☆十一話☆
「にゃ、にゃ~」
『ルルナです。』
「にゃにゃうにゃっ、にゃ~にゃにゃん」
『海から来ました。もっと遡るのならば、地球の日本ってところですね。え、そこまで聞いてない?』
私は、親切だから答えてやりましたとも。決して、私を助けてくれた(であろう)王子様に対して、頭大丈夫って思った罪悪感からではないですよ?だから、違いますってば!
「ごめんね。全く分からないよ。」
...だろうな。うん。分かっていたよ!通じないことぐらいね!!
しかし!ここで諦める私ではないのですよ!!
「にゃ、にゃ。」
『ルルナ。』
せめて、名前くらいは!!
「え~っと、ナナっていうのかい?」
「うにゃっ!!」
『違う!!』
「そうか!ナナっていうんだね。」
「にゃ!にゃう、にゃ!」
『違うって言ってるでしょ!』
――コンコン。
ノックの音が聞こえた。
「失礼します。」
そういって入ってきたのは、長い髪をひとつにたばねたいわゆる、メイドさんでした。
「にゃ。」
『リアルメイドさん!!すごい、すごい!!始めて見た!!人魚の国にもいたけど、メイド服じゃなかったんだよね!!だから、メイドさんって感じじゃなくて...。でも、これは、ほんとにほんとのメイドさんだよ!!文句ないくらいメイドさんだよ!!メイド服を隙なく着こなすってこういうことをいうんだよ!!』
...思わず初メイドさんに興奮してしまいました。
誰だ?今、「にゃ」だけでどんだけ話してるんだよ。とか、言った奴!!「にゃ」って言うのはな、万能なんだ。お前ごときが馬鹿にしていい言葉ではないんだぞ!!これは、とても、奥ふかぁ~い言葉であり(以下略)
とか、言っている内にメイドさんの腕の中にいました。警戒心なさすぎですね。私。でも、いいんです!!だって....
とっても美人さんなんだもの。
癒し系の美人さんです!!泣きぼくろが素敵です。
「お風呂に入りましょうね。ナナ様。」
そういって、微笑みました。もう、ナナでいいです!!どうでもいいです!!だって、こんな素敵な笑顔が見られたのだから...。
思わずスリスリしてしまいました。すると、
「ナナ様ったら甘えん坊さんなのね。」
と言って、頭を撫でてくれました。
5分ほど歩いたでしょうか。まあ、私は歩いていませんが。
私をここまで、連れてきてくれたメイドさんがある扉を開けました。すると、中には5人のメイドさんが待機していました。...みんな美人さんです。
「かわいい!!アイネずるいわ!!私にも抱っこさせて!!」
素敵メイドさんの名前はアイネっていうらしいです。
「だめ。ほら、早く綺麗にして差し上げましょう。」
そういって、アイネは部屋の奥にある扉を開けました。
湯気がむわあっとします。懐かしいお風呂です。日本にいた時以来ですね。
そこで、私は3人のメイドさんによって体を丁寧に洗われ、2人のメイドさんによって体を丁寧に拭かれ、アイネによって、丁寧に毛を整えられました。
至れり尽くせりですね。
ちょっぴり、猫も悪くないかもしれないって思いました。




