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Rebellis  作者: Unknown05
3/3

ー始まりー

「それで帰りどうするよ?」聖也が言う

「即効で帰・・・」

「待って~~~~~~!!」

おれと聖也は声のした方向を向く

「ハァハァ・・・追いついた・・ハァハァ・・」

「なんで俺たちがわかったんだ?」聖也は持っていた水を差出しながら言う。

「なんでってわたしのスキル忘れたの?」

「あ~そっかそっか!」


今、聖也としゃべってる女は立花 楓

おれの数少ない友人の一人で聖也の幼馴染だ。


「またあのスキル使ったのか楓?」俺は聞く

「うん。でも音はならないようにしておいたから大丈夫!」

笑いながら言う楓。

「おまえが言うと心配だな」聖也が当然のように言う

立花 楓のスキルは聴覚が何倍もよくなったり超音波みたいな物を出せるというスキルだ。

ちなみに言うとこの世界にはスキルに厨二病みたいな名前をつける物好きはあまりいない。

まぁ現実だからな

「そういえばもうすぐ舞も来るみたいだからそこのお店で待ってようよ」

そう言って楓は俺たちの返事を待たずに店の中へと入っていく。

「舞ちゃんもくるのかー珍しいな?」

「あぁそうだな」おれは苦笑しながら言う

聖也の言うとおり舞が来るのは珍しい。なぜかというと舞は毎日部活だからだ

なんでも陸上でそこそこ活躍しているらしい。

「舞が来てくれてうれしいんじゃないの~?」

店に入るなり楓が言ってきた。

正直なところ俺はうれしかった。それは舞がおれの彼女だからだ。

「別に・・・驚いただけだ」

「ふ~ん」楓がニヤニヤしながら見てくる。 むかつくな


「おまたせ」

10分程度して舞がきた

「やっほー舞~」

「舞ちゃんおっす」

「よぉ」

こうして4人そろってしばらく話して俺たちは解散した。


 帰り道、俺は舞と聖也は楓とそれぞれ帰ることになった

二人で帰っている途中、いつも通っている道が工事中らしく遠回りをするハメになった。

路地裏を舞と二人で話しながら歩いているときにふと俺たちは足を止めた。

そう、4人の男達が道をふさいでいた。


 「おれたちはプリズンって名前の組織なんだけどよぉ?」

リーダー格と思われる奴が言ってくる。

「そこのかわいい姉ちゃんおいてってくんないか?」

周りのやつらの汚い笑い声が聞こえる。

「何も言わずおいってってくれたらおまえには何もしねぇからよぉ?」

そういって俺から舞のうでを引き剥がそうとする。

俺は焦っていた。普通の人間ならスキルを使うだろうしかし、おれはスキルを持っていない

言い方を変えれば無能力者と言うわけだ。舞ももちろんそれは知っている

舞を見ると表情には出さないがおびえている。

俺は必死にどうすればいいかを考えた。

(どうすればいい?敵を倒す?いや俺にそんな力はないなら・・・どうすればいい?)

自問自答を繰り返しつづける俺。そしてついに舞のうでがおれの体から離れた

「やめ・・・」

おれが叫ぼうとした瞬間なにかにふさがれたように声がでない

「おれの能力、口封じってやつだよヘヘッ」

(くそっスキル保持者か)

さらに勝算がなくなった。

舞がつれていかれる。

(俺は・・・なにもできないのか?彼女も守れずにただ見るだけで)

その瞬間・・・

舞の体から眩い光があふれだした

「な・なんだこれはぁ!」

舞を捕まえていたプリズンのメンバーそしてリーダーも困惑している

舞自身を見てみると意識はない。ただ光だけが流れ続けている。

そして次の瞬間プリズンのメンバーたちが膝から崩れだした

俺はなにがおこったかわからずに呆然と立ち尽くしている

そして俺たちの上からなにかが落ちてきた。そう、あれは間違いない

軍だ。

 日頃、他国との戦闘のときにしか動かない軍その数およそ

10人だろうか上空からおりてきてプリズンのメンバーそしてリーダーを捕らえる?・・・

いや・・・殺した。おれは何が起きたか理解できなかった。

しかしこれで俺と舞は助かったよかった。舞が助かったそれだけで十分だ。

そう思って舞のほうに向かおうとしたその次の瞬間

俺の左胸に痛みが生じた。おれは自分の右手を胸にあてて確認する

そして手を見て理解する。そう血だ。

なぜ?失われていく意識の中、軍の一人が連絡しているのが聞こえた

「最重要人物の確保および目撃者はすべて始末しました。」

(最重要人物?舞がどうして?あの光か?)

(くそっどうなってやがる俺は死ぬのか?舞はどうなるんだ?どうして軍がおれまで?)

疑問しかでてこない

「ま・・・待てよ」俺は声を振り絞る

「ん?まだ生きてたのか」そう言い軍の一人がおれに銃をむける

(死ぬわけには・・・くそっどうして・・おれにも・・・おれにも力があれば)

「死ね」そう言って軍の一人が銃を放つ

そのとき

「システムコンプリート スキルを起動します」

頭の中から機械的な声が聞こえたその瞬間

「TYPE-0起動」

俺の中から黒いオーラがあふれでる

そしてそのオーラがおれの右手に集まり剣の形に変形していく

「TYPE-1 ソード」

そしておれの意思とは関係なく体が動き、その場にいた

軍の兵士を切り伏せた。

しかし残りの兵士はすでに場にいなかった。どうやらこの男しか残っていなかったようだ。


 「なんなんだ・・・」おれは自問する

「っ!それよりも舞は・・・」

「あいつら舞を最重要人物とか・・・くそっ」さっぱりわからない

「でも・・・俺は舞を取り返すそれがたとえ軍に・・・いやこの国に対しての反逆行為であったとしても」


 そう心に誓って歩き出した。この先になにが待ち受けていようとも俺は舞を助け出す。

「そんなおまえにとっておきの情報をやろうか?」

声がした。俺は驚きながら声のした方を見る。そこには、この世界の人間じゃないような雰囲気を

匂わせる一人の女がいた。そして女は言った。


「真実を知りたいか?この国、この世界、そしてスキルの」

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