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第二章 あれ?俺リーダーだよな?

今年も一年頑張っていきましょう!

そして俺たちモルク・ボルクは今現在さっき紹介したこの四人のメンバーとリーダーである俺、鬼塚 蓮この五人で冒険をしている。


俺は特殊なシークレットジョブという類のなかのソードガンマンという職業をやっている。

まあシークレットジョブってのは自我流のジョブみたいなものだと思ってもらったらいい。


そして、このあたりは敵が何故か凶暴化していて通常モンスターのレベルが跳ね上がったり、突如として上位種に進化したりするという極めて異例な原因不明の現象が起きていて、パーティーメンバーの制限数が十六人とかなり人数が多い。


だから、これからもメンバーは増やしていく予定だ。

けど、パーティークラスっていうランク制度があるのだが、その中でも最も下であるEクラスのモルク・ボルクに入りたい奴なんていないと思うがな……


あれ、なんか目から汗が……


「マルコ、これはいじめじゃないわ他愛もない談笑よ」

フィーネはマルコを優しく諭すように言った。


マルコが苦笑する。

俺を煽って笑いものにするってのは他愛もない談笑なんだろうか……


「はあ、もおフィーネさんはまたそうやって蓮さんをいじめるんですから。ほどほどにしてくださいよ」

マルコが苦笑しながらため息混じりに言う。


「はあ、もういつもそうやってマルコさんは蓮さんをかばうんですから。ほどほどにしてくださいよ」

フィーネがマルコのわざとらしい真似をする。


「そ、そんなことないですっ!」

マルコが顔を真っ赤にして言う。


「ほんと、マルコってすぐに顔に出るわね」


「あ~もぉやめてくださいっ!いい加減にしないと即死魔法撃ちますよっ!」

マルコが今にも泣きだしそうな顔で言う。


ね、フィーネは人の風上にも置けないクズでしょ?


「まあまあお前ら喧嘩すんなって?」


一応めんどくさいことにならないように仲裁に入ることにした。


「だってフィーネさんがいじめてくるんですよっ!」

マルコが泣きながら訴えてくる。


「わ、私は別にいじめてないわよ」

流石にクズでも申し訳ないと感じたのか先ほど言ったことを否定してきた。


申し訳ないと思ってるんだったら最初から煽んなや。


「あー、はいはい、そうですねー」


仲裁に入ったので後は知らん。


「ちょ、ちょっと蓮、マルコ泣きながらなんか詠唱始めてんだけど、ねぇ!蓮、助けてよっ!」


「……」


めんどくさいので無視した。


「おいおい確かにこんな感じで仲間と談義に花を咲かせるのは嫌いじゃないがこんな具合でしゃべってると日が暮れちまうぜ。せっかく集まったんだし今度行くクエストの一つや二つは決めておかないと」

ジークがもう何杯目になるかわからない酒を相変わらず呷りながら若干フィーネとマルコを止めるように言う。


……説得力の欠片もない。

止めてくれたのはありがたいけど。

さっき一番クエストに行くことに否定的だった方が手のひらを返したように言ってらっしゃる。

うん。説得力皆無。


しかし、マルコは止まる様子もなく魔法の詠唱を続けている。

フィーネはもう逃げなければと思ったのか酒場をまるで子供のように走り回ってる。

……くれぐれも他の人に迷惑だけはかけないでくれよ。


「確かに、次回行くクエストでも決めておきたいでござるな」

いつの間にか起きてた道真が言う。


「あ、起きてたのね。」


「俺的には、あの推奨レベル20のキングウルフの討伐なんかどうだ?」

と言ってジークが壁に貼り出されてる紙を指さす。


「でもこれベルモンド大森林なのね?」

できればベルモンド大森林にはトラウマがあるので行きたくないです。


「そんなこと言ったらクエストに一生いけなくなるでござるぞ蓮殿」

自ら死にに行った道真さんが言うのね。


「そうだぞ蓮。俺らは死と隣り合わせの職業なんだぞ」

お前がそれ言うかなぁ。


「お前らはクエストに行くって簡単に言えるかもしれないけど、俺はそのあとクエストに行くための準備しないといけないんだけど……」


「そんなのリーダーになった蓮が悪いだろ」

正論言われた。しかも一言で。


まさにぐうの音も出ないとはこのことだと思った。


「あー!すいませんでしたっ!」


「おっと、少し話が脱線してしまったでござるな」


「あぁすまんな道真。ところでさっき言ったクエストはどうだ?」


「確かに手ごろなクエストでござるが、その推奨レベル30のレッドドラゴンなんでどうでござろうか?」


「あー確かにこれはいいクエストだな。よしこれで行こう。いいな蓮?」


なんか俺おいて行かれてるんだけど……

「あ、はい。もうそれでいいです」

多分これでなに言っても言い返されるからあきらめることにした。


読んでいただきありがとうございました。

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