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ハッピーエンド  作者: オロカモノ
9/10

高校卒業後

その後進学先を決め地元の仲間と高校の卒業旅行へ行く時の朝、駅のロータリーで友人を運転席で待っていると後ろに乗っていた友人が

「山田ひとみさんだ~。」と言いながら車を降りて行き、お前も来いよと呼んできた。


お前は突然の再会のチャンスに何を考えたか、行かなかった。


なぜだか今になっては分からないが、すぐ彼氏を作っていた彼女に少し嫉妬していたのかもしれない。




春になり俺は地方にある航空関係の専門学校へ入学した。

全寮制で朝夜点呼や門限、毎日掲揚台へ向かって敬礼してるような、規律の厳しい学校だった。

二人部屋だったが、今まで経験した事のないくらい勉強をした。


学校の先生いわく

「人は人生で一度は死ぬほど勉強をしなければならない。」

と言って葉っぱをかけられた。

学校の友人からも

「無駄に勉強しているよな。」

と言われた。



その無駄に勉強をしたお陰で航空関係の会社に入る事が出来、高校時代の仲間に勉強をした証を示せた。


両親はよほど嬉しかったのだろう実家の金庫に専門学校時代の成績表が大切に保管されている。




そしてとうとう成人式山田ひとみさんに会った。


緊張のあまり記憶にないが、勉強をした事と就職出来た事を言ったと思う。



だか、彼女の表情は付き合っていた頃とは少し違ったものだった。


成人式の後を誘うのをきっぱり諦める事ができた。

でも好きだった。

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