6-7 精密検査
祝!!合計10万PV!!!!! ありがとうございます!ここまで来れるとは正直思ってなかったのですげーなんつーかアレですアレ(語彙力崩壊)今後も頑張ります!
えっと、今回はテンプレ通りの魔力適性を測るので・・・的な話です。
入学前調査で呼ばれたのは、最初の応接室を少し大きくしたくらいの、会議室のような部屋だった。
「これは魔力適性を測るための水晶です。これに手をかざして、魔力を通してみてください」
入学前調査の内容はこれだけで良いらしい。そもそも魔力が扱えない、もしくは魔力適性が絶望的でない限り、落とされることもない。なんでも、クラス編成をする際に参考にするのだとか。
ユートは指示に従い、魔力を通した。事前にロイツェフさんに聞いた話では、最も適性のある属性に、魔力が強いほど強く光るらしい。適正については自分で測った程度なので、実は少しワクワクしていたりする。
余談だが、ロイツェフさんは火魔法が得意らしいが、他の属性も一通りは使えるらしい。スペック高すぎだろ。
さて、自分はどんな適正なのかな・・・・?
だが、水晶が示した結果はユートが予想していたものとは大きく異なった。
突然、水晶が金属が擦れるような音を立て七色に強く発光し始めた。
慌てて魔力を通すのを止めても光はどんどん眩くなっていき、音も高く大きくなっていく。
そしてついに中心から大きなひびが入り、ガラスが砕けるような音を立てて割れてしまった。
「・・・・・・・・・・へ?」
検査官の人も呆気にとられている。どうやら普通に起こる出来事ではないようだ。「少々お待ちください」そう言ってどこかに走っていく。
・・・・・・・ひょっとしてこれ、魔力適性最大とか、全魔法適性最大とか、そういうことなのかな?
そう思うとワクワクが止まらなくなってきた。確かに魔法に慣れるのも早かったし、この頃の魔力の伸びは凄まじいものがある。今までのスキルは酷かったので、その分ここで埋め合わせをくれていたのかもしれない。
何年に一度、とか、奇跡の逸材、とか、そんな一度は言われてみたいワードが次々と脳内を飛び交う。
「すいません、もう一度検査をやり直してもよろしいでしょうか?」
「わぁっ!?」
突然後ろから話しかけられ、妄想の世界から引きずり出される。知らぬ間に上がっていた口角を戻そうと努力しながら、「ええ。もちろんです」と頷いた。
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次に向かったのは、最初の応接室より小さな部屋だった。入ると、そこには一人の女性が座っていた。
「此度は大変ご迷惑をおかけしました。もう一度検査を行わせていただきます。もしよろしければそこに腰かけてお待ちください」
深々と頭を下げられる。容姿も立ち振る舞いも、可愛いというよりかは美人と言ったほうがしっくりくる、怜悧で知的な印象を与える女性だった。
「はい。わかりました」
そう言って少し豪華な椅子に腰かけた瞬間。
ガチリ、と金属音がした。
同時に、椅子から飛び出した金属の輪が、正確にユートの手足を捕らえ、自由を奪う。
「何の真似ですか」
「黙って下さい。それは魔力を封じる効果があります。抵抗しても無駄ですよ」
パチンと指を鳴らす。すぐに黒服の男がぞろぞろと入ってきて、各々の得物をこっちに向けてきた。
「動かないでくださいね。《女神の加護》――――〈人体解析〉」
女性の碧眼がキラリと輝いたかと思うと、急に全身が電子レンジに入れられたかの如く芯から熱くなってきた。
それが数十秒続き、そして止む。
ここで女性は初めて得意げな表情のようなものを見せ、
「《加護持ち》が居ないとでも思ったのかしら? 《邪教徒》さん?」
と言い放ち、もう一度指を鳴らした。
同時に男たちが武器をしまい、椅子を担ぎ上げて運び出した。
そうして、身動き取れないままで運び出され、あっという間にユートは投獄されてしまった。
「なんだよこれ・・・・・」
格子付きの部屋に椅子ごと入れられてから数十分、待てど暮らせど誰も来ない。あるのはただ耳が痛くなるような静寂だけだ。
邪教徒、加護・・・・未だに話がうまく呑み込めない。
ただこの待遇からして、自分が歓迎されていないことは分かった。そしてそれが、《女神の悪戯》スキルのせいだということも。
最初に聞いた話では、《女神の悪戯》というスキルは現地人も有していて、それが加護と呼ばれているという話だったはずだ。
だけど実際、ルーシェル王国でも邪教徒扱いだったし、スキルの内容も言うまでもなく気持ち悪い。
リュミさんの説明ミス、あるいは自分の聞き間違い・・?
いや、それならば女神から本当に貰っているハズのスキルが邪教徒扱いになる理由が説明つかない。
《女神の加護》は女神のくれるものではない偽物、あるいは別のスキルを用いて加護持ちであると偽っているのか・・・?
真偽はどうであれ、このままのんびりはしていられない状況だ。
先週といい捕まってばかりの自分の運命を嘆きつつ、腕を動かしたり魔法を使おうとしてみるが、どれも徒労に終わった。
時間が経つにつれ、不安がわいてくる。
―――――ん?
コツ、コツ、と規則正しい音が二つ、聞こえて来る。どうやら足音のようだ。
鬼が出るか蛇が出るか、それをじっと待ち構える。
足音はこちらに近づいてきて、やがて、目の前に姿を現す。
縄を引く黒服の男と、手錠をかけられ、痛々しい傷負ったシューミルだった。
思わず、息が詰まる。
男は牢のカギを開け、シューミルを乱暴に中に入れる。
そして再びカギを閉め、また遠くに歩いて行ってしまった。
音が聞こえなくなった事を確認してから、シューミルに話しかける。
「大丈夫・・・・か?」
大丈夫なわけがなかった。けど、それ以外に言葉なんて出てこない。
けど、シューミルは本当に何もなかったかのように笑み、
「はい! 私は何も知りませんって、ちゃんと言えました!」
褒めてと言わんばかりに、そう言った。
【悲報】学園生活終了
一応タグからも学園物消しときました。
予測されていたような気も若干しますが・・・・
まぁ、そう何年も同じところに留まられたら一章七日の制約上・・・ね・・・?




