わたしを見つけてください
音もなくゆっくりと落ちていくわたし。
となりには一番の友達、まわりを見渡すと沢山の家族たちがいて、とっても幸せだった。
冷たい世界の中で、小さなぬくもりがあったからだと思う。
陽射しはまぶしく、それでもわたしたちは、きらきらと身を光らせていた。
刹那の命なんて関係ない。いま、この生を強く咲かせていた。
――突然、風が吹いて、わたしの体が遠くへ舞った。
お別れなんて言う時間もなかったね。だけど大丈夫、わたしは忘れないから。きっと、きみも、そう。
揺れながら、空を眺めると、あまりに深い蒼で、吸い込まれそうになった。
上へ昇らないのかな。
そしたらきっと素敵なのに。
下を見ると、遠くで微かに、景色が浮かんでいた。
わたしは落ちていく。
確実にゆっくりと。
不思議だよね。何でだろう?
考えて、不安になる。
こんなことを考えるのはわたしだけ?
みんなは違うのかな。
答えは出ないまま、ただ、時は流れた。
――優しい風が吹く。
また、新しい出会いがあるのかな。
幾億の欠片たちが存在する、この空の下で。
深々と、月の淡い光に照らされながら思う。
誰か、わたしを見つけてください。
そして、そっと触れてみてください。
少し暖かいなと感じたら、それはたぶん、わたしです。
わたしの小さな命です。