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《空気使い》って?  作者: 善文
28/134

クリボー伯爵

 ヤマーダ達は(ニーバ)の警備兵30名程に取り囲まれていた。


「キサマらがこの町で騒乱を巻き起こしている暴徒だな!」

 隊長風の男はヤマーダ達を暴徒と決めつけている。


  ぼうと、ボート?

  どこかに漕ぎ出すの?


(ちっが)うわよ! アンタ達こそ、何者なのよ! 失礼な連中!」

 ネーコ、怒りのボルテージが急速上昇。


  あー、ネーコさん

  リラックス、リラックス…ドウドウ


 ヤマーダは咄嗟にネーコを抱き寄せて、頭を撫で始める。


「誰かと、お間違(まちが)えなんとちゃいませんか?」

 サリアは、事を荒立てないように対応していく。


  いつになく優しい口調のサリア


  …気持ち悪い


「キサマらが民衆を惑わしていることは調べがついておる!」

 男の言動では最早、ヤマーダ達の言い訳で丸く収まりそうもない。


 サリアが耳元で、

「“こらぁ、あかんな”」

「何が?」(ヤマーダ)


 サリアはイズムを手招きして、

「“ランドンはんをこっちに呼んでくれへん?”」

「“分かったっす、サリアの姐さん”」

 イズムはランドン商会に潜り込んでいる分裂体を操り始める。


「“アダルはん達は知らん顔してウチらから離れてぇな”」

「“分かりました”」(アダル)


 アダル達《裏通りの光》は警備兵に気づかれないように、ソッと現場を(あと)にする。


  おぉ!

  サリアが上手いこと

  手配してくれてるようだな


「ウチらは何(な~ん)も悪いことなんぞ、しとりませんよ」(サリア)


  その言い方、逆影響ですよ


「それはこれからの取り調べで判断することだ。一緒についてこい!」(男)

「分かりました」(サリア)


  サリアがあっさりと従うってことは

  とりあえず、捕まればいいんだな


「ふざけないで…んん」

 ヤマーダは急いでいきり立ったネーコの口を塞ぐ。


  ドウドウ、

  大丈夫だから、

  大丈夫だからね~


  暴れな~いの!



 ネーコを撫で続けて、落ち着くまで待つ。


「ヤマーダ、今回はアンタに従ってあげるけど…連中が舐めた真似したら、そん時はブチのめすからね」


  ネーコさん!


  「ブチのめす」なんて、

  はしたないザマスよ


「アイツらが俺達を舐めてんなら、ネーコがブチのめしてもしょうがないよ。その時は俺も一緒に暴れちゃうから。でもさぁ、サリアが上手く(まと)めてくれそうじゃん」


  ラブ and ピース

  平和的にだよ、平和的に


「ネーコはん、すまへんけど連中の言い分ちゅうやつを聞いてみぃひんか」(サリア)

「…分かったわ。…でも舐めた口利いたら」

「そんときゃ、ブチのめしたったらえぇ」



 サリアがことのほか素直に従ったので、男もヤマーダ達を縄で縛ったりすることはなかった。



「なぁ、サリア。アイツら何者なんだ?」

「う~ん…せやなぁ…ここの領主とちゃうんかな」


  領主って、お貴族様ザ~マスか?


「なんで、領主が俺達を捕まえんの?」

「まぁ、理由やったら、三つほど考えられるんちゃうかな」


  えーっ! 三つもあんの!


「一つ目はウチらのような優秀なパーティーの力を素直に借りたいって場合やな」


  オレ達って、

  そんなに強いって思われてんのか?


「以前、オーガ討伐ってあったやろ。あんとき、結局オーガって9体もおったやん。あの依頼ってな、ホンマはBランクが4パーティーか、Aランクやったら2パーティーは必要な危険な依頼やったんや」(サリア)

「えーっ!」(ヤマーダ)


「実際、Bランクのセリア達はオーガ1体をなんとか倒すんで、精一杯やったやん」

「あ~そういやぁ、そうだったかも」


「そいで、オーガ8体を倒したんがウチらやったやん。依頼ミスしよったギルドからしたら、ウチらのパーティーをSランクにしときたかったんとちゃうかなぁ」


  なるほどねぇ

  考えればそうかもしんない…


「領主はんが、なんぞ魔物のことで困っとって、ウチらのことを偶々知っとったんやとしたら、魔物でも討伐させたいんやろうな」


  フムフム

  領主の依頼か…面倒臭そう



「二つ目はウチらから何か奪いたい場合や」

「えっ! そんなに高価なものなんて俺達持ってないけど」


「そりゃちゃうで、ヤマーダはん。例えば、ウチらのパーティーって女性ばっかりやん。美しいウチに惚れてもうて、奪いに来よったのかもしれへんよ」


  女性なら、あり得るか…


  ってサリア、

  ちょっと自信過剰なんじゃね…


「三つ目は単純にウチらを恨んどる場合やな。この場合は…逃げるしかないやろ」


「恨まれることなんて…記憶にないけどなぁ」

 ヤマーダはここの領主にこれっぽっちも面識はない。


「そりゃ、ウチらには分からんのとちゃうか。例えば、ウチらが町の人達から英雄視されとるっちゅうことへの嫉妬とかあるやん」

「それって、俺らのせいじゃないぞ」


「せや! 他人の恨みっちゅうのはよう分からんところで買われてまう、バーゲンセールみたいなもんや。もうそれは、生きとったらしゃーないと諦めぃや」


  なにそれ!?

  完全な、とばっちりじゃん!


「まぁ、多分やけど、何か頼みごとがあるんとちゃうやろか?」(サリア)

「どうしてそう思うんだ?」(ヤマーダ)


「よう考えてみぃ。ウチが《真贋の目》を持っとるんやで。嘘って分かってまうのに、《騒乱罪》なんちゅうけったいな屁理屈つけて…」


「屁理屈!?」

「せやせや、呼び寄せるんにしても、ウチらに下げる頭なんぞ、一切ないんやろ」


  お貴族様とは…

  なんて無礼なんザ~マショ!



 気づくとヤマーダ達の後ろにランドンがくっついて来ていた。


  ランドンさんいつの間に…


 ランドンはササッと男へ近寄ると、

「ご苦労様です、警備兵の皆さま」(ランドン)


 声の方へ振り返って、

「うん、どうした! おぉ! ランドン殿ではないか!」

 男はランドンに気がついた。


「いつもいつも、私ども商会を守っていただきありがとうございます。こちらは私どもの気持ちです、どうかお受け取りください」

 揉み手をしながらポチ袋を差し出すと、

「おぉ、いつもすまんな、ランドン殿」

 男は、サッとポチ袋を胸にしまう。


  これが噂の「袖の下」

  (なま)で見ちゃったよ!


「“ところでヨセフ様、ヤマーダ様達にどのような要件ですかな?”」

「“んっ! この者達はランドン殿の縁者か! …実はな、退治してもらいたい魔物がいるんだ”」

 コソコソ話す二人。


「“その魔物とはなんでしょうか?”」

「“……グリフォンキングだ!”」

「“!”」



  なるほどねぇ、グリフォンキングか!


 《空気使い》のスキルに慣れたヤマーダ。


 ヨセフの口元近くとヤマーダの耳元の間の空気を真空に近づけ、些細な音でも拾えるようにしていたので、盗聴もバッチリだった。



----------

1時間後


中央国エスタニア最北町ニーバ〈領主屋敷〉


パーティー(PT)

ヤマーダ、ネーコ(人化)、リン、サリア、

ルル、イズム(人化)


 ヤマーダ達は謁見(えっけん)用の貴賓室でニーバ領主を待たされている。


  昔の人がよく言う

  「廊下に立たされてる気分」って

  こんな感じなのかなぁ


 彼是(かれこれ)20分は立たされ続けているヤマーダ達。


  …腹へったなぁ


 不思議なことに、ランドンもなに食わぬ顔で同席している。


カチャッ

 貴賓室の奥の扉が開く。


 すると、金髪小太りで貴族服に着られている感じの40代後半の男性と、ガタイの良い30代の男性、そして先程の警備隊長のヨセフが入ってきた。


 小太り貴族はテクテク歩き、

ポフッ!

 コミカルに椅子へと腰掛ける。


 ガタイの良い男性が重低音で、

「こちらが我がセルジュ領の領主、グスタフ・セルジュ伯爵様だ!」


  皆のもの、頭が高ーーーーうぃ!

  控えおろーーーーーーーーう!!

  ババーーーーーーーーーーン!!ってか


 グスタフ伯はガタイの良い男にヒソヒソ耳打ちする。


 するとガタイの良い男が、

「お前達が最近巷(ちまた)を騒がせている一行なのか? とグスタフ伯は聞いている」


「うーん…別人じゃないですかねぇ」


  ガタイが良いオッチャン

  長いな…筋肉…肉饅頭…ダルマ


  よしっ!

  コイツは筋肉ダルマに命名だ


 ヤマーダが無礼なニックネームを考えつつ気さくに答えると、グスタフ伯はちょっとムッとして、また筋肉ダルマに耳打ちする。


「お前達で間違いない! お前達は厳しい罰を受けなければならない! とグスタフ伯は仰っている」(筋肉ダルマ)


  間違いないんだったら、

  最初(ハナ)っから聞くなよ!


「はぁ? もしなんでしたら《真贋の目》で確かめましょうか?」

 ヤマーダはムカッとしすぎて、思わず()慳貪(けんどん)に返してしまった。


 更にムッとしたグスタフ伯が耳打ちする。


「そのような必要はない! ただし、吾も鬼ではない。チャンスをやろう。とグスタフ伯は仰っている」


  なんだろう…この無駄な伝言ゲームは…


  それに、この金髪ブタ野郎はなんなんだよ

  キノコみたいな髪型してさ

  クリボーみたいだな…


  よしっ!

  こいつの名前はクリボーだ、決定ーっ!


「で、チャンスってなんなんですか、クリボー伯」

「「ブッフフッ…」」

 リンとサリアはヤマーダの作ったニックネームが笑いのツボにはまり、堪えきれなかった。


「キサマッ!! 吾に向かってなんとぬかしたーっ!!!」(伯爵)


  やっべー、クリボーって言っちゃったよ


  あ~、

  クリボー伯、怒っちゃったよ


「お鎮まりください、グスタフ伯爵様。何分(なにぶん)、ヤマーダ様は冒険者ゆえに貴族の儀礼を心得ておりませぬ」

 ヤマーダと伯爵の不毛なやり取りを見かねたランドンが、伯爵に助け船を出した。


「お、おぉ、久しいの、ランドン。この者達はお(ぬし)の縁者か?」(伯爵)


  あっ、クリボー伯が直接話始めた!


「はい、最近知り合いまして。ヤマーダ様とは互いに商いをする間柄です。あっ! そうでした! こちらはヤマーダ様との商いで得た珍しい干し肉でございます。どうぞ、一口」


 クリボー伯は(うたぐ)(まなこ)で干し肉を眺める。


クンクンクンクン

 そして、散々匂いを嗅いでから口に入れる。


  クリボー伯爵って、

  動作の一つ一つがコミカルなんだよなぁ


「フンッ!」

 そんなクリボー伯の瞳孔がクワッと広がり、荒い鼻息を吐く。


「な…なな…なんじゃこりゃ!」


  えっ?

  もしかして、不味(マズ)いの!?


「う、旨い、旨すぎる!」


  旨い食べ物のリアクションが

  「なんじゃこりゃ」って普通ある?


「いや、ちょっと待て。全然、塩辛くないな。でも、それでは干し肉は長くは持つまい」(伯爵)

 ブツブツと干し肉の考察を始めた。


「水気に気をつければ、数ヶ月は()ちまする」(ランドン)

 商人なりの()気無(げな)いアドバイス。


「す、数ヶ月とな、それは素晴らしい。それにしてもこの干し肉、ホント旨いな」(伯爵)

 モキュモキュ音を立てて、コケティッシュに(むさぼ)っている。


「うむ…当然、塩は使っておるはず。んっ! ちと辛みもあるのぅ。もしや、噂の香辛料とやらも使っておるのか? ど、どうなんじゃランドン」(伯爵)


「すみません、手前供には詳しく分かりません」(ランドン)


「では、ヤマーダ、そなたが作ったのか?」

「違いますよ、伯爵。その干し肉はこのサリアが秘伝の製法を教えたものです」


「ひ、秘伝となっ!」

 目が爛々と輝いている。


「まぁ、実際には、北の(ゲンク)にある(ファイ)で作られる名産品ですね。今回、伯爵が召し上がった干し肉は確かに香辛料も使っておりますが、特殊な香り付けをした薫製肉なんてのもありますよ」


「く、燻製肉! な、なんと!!」

 クリボー伯が固まっている。


  ピロリロリ~ン!


  スーパーマ◯オでポーズしたみたい


  静止画だよ


  クリボー伯、死んじゃったんじゃないの?

  ワ◯オに踏まれて


ビクン!

 ハッと我に帰る伯爵。


  あっ!

  クリボーがポップアップした!


(ファイ)に行かねば!」(伯爵)

「落ち着いてください、グスタフ様。ヤマーダ殿に頼みごとがあるのでは?」(筋肉ダルマ)


「お…おお…そうじゃったな」


  あっ、

  筋肉ダルマがオレに「殿」って付け始めた


「伯爵、ランドン商会に頼めば、干し肉や燻製肉を仕入れてくれると思いますよ」

 ヤマーダが余計なことを言う。


「なんとな、ランドン。お主、あの気難しいエルフ達と商いをしておるのか?」

「えぇまぁ…」(ランドン)

 話が脱線しまくって苦笑い。


「グスタフ様、その件は後になさいませんか? ヤマーダ殿も話の腰を折らんでください」


「うむ、そうじゃな。で、ヤマーダ達はあのエルフと親交があるのか?」

「偶々(たまたま)ですよ、偶々」


「ふむ…では《嘆きの洞窟》を通って来たのじゃろう。どうなんじゃ?」

「どうって言われましても…ただの洞窟って言うか通路ですよね?」

 ヤマーダと伯爵では《嘆きの洞窟》の印象が全く違う。


「《嘆きの洞窟》をただの通路と申すか? お(ぬし)、面白いのぅ。ヤマーダよ、グリフォンはどう思う?」

「うーん、俺に聞かれても…一応、1体は倒してますけど…他のメンバーの方が詳しいですよ」


 ヤマーダは強力な魔物であるグリフォンを1体討伐している。


 と言っても、

 《悠久の山脈》でメンバーが魔物をガンガンに討伐する横で、偶然逃げてきた1体に、これまた偶然に出くわしたヤマーダ。

 またまた偶然、ヤマーダが剣を突き出すと、またまたまた偶然、グリフォンから剣に突き刺さってくれた。


 4つ偶然が重なって討伐出来たに過ぎなかった。


「他の皆はどうなんじゃ?」

 伯爵はネーコ達に話を振る。


「只の雑魚ね!」(ネーコ)

「大したこと、あらへんな」(サリア)

「…気にならない」(リン)

「肉が固い。でも煮込めばそれなり」(ルル)

「……」(イズム)


「ふむ…もしそれが、グリフォンキングだとしたら、どうじゃ?」(伯爵)

 ニヤリとして更に話を振る。


「楽勝ね!」(ネーコ)

「問題あらへんな」(サリア)

「…気にならない」(リン)

「肉がメッチャ固そう。キングかぁ…結構、煮込まないと駄目ね」(ルル)

「……」(イズム)


  嫌な感じが……


「…いや、さすがに口だけじゃろう?」(伯爵)


  あ~ぁ、

  こりゃクリボーペースに

  ()まったな


「「「「そんな訳、ないわ(やん)!」」」」(4娘)


  はいっ、大物がヒットしました


  サリアは流れに乗っかった気もするけど…


「そこまで言うなら伯爵、アタシ達がグリフォンキングを倒してあげるわ!」

 ネーコのハッキリとした討伐宣言。


  ほ~らね、この流れだよ


「おぉ! やってくれるか!」

「せやけどタダでは、やらへんで。ちゃんと、報酬はいただかんと」

 ここはキッチリしているサリア。


「あぁ、報酬なら任せておけ。後程、ギルドにも話を通しておこう」


  こりゃ、グリキンの討伐は決まりか…


「伯爵、俺達への依頼ってグリフォンキングの脅威を取り除くってことで良いんですよね?」

 ヤマーダが依頼内容の確認をとる。


 伯爵の顔が少し強張(こわば)る。

「脅威を取り除くとな? ヤマーダはヤツを倒してくれんのか?」

「ん~…(ちな)みに、今までグリフォンキングの被害ってあるんですか?」


 横から筋肉ダルマが、

「特に被害の報告は受けておりません」


  えっ!

  被害は無いの!?


「ですが領民からすれば、グリフォンキングなどと言う魔物は恐怖以外の何物でもありません」(筋肉ダルマ)


  まだ被害も出て無いのに、

  いきなり討伐ってのはないんじゃない


「なるほど…ではやっぱり、脅威を取り除きます」(ヤマーダ)

「取り除く?」(伯爵)


「はい。つまり、倒すか隷属させるか、退去させます。それでも構いませんか?」

「ふむ…」

 クリボー伯爵、考え中。


「うむ…」

 考え中。


「う~む」

 考え中。


「うむ!」

 終了。


「よしっ! よかろう、ヤマーダ。ただ、確認は必要じゃて、こちらからもヨセフを同行させるぞ」


 伯爵は数分思案し、ヨセフの同行で折り合いをつけた。


  監視ってことね


「分かりました!」


 こうして、ヤマーダ達のグリキン討伐?が始まった。











「伯爵、良いものを差し上げますよ」

 ヤマーダは《収納》からホワイトチーズを取り出し、伯爵に手渡す。


「なんじゃ、この白い塊は。ふむ…中は柔らかそうじゃな…」

「これも、北の(ゲンク)で作られてるんです。カマンベール(ファム)チーズです」

「ほぅ! これがチーズとな!」


「伯爵はチーズって、固くて塩辛いって思ってません? でも実は違うんですよ、これが。因みに俺はチーズの中でも、これが一番好きです」


 クリボー伯爵は一口噛る。


 クワッと目を見開き、すぐに残りを口に放り込み、

ゴックン!

 なんと!あの塊を呑み込んでしまった。


  チーズって飲み物じゃないんだから…

  ちゃんと味わってくれよ


「あぁ…伯爵、忘れてました。チーズはワインのおつまみに最高みたいですよ」

「な…なな……なんじゃとーーー!!!」

 チーズは一欠片も残っていない。

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