☆九話☆
気がついたら私はみたこともない豪華なお部屋のベッドの上にいました。簡単に言うと、ヨーロッパのお金持ちの部屋って感じですね。なんというか、高級感があります。
・・・ってそんなことはどうでもいいんです!!
なんで私こんなところにいるんですかっ!?
私どうやってここに来たのでしょうか!?
なんだか記憶が曖昧です。ちょっと振り返ってみましょうか。
***
私はあの時、あのクソババアとリュナ姉様にどうやって復しゅ..もといお仕置きをしようか考えていました。
すると、あのクソババアが
「おぬしが呪いを解くにしろ解かないにしろもう海の世界に住むのは無理じゃろう。案ずることはない。妾がしっかり地上に送ってやろう。」
...おい、クソババア、反省って言葉を知っているか?隣にいるリュナ姉様を見ろよ。顔が真っ青だぜ?...みならえよ。
っていうか、今思いっきり呪いって言ったよな?
〆るぞ。まぢで。
・・・あの時ほど言葉を発することが出来ないことを悔やんだことはありませんでしたね。
そして一瞬でしたね。
私がクソババアに呪いの声を吐いていると、突然体が浮いて、気がついたら浜辺にいました。
それから...
おかしいです。ここからが全く思い出せません。
私がどういう経緯でここにいるのかが全く分かりません。
もしかして...もしかすると、私は無意識の内に他人様のお家に勝手に入ってしまったのでしょうか?
・・・・。
猫って不法侵入許されますよねっ!?
いやいや、私が不法侵入をしたなんて証拠なんてありませんし、第一、この部屋の主が私を連れてきたかもしれないです!!
私はこの部屋をぐるりとみようとしてある一点で固まりました。
いーーーーやーーーーーーっっ!!!
窓が開いてるーーーーーっっ!!
しかも、私がギリギリ通れるくらいに開いてます。
そして、それに加え、目の前には私の記憶にある浜辺。
ヤバイです。本当にヤバイです。不法侵入線が濃厚です。
あぁ、おかあさんとうとう貴女の娘は犯罪者になってしまいました。親不孝な娘でごめんなさい。
って、どっちのおかあさんに謝れば良いのでしょうか?前世の私の方のおかあさんでしょうか?それとも、いまのおかあさんでしょうか?
でも、今は猫だから、犯罪者ではないですね。
大丈夫でした。おかあさん。貴女の娘は犯罪者ではありませんでしたよ!!
私がそんなことを考えていると、急に扉が開きました。
私は、開いている窓から逃げればいいのに、慌て過ぎて布団の中に隠れてしまいました。