表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/104

4-4 身軽 対義語→身重?


「ふへー。今日も結構疲れたなぁ・・・」


ベッドに倒れこむ。大して体は動かしていないが、魔力行使は存外体力を使うのだ。《再生力》スキルがあっても疲れるものは疲れる。


これはあくまで想像だが、《再生力》は怪我や魔力は戻しても、体や魔力を動かす精神の面は癒さないのかもしれない。もし精神まで癒すとしたら、睡眠まで必要なくなるということになる。


「ただ、魔力が凄く伸びてるから楽しいんだよなぁ・・・」


実際日本にいた頃より、『俺は努力をしている』とは感じなくなっている。新たな刺激が多いせいもあるだろうが、全体的に何事も呑み込みが早くなったような気がする。


さて、今日はどのくらい成長したかな? とわくわくしながら、ユートはポケットから取り出したギルドカードを確認する。


ユート ヒイラギ/男性-17歳

体力 181/181

魔力 60/60

腕力 52

知力 64

敏捷 72

耐性 40

スキル

《身体術Lv19》(敏捷強化・回避小上昇・体力強化)

《剣術Lv7》(剣威力上昇・剣耐久上昇・魔法剣)

《女神の悪戯Lv3》(鬼神の魔眼・連鎖する四肢・身体収納・喚命術—暗闇—)

《再生力Lv4》(体力自動小回復・魔力自動小回復・状態異常回復)


魔力60か。最初が確か15だったから、もう四倍になっている。他に比べて大きく伸びているのは魔力を使用することが多くなったからだろうか。


魔法職についていると魔力が100を超える人も結構いるらしいから、日常的に使う人と使わない人では差が大きく出るのだろう。いずれにせよ、まだまだ伸びしろはあるはずだ。


実際に、上級魔法はデフォルトの魔力消費が256らしい。初級魔法が4だから、クラスが上がると二乗になっているのかもしれない。


ふと喚命術—暗闇—にそんな量の魔力をつぎ込んだらどうなるのだろうかという疑問が湧いてきたが、世界が終わりそうなので決して試さないでおこうと心に誓った。


そして《剣術》スキル。レベルが上がって、新たに魔法剣なるスキルが追加されている。魔法で剣を作り出すのか、剣に魔法を付与するのか、どちらだろうか。今度機会があったら試してみよう。


「お疲れ様です、ご主人様」

「ああお疲れ、シューミル。どうだった?」

「メニュー通りに一通りやってみて、少し時間があったので、走ってきました」


シューミルが帰ってくる。昨日からシューミルには依頼の為に基礎体力をつけておこうということで、色々な練習メニューをこなさせている。


元々昔から体を動かすことは嫌いではなかったようで、あまり苦ではないと言っていた。今朝はストレッチにも参加させたし、体操をさせてみるのもいいかもしれない。良い所を見せたいという下心も多少はある。


「うん。上出来だね。痛い所とかはないかい?」

「はい。心配していただき、ありがとうございます」


手を添えてぺこりと頭を下げる。その様子は女の子向けの人形のように整った動作だった。多少は猫耳というファンタジー要素も影響しているとは思うが。


余談だが、メイド服で走らせるのも変だったので、スウェットのような生地の服を着せている。肌にぴったりとフィットしたその服は、すらっとした小柄な体のラインをきれいに写しとっていた。華奢なその体躯は若さというか幼さを残していて、彼女の笑顔によく合うものだ。


「ところでさシューミル。こっちは今日も魔法の練習してた訳なんだけど、モーガンさんに魔法学校に行ったらって薦められてて。どう思う?」

「魔法学校・・・ですか。ご主人様のいいようにどうぞ。私は魔法のことは余り分からないので。ただ、モーガン様が褒めてくださるってことは、とても凄いことだと思います。・・・まあ、私が褒められなかっただけかもしれませんが」


いいようにどうぞ。そういわれてから、自分が何を迷っているのか分からないことに気づいた。


別に自分より凄い人がわんさといたところで潰れることは無いだろうし、シューミルは立場上嫌だということは出来ないだろう。


お金のことも問題は無いようだし、学校でうまくやって行けるか心配・・・ってほどナイーブではない。実際、自分で言うのもなんだが面倒見は良い方のつもりだ。


「うん・・・わかった。ありがとう。それじゃあ突然なんだけど、入学試験云々の問題で、今週中には出発したいんだよね。明日準備して、明後日に出発。いいかい?」

「はい。手伝うことはありますか?」


買い出しのリストを作るから明日に半分だけお使いを頼むだろうと言い、さっそくそのリストの作成に入る。国を移動するという大引っ越しを即決できる冒険者の身の軽さと、自分の行動力が意外にあったことに驚きながら、ユートは少し、わくわくするのだった。


「あっ、晩飯すっぽかしちゃったな」


そう気づいたのは、もう深夜だった。モーガンさんには朝謝っておこうと思い、リストの確認を再開した。




次回、シューミルちゃんがはじめての(初めてとは言っていない)おつかいをします。書いててかわいいなぁって一人でニヤってた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ