第2話:前世の記憶
高校に入学して一週間が過ぎた…。
この頃変な現象が起きてる…。
生徒が生気を吸い取られたように意識を失うのだ…。
女子生徒A
「弥生!?誰か!!先生呼んで来て!!」
京香
「あっ!!私、行きます!!」
私は職員室まで走った。
その時…。
ドンッ!!!
京香
「きゃっ!!」
男
「うわっ!!」
一人の男の子にぶつかってしまった…。
京香
「ごめんなさい…大丈夫ですか??」
男
「俺は大丈夫。こっちこそごめん。怪我ない??」
京香
「大丈夫です。」
差し出された男の子の手を掴んだ瞬間、体中に電撃が走った。
そして私は意識を失った…。
男
「おいっ!大丈夫かっ!?しっかりしろ!!」
私はその頃夢を見ていた…。
姫
「アース…」
アース
「キャナ…」
甘いキス…。
アース
「キャナ…あなたを愛しています。ずっと一緒に居てほしい…。」
キャナ姫
「嬉しい…。私もあなたを愛しています。」
アース
「俺はあなたを何十年たとうが何百年たとうが生まれ変わって必ずあなたを見つけ、守ります。」
キャナ姫
「アース…私も何十年たとうが何百年たとうが生まれ変わって必ずあなたを見つけ、愛し続けます。約束です。」
アース
「約束だ。」
二人は抱きしめ合った。
−−−現実
京香
「んっ…。アース…」
男
「アース…?まさかこの子がキャナの生まれ変わり…」
−−−夢の中
ドンッ!!!
激しい爆音とともに大きな揺れが国全体を襲った。
キャナ姫
「キャーッ!!!」
アース
「キャナ!!」
キャナ姫
「一体何が起こったの!?」
アース
「隣国が攻めて来たみたいです…!!」
国王
「キャナすまない…。」
キャナ姫
「お父様?一体何が起こったのですか?」
国王
「先日、隣国の王がお前を嫁に欲しいと言って来た…」
キャナ姫
「えっ!?」
国王
「しかし私はキャナとアース…お前達二人が愛し合っているのを知っていた。」
アース
「ご存知だったんですか?」
国王
「ああ…。わしはキャナに幸せになってもらいたい。だから隣国の求婚を断った。」
アース
「求婚を断ったから隣国がキャナを奪いに攻めて来たという事ですね?」
国王
「その通りだ。アースよ…どうかキャナを守ってやってくれ!!」
アース
「分かりました。命を懸けて必ずキャナを守ります!」
キャナ姫
「私だってアースの事命を懸けて守るわよ??」
私たちは逃げた…。
血の臭いがする…。
沢山の人が殺されている…。
キャナ姫(街の皆ごめんなさい…。私のわがままのせいで皆を巻き込んでしまった…。)
アース
「キャナどうした!?」
キャナ姫
「なんでもない。」
敵国
「こっちだ!!キャナ姫を見つけたぞ!!」
アース
「ちっ!!もうバレたか…」
キャナ姫
「アースこっちからも!!」
アース
「囲まれたか…これはもう戦うしかないか…。」
アースは剣を抜いた。
そして敵国へと向かっていった。