大切な存在
今日の目覚めは少し違う
耳に入ってくるのは鳥のさえずりだけ
けたたましいアラームの音は聞こえてこない
お姉ちゃんも今日はぐっすり寝ている。
時計に目を移すと時計の針は10:12分を指していた。
お姉ちゃんを起こさないようにそっとベッドから抜け出す
今日は休日。 お姉ちゃんは午後から仕事だからそろそろ起こさないと!
とりあえず簡単にご飯を作ってお姉ちゃんを起こしに行く
妹:おねえちゃーん! おきてー! 10時半だよー!
姉:ありゃ…もうそんな時間かあ… うーん…
妹:おはよーお姉ちゃん! ご飯作ったから早く食べてね!
姉:はぁい
私が先に降りてくると1分くらいしてお姉ちゃんがゆっくり階段を降りて来る
妹:ほらお姉ちゃん!冷めちゃうよ?
姉:うー いただきます
妹:召し上がれ!
まだちょっと眠そうな顔で私の料理を口に運ぶお姉ちゃん
姉:んー… ななみ食べさせて
妹:え!? わ、わかった
はい、あーん…
姉:あーん… 美味しい もっと!
妹:もう仕方ないなー!
こうして朝食(?)が終わった
お姉ちゃんは仕事の仕度で自分の部屋に戻った
私はお姉ちゃんがいない間買い物に行ってこようと決めた
姉:よーし じゃあ稼いでくるね
妹:うん、いってらっしゃい! 気をつけてね
姉:うん ななみも気をつけるんだよ
妹:わかってるって!
姉:ん、じゃあ…
チュ…
姉:いってきます!
妹:行ってらっしゃい!
お姉ちゃんが仕事に行ったので私も仕度を済ませて近くの商店街に買い物に出掛ける。
アクセサリーや洋服などを見て、夕飯の買い物をしようとスーパーに向かっているときに学校の友達に会った
友:お、ななみー! 買い物?
妹:あ、うん! ちょっと買い物にね!
友:偶然だねー 一人?
妹:うん、そだよ
友:もしアレだったらちょっとお茶でもしない?
妹:いいねー! じゃああそこのファミレスでもはいろっか!
友:うん
ファミレスに入ると中は意外と混み合っていて少しだけ待たされた
そして私たちを呼びに来てくれたウェイトレスさんが…
?:お待たせしましたー 二名様でお待ちの… え、ななみ!?
妹:お、おねーちゃん!?
友:!?
なんとお姉ちゃんだったのだ
店の制服がとても似合っていた
姉:こ、こちらの席ご案内しまーす
取り合えずお姉ちゃんに案内され一番奥の席に座った
姉:こちらはお友達さん?
妹:うん、そだよー 買い物の途中でたまたま会ってお茶しようってなったんだ
友:初めましてお姉さん、ななみの同級生です
姉:初めまして ななみの姉です
妹:お姉ちゃんここで働いてたんだ!
姉:うん まぁね じゃあ注文決まったら呼んでね
妹:はーい
お姉ちゃんが席から離れていく
いつもと何か違うような… 友達がいるからかな
友:ななみちゃんのお姉さん美人だねー
妹:でしょー 私の自慢のお姉ちゃんなんだから 絶対に渡さないからねー
この会話を遠くから姉は聞いていた
姉:(私だって、ななみは誰にも渡さないもん… ななみの友達にだって…!)
そのとき、ななみが私を呼ぶ声がした
妹:おねえーちゃーん!
姉:あーはいはい! 大声でお姉ちゃんって言わないの!
妹:ごめんごめん えっとねー 紅茶2個お願い! もちろんお姉ちゃんが淹れたやつね!
姉:わかってるよ じゃあちょっと待ってて 注文はそれだけでいい?
妹:うん!
お姉ちゃんの姿が消えた
妹:(お姉ちゃんの淹れたては、私だけが飲みたいな... なんちゃって)
一方、厨房の姉は
姉:(私の淹れるのは、ななみにしか飲ませないもん..)
そして紅茶を持ってお姉ちゃんがやってきた
姉:はい、紅茶お待たせ! あ、ちょっとななみ いい?
妹:んー? どうしたのお姉ちゃん!
そっとななみに耳打ちする
姉:私の淹れたのは、ななみのコップだけだから、ね
妹:ホントに!? 私も友達に飲んでほしくなかった
ギュッ
ファミレスの中なのにお姉ちゃんがそっと抱きしめてくれた
姉:じゃあ私仕事に戻るね ゆっくりしてって!
妹:あ、待ってお姉ちゃん! 仕事いつ終わるの?
姉:んー… あと30分くらいかな
妹:そっか! じゃあ先に帰ってご飯の仕度してるね
姉:わかった ありがとね
妹:うん、じゃあまた後でね!
姉:うん
こうして一旦お姉ちゃんと別れる
20分くらい友達と話をして友達を見送る
そしてさっきファミレスに戻ってお姉ちゃんを待つ
姉:お疲れ様でしたー
と言ってお姉ちゃんがお店から出てきた
妹:おねーちゃん!
姉:あれ? ななみ、どうしたの?
妹:帰って仕度しようと思ってたんだけど、お姉ちゃん待ってた! 一緒に帰りたくって!
姉:そっかそっか ありがとね、ななみ
ギュッ
妹:お、おねーちゃん! みんなに見られちゃうよ…!
姉:いいじゃん! だって立派なカップルなんだし
妹:そ、そうだけど…! 恥ずかしいもん…
姉:ななみ可愛い…っ
お姉ちゃんの抱きしめる力が強くなった
姉:ホントはね、すごい嫉妬してたんだ、ななみの友達さんに
妹:え、なんで!?
姉:んー? 私のななみを取りやがってーって思ったの
妹:もう…私はお姉ちゃんだけのものだって!
姉:うん さ、帰ろっか!
妹:うん!
お姉ちゃんに寄り添って手を繋ぎながら家まで帰った
なんだかとても幸せだった
そして家に着くとお姉ちゃんと二人で夜ご飯を作ってお風呂に入って寝床に入った
妹:まさかお姉ちゃんがあそこで働いてるとは思わなかったなー!
姉:私もななみが来るとは思わなかったもん まさか知らない女の子と来るなんてもっと思わなかったし!
妹:もー、まだ気にしてるの?お姉ちゃん 心配性なんだからー!
姉:だって大事なななみだもん
妹:大丈夫 お姉ちゃんのものだよ、ちゃんと!
姉:ん。 ななみ、おいで
ギュッ
妹:お姉ちゃんの匂い…
姉:ななみ犬みたいになってるよ? 可愛いからいいけど!
妹:お姉ちゃんの匂い、好き!
姉:私もななみの匂い好き…
妹:でも…
姉:…?
妹:この私よりおっきい胸は気になるなっ!
姉:ひゃっ…
妹:このこのー!
姉:ちょ、やめっ…
妹:むー…
姉:ななみだってあるじゃん
ツンツンとお姉ちゃんがぺったんこな胸をつつく
妹:んっ… お姉ちゃんよりないもん…
ギュッ
お姉ちゃんが抱きしめる
姉:ななみなら、なんでもいい
妹:私も…お姉ちゃんならいいっ
抱き合って今日も眠りに落ちた
そして3時間後
姉:(んー… なんか目が覚めちゃった…)
横でスースーと可愛らしい寝息を立てて寝ているななみがいる。
姉:(なんか、物凄く幸せ…)
しばらくななみの髪を撫でていた
姉:ずっと一緒にいようね、ななみ
チュッ
そっとななみの唇にキスをして、再び眠りに落ちた
お姉ちゃんの嫉妬、とっても胸キュンです
姉妹の相思相愛度がわかりますねー
やはり百合って素晴らしい!




