惚れると強い、何事も
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
日本画にも、星座にも、興味はあるんですよ。
でもそこまで物を知らないのは、惚れてないからだと思います。
西洋絵画に興味持ったのは、とある番組だした。
最近は建造物が多いので、特番で良いのでやって欲しいなー。という私の我儘です。
とある日の骨董品店の内部。柔らかい光度と、過ごし易い温度が保たれたその場所は、心臓を求める魔法使いの部屋と欲にていた。彼はあの部屋をガラクタ塗れと称していたが、私からしてみれば宝の山。一部屋作って寛ぎたい。金がないから無理だけど。
そんな中で、私は飾られた小物に目を向けていた。
「あのさ、骨董品の知識ってどうやって身に付けた?」
「そりゃ最初は師匠にへばりついて、色んなところに行って、直で見て学ぶんだよ。本物を安く売る所もあれば、偽物を高く売る所もあるね」
白手袋を嵌めた店主は、何処からか買い叩いた雛人形を見ながら、毛叩きを使って埃を落としている。自らの目を使って、カビが無いかを確認する様は、真剣そのものだった。
「骨董品や古美術に興味があって、博学をとった時期があったもんだけど、上手く使いこなせていないんだよね……。突然屏風とか人形出されても、多分知識がほいっと出てこない」
「その心持ちがあるなら、あんまり心配してないんだけどねぇ」
彼はそう言うと、観察を終えた雛人形をそっと机の上に乗せた。
「何かを学ぶ時は興味を持ったものから。屏風とか人形とかジャンル問わないで知ろうとすると、目を回すだろうから、より限定的に。
なんでも良いよ? 博物館でお目にかかった可愛い子の名前を検索かけて、それに特価して調べるんだ。作者はだぁれ? 作成時期は? 何故これを書いたの? そこから派生していけば良い。
僕の知人に能面に興味持ってる子が居てね、最初は全〜然興味なかったらしいんだけど、博物館で見かけて惚れたらしいよ。それからは僕が話した通り。派生して調べていった。
本職と渡り合えるかといわれたら、ちょっと未熟だけど、普通の人よりは物を知ってるよ」
彼はそう言って、僅かに口角を上げた。
「無理しなくて良いんだよ。惚れたら自然とのめり込む。ただ君がのめり込むには、この子達の方向性が違かったってだけさ」
「知らないのは……惚れなかったからかな……」
何も知らないのは、言葉が出ないのは、私の根底が違うから。ただ興味を持っただけだから。
「ある意味そうとも言える。だって恋は盲目だから。惚れた子ってまぁ強いじゃない? 何を差し置いても知りたがるじゃない?」
仏像に興味持ったのは、単純に神社仏閣巡りが好きになったから。
モデルにさせて戴いてる神様に少し詳しいのは、やっぱり神社仏閣巡りが好きだから。
他の知識よりもちょっと詳しくなったのは、やはりこれのお陰。
取っ掛りはそんな些細なもので大丈夫です。
惚れたら店主が言ったやり方で、勝手に調べるので。
どうしてもその知識を身につけたいと思うなら、多角的に得た方が良いですよ。
本だけじゃなくて、実際に使われているのを見たり、番組見たり。
そう言った面ではゲームと変わらない気がします。
レベルだけ上げても駄目。スキルと装備を上げて完成系。そんな感じかと。