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第8話 それから
それからというもの。
繭は艶を増し、蔓は伸びて絡み合い、本数を増やしていった。
私は、来る日も来る日も繭を見に行った。
春が訪れ、夏が来て、秋が実り、冬が眠りについて。
世界が形を変えながら未来への一歩を進んでも私には関係がない。人が国だ領土だと争うのを眺めるだけ。
待てど暮らせど、繭は分厚く蔓は繭を覆い尽くすのみで生まれては来なかった。
あとどのくらい待てばいいのか。
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水の中にいるみたいに体が重い。
でも、ふかふかとした何かに包まれているような……。
暖かい。
ずっと包まれていたい。
まだ、眠たい。




