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森の愛し子~治癒魔法で世界を救う~  作者:
【第二章】セレイム王国へ
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長い治療の末


―重傷者の手当てに入ってから約時間後。

 すで昼時を過ぎていた。

 国王に報告を済ませたカインも戻り、食事を運んだり、怪我人の身体を拭いたりとレイたちの手伝いをしている。

「ふぅ。これで大丈夫かしら」

 全ての重症者の治癒を終えたレイは、軽く汗をぬぐった。

「ありがとうございます!我々では、到底力が及ばず、とても助かりました」

 一人の治癒師がそう言った。これまで怪しんでいた治癒師たちも、誰も彼女に頭が上がらないといった様子だ。

 この竜の間にいる者の中に彼女の力を疑う者は、もういない。

 

 竜の間に一人の男が慌ただしく入ってきた。

「カインが帰還とは、本当か!」

「おう。団長様のご帰還だ。レヴィン」

 カインは目の前でやって来た男に、この通りと屈託無くはにかんだ。

 そうこのメガネを掛け、銀髪の長髪を後ろで束ねカインと同じの型の鎧を着ている男は、セレイム王国竜騎士団副団長、レヴィン・バレンティン。カインの右腕だ。

 彼の帰還を耳にし、仕事を急いで終え急いで竜の間へ来たというところだ。

「生きていたのか!」

「ああ。俺も死んだと自分でも思ったよ」

 レヴィンの必死な様子とは反対に笑うカイン。

「笑い事じゃない!」

 当然、心配していたレヴィンは怒った。

「すまない。そう怒るな」

 お互い砕けた口調で話す二人、どこか親しげだ。

 それもそのはず、この二人は騎士団を仕切る団長と副団長の前に幼馴染なのだ。

「団長さん、どちら様?」

 レイがカインに男について尋ねた。

「ああ、紹介が遅れた。こいつは、副団長のレヴィン・バレンティンだ。レヴィン、こちらは俺の命の恩人のレイ殿だ」

「ご挨拶が遅れました。セレイム王国竜騎士団副団長レヴィン・バレンティンと申します。この度は我らの団長を助けていただいたこと、深く感謝致します」

 カインと話す時とは違い、礼儀正しい口調で話すレヴィン。

 お辞儀をする姿は、さすが様になっている。

「レイです」

 彼女は手短に答えた。

「で、カイン。この方がここにいる理由は?」

 レヴィンは、カインに説明しろと少々鋭い視線を送る。

「ああ、騎士たちの手当てを依頼したんだ」

 治療を受けた騎士たちの方へ体を向けた。

「……え?(みな)、回復しているのか?もしかして、これを一人で?」

 カインに合わせて室内へ視線を向けたレヴィンは、先日までとは明らかに変わったこの状況に唖然とした。

「え、ええ。重傷者に生体蘇生(リバイバル)を」

「はっ?」

 理解出来ないという顔のレヴィン。

 真面目な彼の表情が見事に崩れた。

「あははっ!こんな顔のレヴィンは久しぶりに見るな!」

 彼の表情が余程面白かったらしく、カインは一人涙を溜めるほど失笑している。

「おい、カイン。これは本当か?」

 そんなカインを横目に、咳払いをし冷静さを取り戻すレヴィン。

「あ、ああ。……っふ。彼女が一人で全てこなしてくれたよ」

 カインもなんとか笑いのツボが収まったようだ。

「貴女は一体……」

 いきなり現れ、魔力の消費量が多い生体蘇生を重傷者たちにかけ、それも数時間で治したレイに、レヴィンは疑いの目を向ける。

「まぁ。詳しい話はあとでゆっくりしよう。すまないがレイ殿、陛下に君を連れてくるように言われたので、一緒に来てほしい」

「ええ。分かったわ」

 カインはレイと、彼女に治癒を受けた騎士を一人連れ、竜の間を後にした。


「最上級の治癒魔法を使えるとは、彼女は何者なんだ……」

 竜の間で一人呟くレヴィンだった。


【森の愛し子~治癒魔法で世界を救う~】

を読んでいただきありがとうございます!


読んでいただいた方に癒しを

届けられたら嬉しいです( *´꒳`*)


この作品をより良いものにしたいので、

感想、ご意見、お待ちしております!

また、誤字脱字を見つけた方がいましたら、報告していただけると助かります。


不定期更新ではありますが、この世界観をのんびり楽しんでいただけると嬉しいです^^*


ブックマーク、評価もよろしくお願いします!/碧


作者のTwitter→@ao_rapis

主に小説の更新情報を発信しています!


カクヨム様にも同作品を投稿しております。

https://kakuyomu.jp/users/ao_rapis

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