…)


姉:どうしたの?ななみ 顔赤いよ? ピトッ


妹:ふぇ…っ お、お姉ちゃんっ!?


姉:熱ないみたいだし… 私は仕度できたよ?


妹:う、うん大丈夫 じゃあいこっか!


姉:うん で、でもどこいくの?


妹:えへへ、お姉ちゃんが旅行に連れてってくれたお返し!

今度は私がお姉ちゃんを連れてってあげますっ


姉:ん、それは楽しみ どうやって行くの?


妹:ちょっと気分転換でお散歩だよ!


姉:じゃあ手繋いでこっか


妹:うん!


姉:よし、じゃあ先に出て 鍵閉めるから


妹:はーい!


姉・妹「いってきまーす!」


バタン ガチャッ…


姉:っ…やっぱり寒いね


妹:うん、お姉ちゃん、手っ スッ


姉:ん、 ぎゅっ…


妹:えへへ、お姉ちゃんの手あったかい…!


姉:ななみの手もあったかいよ でも…スッ


妹:わわっ…! お姉ちゃん…っ!


姉:抱き寄せた方があったかいよ…っ


妹:えへへ…っ お姉ちゃん一緒にマフラー入ろ?


姉:ん、いいよ


妹:えへへ… もっとあったかいね!


姉:うん…っ



姉:ところで、どのくらい歩くの?


妹:あと15分くらいかな?


姉:ん、そっか ちょっとお腹すいちゃったな コンビニ寄ってもいい?


妹:うん、いーよっ


姉:ん、ありがと



店:いらっしゃいませー


姉:ななみも何か食べる?


妹:んー、お姉ちゃんと一緒の!


姉:ナデナデ


妹:えへへっ


姉:じゃあ、このサンドイッチとお茶でいい?


妹:うん!



店:合計390円になります

…400円お預かりします

10円のお釣りです、ありがとうございましたー


姉:そこの河川敷で食べよっか


妹:えへへっ なんか物凄い幸せだなーっ


姉:こらななみ、あんまりはしゃぐと転ぶよ?


妹:えへへっ 大丈夫大丈夫っ って、ひゃわっ!?


姉:ななみっ!!! あぶないっ!!!!


妹:え…!? あ…っ お姉ちゃん…!!

っ…!!!!


プーッ …ドゴッ


クラクションの音、そして同時に響いた鈍い音


妹:…いたっ… ぅ…あれ…お姉ちゃん…?


妹:(あれ…あそこに横たわってるの…お姉ちゃん!?)


妹:お姉ちゃん…? お姉ちゃん!! しっかりして!!! お姉ちゃん!!!!

そんな…私のせいで…!! お姉ちゃん…やだよ…!!


はっとして振り返るとそこに車はいなかった

コンビニからさっきの店員さんが出てきてくれた


店:大丈夫ですか!? 今、救急車を呼びます!!


妹:お姉ちゃん…ぐすっ…ふぇえええ… ごめんね、ごめんねっ…

お願いお姉ちゃん…死なないで…っ!!!

起きてよ…お姉ちゃん!!


それから何分後かに救急車がきて病院に来た

色々警察の人や病院の人に聞かれたけど、あまり記憶がない

私の中に残っているのは罪悪感だけ

あの時私がはしゃいでなかったら…


妹:(ごめんね、お姉ちゃんっ…)


そしてしばらく病院の椅子で座っていると、白衣の男の人が歩いてきた


男:えっと、ななみさんですよね


妹:えっと、はい、そうです


男:お姉さんは今意識不明です 病室までご案内します


妹:…



妹:(ここがお姉ちゃんの病室…)


そこには、色々な機械がついているお姉ちゃんが横たわっていた


妹:お姉ちゃん…っ ぐすっ…ふぇえええ… ごめん、私のせいでごめんね…っ

だから、死なないで…っ 私を一人にしないで…っ!!

何でも言う事聞くからぁ…ぐすっ… お姉ちゃんの傍にいたいよぉ…っ

ひっく…ふえぇええええ…


もう何時間泣いていただろう? お姉ちゃんの意識は戻らないまま

外を見るともう日は暮れかけていた


妹:(お姉ちゃんの布団入って…いいよね…)


妹:んしょっと… お姉ちゃんの匂い…ぐすっ… なでなでして…ほしい…っ


お姉ちゃんの腕にしがみついてそのまま眠ってしまった


そして次の日の朝


頭にいつものように撫でられる感覚


妹:んぅ…お姉ちゃん… えへへ…


あれ…? 確かお姉ちゃんは…


姉:クスッ… おはよう、ななみ


妹:え…お姉ちゃん!?


姉:どうしたの? ななみ ナデナデ


妹:え…え…っ そんな…お姉ちゃんっ…!


姉:直ぐ涙目になっちゃって 可愛いねななみは ナデナデ


妹:ぐすっ…お姉ちゃん…っ

ごめんね…っ 私のせいで…っ!!


姉:いいの、恋人を守るのは当然のことでしょ? ニコッ


妹:私…っ おね、えちゃん…っ!! ふぇえええええっ…


姉:よしよし… もう、飛び出しちゃだめだよ?


妹:うん、気を付ける…


姉:ん、わかればよし ナデナデ


妹:ぐすっ… お姉ちゃん…っ 良かったぁあ…っ ぐすっ


姉:ほら、泣かないの こんな可愛い恋人残して死ぬわけないでしょ?


妹:お姉ちゃんっ…! ぎゅっ!


姉:ん、ぎゅっ…

私ね、夢の中で「ななみを一人にしていいのか?」って声が聞こえたんだ


妹:え…?


姉:なんだかよくわからないけど、そんなの絶対に嫌って叫んだ

そしたら、目が覚めたの


妹:お姉ちゃん…っ


姉:だから、ななみを一人にして死ぬわけないよ


妹:ぐすっ…ふぇええ…お姉ちゃん…っだい、すき…!!


姉:ん、私もななみが大好き…っ


そしてその後は先生たちが続々とやってきてお姉ちゃんは検査をずっと受けてた

先生もお姉ちゃんの回復の速さに驚いてた

私はしばらく病院に泊まることになっちゃったけど、お姉ちゃんは元気になってくれたし

病院でもお姉ちゃんの横で寝れるからうれしかった


妹:さっき先生が明日には退院できるかもって言ってた!


姉:ん、よかった これで家に帰れるね


妹:うん! またお姉ちゃんといちゃいちゃできる!


姉:もう、おませさんなんだから、ななみは ナデナデ


妹:えへへっ ちょっとお水買ってくるね!


姉:うん


意識が戻ってからお姉ちゃんはどこか一段と可愛くなった気がする

今までより明るくなったのかな…?


そして次の日


男:退院おめでとう また何か体に違和感とかあったらいつでもおいで


姉:はい、お世話になりました


妹:お、お世話になりましたっ


姉:じゃあかえろっか、ななみ スッ


妹:うん! ぎゅっ



妹:えへへ、お姉ちゃんと手繋いで歩くの久しぶりっ


姉:私も というか外に出たのが久しぶりかな?


妹:そうだねー とりあえず早く帰ろっ 早くお姉ちゃんといちゃいちゃしたいしっ


姉:また急ぐと危ないからゆっくり帰ろ?


妹:ん、そうだねっ 今度は私がお姉ちゃんを守ってあげるね!


姉:ん、ありがと ななみ ナデナデ


妹:えへへっ やっぱり幸せ…っ


姉:ん、私もだよ ニコッ


こうして二人はいつものように、仲良く家路についた

衝撃的な事件が起こった9話!

妹の泣く場面も可愛かったですがお姉ちゃんの笑顔もとっても可愛いです!

奇跡の回復をしたお姉ちゃん、妹の力ってすごいですね

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