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わたしを見つけてください

作者: 夜葉憂人

音もなくゆっくりと落ちていくわたし。

となりには一番の友達、まわりを見渡すと沢山の家族たちがいて、とっても幸せだった。

冷たい世界の中で、小さなぬくもりがあったからだと思う。

陽射しはまぶしく、それでもわたしたちは、きらきらと身を光らせていた。

刹那の命なんて関係ない。いま、この生を強く咲かせていた。



――突然、風が吹いて、わたしの体が遠くへ舞った。



お別れなんて言う時間もなかったね。だけど大丈夫、わたしは忘れないから。きっと、きみも、そう。

揺れながら、空を眺めると、あまりに深い蒼で、吸い込まれそうになった。

上へ昇らないのかな。

そしたらきっと素敵なのに。

下を見ると、遠くで微かに、景色が浮かんでいた。

わたしは落ちていく。

確実にゆっくりと。

不思議だよね。何でだろう?

考えて、不安になる。

こんなことを考えるのはわたしだけ?

みんなは違うのかな。

答えは出ないまま、ただ、時は流れた。



――優しい風が吹く。



また、新しい出会いがあるのかな。

幾億の欠片たちが存在する、この空の下で。


深々と、月の淡い光に照らされながら思う。


誰か、わたしを見つけてください。


そして、そっと触れてみてください。

少し暖かいなと感じたら、それはたぶん、わたしです。



わたしの小さな命です。



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― 新着の感想 ―
[良い点] ……迷ったけれど、 この作品は「わたし」が誰なのか明確にしなくてもいいかもしれません。 読者としては「誰」なのか気になるけれど、詳細を語らないから深みが出ているような……そんな気がします。…
[良い点] 凄く詩的な文章ですね。また、言葉が綺麗だな、と思いました。そして「幾億の欠片たちが存在する、この空の下で」のように、広い世界を表現する深みもあっていいですね。 [気になる点] 悪い点という…
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