すれ違いのココロ
新幹線の駅までやってきた姉妹
妹:この景色ともお別れかー!
姉:そうだね、また連れてきてあげるよ
妹:うんっ
姉:じゃあ、新幹線のホームまで行くよ
妹:はーい! あ、お姉ちゃん荷物持つよ!
姉:え? 大丈夫大丈夫
妹:だーめ 私にも持たせて?
姉:ん、ありがと ななみ
妹:えへへ 後でなでなでしてね?
姉:っ! うん、いいよ
妹:どうしたの?お姉ちゃん?
姉:な、なんでもないよ、大丈夫
(今のは、反則だよ…!)
妹:あ、丁度新幹線来た!
姉:あ、ほんとだ
妹:行こっ お姉ちゃん! スッ
ななみが手を差し伸べてくれる
姉:ん ギュッ
その手を掴む
そして新幹線の中に乗り込んだ
妹:ふー… 疲れたねっ
姉:うん、寝てても大丈夫だよ?
妹:んー、まだお姉ちゃんと話してたい
姉:ん、そっか
妹:そいえばお姉ちゃん
姉:ん? どしたの?
妹:何でお姉ちゃんは私を好きになったの?
姉:っ!! え、っと…それはね…!
妹:聞かせて聞かせて!
姉:わ、私は物心ついたときから、ななみしか見てなかったよ
お父さんもお母さんもいなくて、支えてくれるのはななみだけだったから
気付いたらそうゆう感情で捉えちゃってた、かな
妹:えへへ…なんか照れくさいな! 私はね…
ちっちゃいときから傍にいてくれて、私を守ってくれて
そんなお姉ちゃんが昔から大好きだった だけど私も気付いたら、女の子としてお姉ちゃんが好きだったんだ
姉:ん、ななみ
妹:んー?
姉:ナデナデ
妹:えへへ…っ お姉ちゃん、好きって言って?
姉:な、ななみ好きだよ…? 大好きだよ
妹:えへへ…もっとっ
姉:ななみ、愛してる
妹:っっ!!! なんか物凄いきゅんときた…!
姉:ナデナデ
妹:お姉ちゃん、世界で一番大好き!
姉:ん、私もだよ ななみ
妹:えへへ…っ なでなでされたら眠くなってきちゃった
姉:ん、よりかかっていいよ
妹:いいの? じゃあ遠慮なく…! スッ
姉:(ななみのシャンプーの匂いがする..)
妹:重くない? 大丈夫?
姉:ん、大丈夫 ななみの匂いがする… ナデナデ
妹:えへへ… お姉ちゃんだけのものだよ?
姉:っ! もう、今日のななみは一段と可愛い…
妹:お姉ちゃんだって、いつもより一段と可愛いよ?
姉:ん、ありがと ちょっと寝な? ナデナデ
妹:ん、そうする… おやすみ、お姉ちゃん
姉:おやすみ、ななみ ナデナデ
姉:(ななみ、眠っちゃった)
姉:あ、すいません 掛け布団もらっていいですか?
乗:はい ただいまお持ち致します
来たときと同じように、ななみに布団をかける
妹:スー…スー… ん… お姉ちゃ…ん…
姉:(寝言かな…?) ナデナデ
妹:ん…えへへ… スー… だい、すきぃ…… スー…スゥ…
姉:(私の夢見てるのかな? なんだか幸せ)
姉:(私もちょっと眠くなってきちゃった… ちょっと寝ようかな…)
そのとき、ななみの腕が私に絡みついてきた
姉:(ん… 凄い体制… ぎゅってしてほしいのかな… でもどうやって… あ…)
ななみのシートベルトを外してななみを抱き上げようとする
姉:ん…もうちょっと…っ
妹:ん…おねぇちゃん…?
姉:あ…起こしちゃった…?
妹:どうしたの…?
姉:私のここ、おいで
ふとももの上を叩く
妹:え…でも恥ずかしいし…っ
ななみの身体を引き寄せる
妹:あっ… ちょ、ちょっとお姉ちゃん…っ 足、動かさないで…っ あぅ…
姉:あ、ごめん…っ でも、これなら抱きついて寝れるでしょ?
妹:電車の座席で向かい合って、それに膝の上って…!
姉:ななみ、赤ちゃんみたい
妹:っ!! も、戻るっ
姉:だーめ ぎゅっ… 離さない…っ
妹:お姉ちゃん恥ずかしいよ…っ か、顔近いし… 耳に息かかるし…
姉:ふーっ
妹:ひゃぁっ… だめ、耳だめ、ぇ…
姉:じゃあ大人しくここで寝なさい
妹:うぅ…わかったよ…
姉:ん、いい子いい子 ナデナデ
妹:むー… 嬉しいからいいけど…っ ぎゅっ…
姉:ゆっくりおやすみ
妹:ん、おやすみ お姉ちゃん!
ななみの温もりに触れながら私も新幹線の中で眠ってしまった
私が起きたのは降りる駅の一個前の駅だった
姉:(ふわぁ… 寝ちゃった… ななみ、必死にしがみついて寝てる…可愛い) ナデナデ
姉:(足、動かしたいな… ちょっと動かそう…) モゾモゾ…
妹:あっ…ぅ… んんっ…
姉:(!? 起こして…ないよね 余計に辛い体勢になっちゃった… ななみ抱きながら大変だなぁ…) モゾモゾ
妹:んっ… あ、し…っ
姉:ななみ!? 起きてたの?
妹:あ、し…動かさないでって…いったじゃん…っ
姉:もう少しだけ…ずらさないとお姉ちゃん体勢辛いよ… モゾモゾ
妹:んんっ…!!!… おね、えちゃんの…んっ…ばかぁ…
姉:よし、これでいいよ ぎゅっ
妹:むぅ… ぎゅ…っ
姉:(反応、かわいかったな… ちょっといじめてみよう) モゾ…
妹:っ!? ん…っ
姉:モゾモゾ
妹:っだ、め…っ お姉ちゃんっ…!
姉:(ちょっといじめすぎちゃった…?)
姉:え、ちょっとななみ? 顔赤いよ!?
妹:お、お姉ちゃんのせいだよ…ばかぁ…
姉:ごめんごめん、ちょっといじめすぎちゃった
姉:というかなんで足動かしちゃダメなの?
妹:しらないっ…
姉:えー、知りたい
妹:知らないっ!
姉:っ… ごめん…
妹:… ちょっとトイレ、行って来る…っ
姉:うん…
妹:(もーお姉ちゃん気付いてないのかなぁ… うぅ…)
姉:(怒っちゃったかな…? シュン…)
10分くらいしてななみが帰ってきた
妹:…
姉:な、ななみ さっきはごめんね…?
妹:っ…
姉:怒ってる…?
妹:…
姉:う… ごめんね、ホントにやだったんだね もうしないよ シュン
妹:ぅ…
(お姉ちゃんのこんな顔初めて見た…)
姉:あ、もうそろそろ降りる駅だね 仕度しなきゃ
妹:ぁ…うん…
(なんか気まずいな…っ)
こうして新幹線を降りる
姉:…
妹:…
姉:タクシー呼ぶね
妹:あ、うん…
お姉ちゃんがタクシーを電話で呼ぶ
5分後タクシーが迎に来た
タクシーの中も無言だった
こうして無事家まで帰ってきた
しかし姉妹の間に何か壁ができてしまった気がした
気まずくなってしまった姉妹!
この後の展開に筆者もわくわくしています!