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第6話:龍斗との再会

一時間目の授業が終わると女の子達は我先にと龍斗の元へ急いだ。


授業が終了してものの2、3分の間に龍斗は大勢の女子に囲まれていた。


私はというと龍斗がなぜこの学校に転入してきたのか…しかも同じクラスに…そんな謎が頭をグルグルと回っていた。


和志

「京香。」


悩んでいると和志が側へやって来た。


京香

「和志…。」


和志

「また悩み事?」


和志は私の顔を覗き込むように見た。


京香

「ちょっとね…。」


私は笑って答えた。


京香

「和志はどうしたの?」


和志

「隣があれじゃ落ち着いてらんないだろ…。」


和志は龍斗の方へ視線を送った。

私もそれにつられ龍斗の方へと目線をやると龍斗の周りには人だかりが出来ていた。


京香

「あぁ…転入生、和志の隣の席になったんだっけ…それにしてもスゴイ人気だね。」


和志

「あれだけかっこよければ当然だな…。おまえは興味ないの?」


不安げに和志が聞く。


京香

「さぁねぇ〜?」


私は和志をからかうように言った。


和志

「まっ、京香には俺のようなカッコイイ彼氏がいるもんな〜?」


京香

「なにそれ?自分で言ってたらおしまいだ?」


龍斗は確かにカッコイイと思う。

綺麗な金髪に整った顔立ちで背も高くてスラッとしている。

その辺のアイドルにも負けないと思う。


そんな事を考えながら和志とたわいもない話しをしていた。



龍斗

「京香。」


私は声のする方を向いた。

するとそこには龍斗の姿があった。


京香

「龍斗…なんで。」


私はあまりにビックリして思わず聞いてしまった。


龍斗

「またな。って言っただろ?」


龍斗は笑顔で答えた。

私はそんな龍斗を見て怒りが込み上げてくるのが分かり勢いよく席を立った。


京香

「確かに言ったけど!転入してくるならそう言ってくれれば…」


私はそこまで言うと我に返りここが教室である事を思い出し龍斗から顔を背け席についた。


和志もクラスメイトも驚いた様子で私を見つめていた。


教室の中はしばしの沈黙…。

その沈黙をやぶったのはチャイムだった。


チャイムと同時に皆が一斉に席へと戻る。

和志も何も言わず席へ戻って行った。


そして龍斗は私の耳元で囁いた。


龍斗

「昼休みに屋上へ来て。」


それだけ言うと席へと戻って行った。

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