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15-53 VS 漂流する旧神 荒木ノア

 だがノアの姿は消滅する。ピーコはなにが起こったのかわからないようだったが、ノアもまた同じように時空の歪みを通り彼女の背後に回り込んで強烈な蹴りを浴びせたのだ!


「ふぎゃ!?」

「今のはまさか……!」


 俺はある事に気が付いてしまう。そしてノアはニッと笑って言った。


「そのとおり、これが私の本当の力だよ!」


 そしてノアはファルファッラの使う黒い蝶を召喚して爆破攻撃をする。その次に大栄先輩が使う風の槍も!


「私の本当の能力は『始原』なんだ。ルミナリエスのみんなとこの世界に住む人の異能は大体使えるよ。アメノトリフネは私の力の一部を使って作っているわけ。私自身がコントロールして、動力炉にもなっていて、つまりアメノトリフネと私なら私のほうが強いって事なんだよ!」

「うひゃあ」


 どうやらこいつもかなりのチート持ちのようだ。流石はルミナリエスの筆頭である。ただ超強力な希典さんの力を使わないという事はこちら側の存在ではない彼の力は使えないという事なのだろう。それだけが唯一の救いだった。


 俺はひたすら生弓矢を発砲するが彼女は咲桜先輩の能力をコピーし、弾丸は時空の狭間に消えてしまう。むう、かなり厄介である。


「ぬぎゃー!?」


 続いて彼女はウズメのブレイクダンスで攻撃を繰り出しキャシーを強襲した。彼女もその流儀に従い攻撃を食らいつつも同じようにブレイクダンスで対抗する。それはまるでウズメとの戦いを再現しているかのようだった。


「はい、ここでハイフライフロー!」

「おお、これは見事な!」


 今度はゴンに対しあのトオルの宿敵の技を浴びせる。そして続けてレインメーカーやボマイェも。


「どっせーい!」

「ウオッボギェィオッ!?」


 止めにドラゴンスープレックスも。ゴンはやはり流儀に従いそのすべてのプロレス技を避ける事無く受け止めていたが、どうやらノアはこれらの技も完コピ出来るようだ。


「ふっふっふ、あたしにプロレス技で挑むとはいい度胸だね! けどあんたの技は所詮劣化コピーなんだよ!」


 だがその事が嬉しかったのかゴンは怯えるわけでもなく楽しそうな表情になってしまい、プロレスフリークの彼女を本気にさせてしまった。


「うららァッ!」

「プギャー!?」


 彼女はまずはナガタバスターを仕掛けノアを転倒させる。すかさずサソリ固めで関節にダメージを与えるがノアは瞬間移動という掟破りな手段で脱出した。


「このッ!」

「そらーッ!」


 ゴンはその後もドロップキック、反撃にコブラツイスト、そのお返しにアルゼンチンバックブリーカーなど多種多様な技を繰り出して反撃しノアを翻弄し続ける。


「ええと」

「取りあえず我らは様子を見るか」

「だな。それは野暮ってものだ。プロレスは空気を読む格闘技だからな」


 お互い本気なのはわかる。けれどラスボス戦手前で突如として繰り広げられたプロレスにみんなは呆気にとられてしまった。ノリのいいキャシーを除いて。


「ゴンちゃん、ここは合体技っす!」

「おうよ!」

「わわッ!?」


 キャシーに呼応しゴンはノアをジャーマンスープレックスのように抱え、破壊王のように叫んだ!


「あたしごと刈れー!」

「はいッ!」


 彼女は決意し一気に間合いを詰めてSTO――大外刈りとラリアットを組み合わせた大技、竜巻谷落としを繰り出し彼女たちを後方に叩きつける。当然ゴンも大ダメージを食らい、というかゴンのほうがダメージを食らっている気もするがノアはその攻撃で戦闘不能になってしまったようだ。


「バタンキュー」


 完全に一昔前の暴力的なコントのような馬鹿馬鹿しい展開だがノアは光の粒子となり消滅する。どうやら取りあえず撃破する事には成功したらしい。


「ゴンちゃん……私はあなたの死を無駄にはしません!」

「生きてるけど。あー、痛テテ」


 キャシーは瞳に涙を浮かべていたが、ゴンは何事もなかったかのようにムクリと身体を持ち起こす。いっつも思うけどこの技って仕掛けたほうがダメージを受けてる気がするのは気のせいだろうか?


 あと……俺、最適解モード発動した意味あったのかな? ラストバトルなんだし見せ場をくれよ……。


「な、なんだかいろいろとアレな勝利の仕方だが……まあ良しとしよう」

「ピ、ピィ、そうだね」

「ああ。もうこのノリにも慣れたさ」


 俺は強引に締めくくる。ともあれノアも撃破出来てアメノトリフネは機能を停止した。しかしそれは同時に新たな脅威が生じたことを意味する。


 警報音がけたたましく鳴り響きとても今は危険な状態にある事がわかる。先ほどのノアのセリフからアメノトリフネは彼女によって維持されていた事は言うまでもないだろう。


 つまり俺達はたった今この船の制御システムと動力炉を破壊してしまったのだ。ならばするべき事は一つしかない。


「まずは甲板に脱出するぞ!」

「う、うん!」

「急げー!」


 俺達は即座にその場から逃げ出す。墜落まであまり時間はないからとにかく急がないと!

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