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NSP資料集  作者: 浅咲夏茶
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用語の説明

【 用語説明 】


 ◆ 「契約」と「結婚」


  ・契約


 契約とは、主人となる者と召使や精霊となる者が結ぶ盟約である。この際バンダナが必要になることがあるが、これは通常の特別魔法(後述)を使用する時には不要である。また、「結婚」とは異なる。

 


  ・結婚


 契約≠結婚であることは上述の通りだ。両性の主人同士であれば問題なく結婚することが可能なのは日本国と同様である。また、マドーロムの一部国家では、『両性』ではなく『両姓』と指定しているところもあり、この場合は同性同士の結婚も認められる。


 一方で問題がある結婚も存在する。これは各国共通の問題だ。「召使と主人間における結婚」である。原則、万国共通でこれは認められていない。但し、一部例外が有る。以下はエルフィリア王国の憲法条文より引用したもの。


・『我が国では、男女とも17歳以上より婚姻を認める』

・『配偶者が既に存在している場合、その者が重ねて婚姻することを禁ずる』

・『結婚式などは儀式でしかなく、正式に婚姻する場合は原則として当人らが役所に届け出る必要がある。届けた後、精査した上で正式に婚姻を認める』

・『血縁関係のある者や養親の近親者などとの婚姻を禁ずる』


 そして以下。


『契約の有無に限らず、主人と召使・精霊・罪源は結婚することが出来ない。但し、常時外部に存在可能な召使・精霊・罪源との婚姻であればこの限りでない』


 つまり、魔法陣や精霊魂石に戻れる召使・精霊・罪源と主人は結婚が出来ないということだ。また『その主人』という語では無いことから、現段階での憲法解釈においては、契約の有無に限らず主人全般と結婚不可能ということになる。


 ただし二文目の否定にある通り、それら三種の中でも、『カムオン系』の召使であれば問題なく主人と結婚することが出来る。

 これは、カムオン系が魔法陣や精霊魂石に戻ることが出来ないためだ。戻れる召使などの場合、責任逃れ又は擦り付けされる可能性が極めて高くなるため、エルフィリア王国憲法は現在の形となったのである。



 ◆ 「魔法」と「魔力」、「能力」


 ・魔法


 魔法とは、魔力を用いることで発生した技を表す言葉。最初の召使との契約後に初めて使用する場合、『封印解除シールディーズ』と言う必要がある。



 ・魔力


 魔力とは、魔法を使用するために必要なエネルギーの事である。カーマイン、シアン、ビリジアン、カナリヤ、ブラック、ホワイト、それぞれで使用量は異なるものも、特徴の一つである。また、魔力と体力は異なる意味を持っている。

 また、魔力は一生ものである。亡くなった時は必ずゼロであるが、吸収されたからといって寿命が減るわけではない。(回復可能なため)



  ・能力


 能力とは、魔力を用いずして使用可能な術式のことである。属性も種族も不問だ。熟練された技の場合、特別魔法を凌駕することもある。


 ○ 魔力の回復方法 ○


 魔力を回復する際は、以下の方法で回復が可能だ。回復される側とする側との信頼関係によって、中央値から+5、-5までの変域で変動することもある。

 召使同士、召使と精霊でも可能である。また、同じ性別でも構わない。


※ 括弧内の数字は、最大の魔力量を100とした時の中央値である。

※ いずれも召使に対して主人が実行した場合のものである

 

 ・食事 10

 ・睡眠 10~60(時間変化有)

 ・接吻 30

 ・吸血 40

 ・性交 75

 ・食時 100



 ◆ 魔法の種類について


 ・通常魔法


 誰もが使用することが出来、等倍のダメージを当たることが出来る魔法。飛行魔法などの、多くの人々が使う魔法だとかは、ここに当てはまることが多い。



 ・特別魔法


 誰もが使用することが出来る魔法もあるが、基本的には、特定の者が使用すると相当な効果を発揮する魔法である。エルフィリア含め、魔法が使える国々で表す『魔法』という言葉は、基本的にこちらを指すことが多い。

 特別魔法は二つまで所持できるが、精霊と契約を交わしている者(=失われた七人の騎士ルーズ・セブン・ナイト)は、特別魔法が三つ以上使用可能だ。この際、三つ目以降の特別魔法は強力な魔法が採用されることが多いが、必ずとは限らない。精霊との絆の深さによって変化する。



 ◆ 『戦闘モード』と『究極形態アルティメット』、【詠唱アリア


 ・戦闘モード


 魔法を使用できる者には、『戦闘モード』という概念が存在する。これは、眠っている魔力を出来る限り引き出すために存在するモードであり、それぞれ個別のスーツを着ることになる。

 『戦闘モード』が使われるのは、魔法を用いたゲームだとかで多い。また、ゲームとはかけ離れるかもしれないが、『魔法少女』や『魔法少年』というような概念に近いものが『戦闘モード』だ。



 ・究極形態


 魔法を使用できる者には、『究極形態』という概念が存在する。

 これは、『戦闘モード』の更に上の形態であり、自分自身の攻撃に使うための体力を全て奪った上での、特攻化を表すことが多い。

 『究極形態』で、とてつもない威力を発揮する魔法を一発だけ使うことも出来れば、何度にも使い分けて使うことも可能だ。だが、『究極形態』は本当に窮地に立たされない限り使いたがる者は少ない。



 ・詠唱


 魔法を使用できる場合、【詠唱】を利用できる可能性がある。主に精霊やそれに準ずる能力の持ち主にしか許されていないが、使用した場合には『究極形態』と同じように魔法の威力が二倍となり、また、掛け合わせることも可能だ。

 加えて、【詠唱】は『究極形態』とは違い、使用者の理性が壊れるまで延々と能力アップ状態が続く。魔力消費は『究極形態』よりも良心的であるから、こちらが使えるならシフトしたほうが効率的には良い。



 ◆ 「召使」と「精霊」の解釈


 ・召使


 召使とはサモン系とカムオン系からなり、召喚方法も異なる。全ての召使は一度マドーロムの世界で死んでおり、地球人が召使であることは無い。


 かつてから存在した召使は、獣型のものはペットとして扱われることが多く、人型のものは作業道具や奴隷として扱われることが多く、ドラゴンなどをモチーフにしたものは、主に戦闘用に使用された。


 下記の『精霊』が女性のていをしたものしか居ないのに対して、『召使』は男性の体をなした者も居る。男女比率が大きくないのも、召使の特徴だ。



 ・精霊


 「失われた七人の騎士」の項目を参照されたし。



 ◆  失われた七人の騎士ルーズ・セブン・ナイト



 第二次世界大戦争マギレンタの際に、戦争犯罪者としてエルフィリア帝国軍中央司令局に居た七人が処刑された。この時、彼らが持っていた石には特別な力が宿るとされた。


 そして、この特別な石を持っているものこそが『失われた七人の騎士』だ。現在『失われた七人の騎士』は、以下のように確認されている。

 


 ・第一の騎士(ワヘッド)(No.1) 『エルフィリア帝国海軍,東方艦隊司令官』の石が宿る者

    通称名:アズライト / ブラック属性

    所持者:夜城 稔/男

       ※主人を消失していたが、同盟締結を期にして契約締結

       ※上により、『ワヘッド』と自称することは少ない。

    精霊名:エースト

       ※罪源サタンと同一人物だが、亡霊として分離可能。


 ・第二の騎士(イトネーン)(No.2) 『エルフィリア帝国陸軍,北方戦線司令官』の石が宿る者

    通称名:モルダバイト / ビリジアン属性

    所持者:?/男

    精霊名:カムイゲイル


 ・第三の騎士(タラータ・カルテット)(No.3) 『エルフィリア帝国空軍,防衛飛行隊司令官』の石が宿る者

    通称名:アメシスト / ブラック属性・シアン属性(氷)

    所持者:夜城 稔/男

    精霊名:デッドエンド・バタフライ (夜城 紫姫)


 ・第四の騎士アルバー・デッド・クイーン(No.4) 『エルフィリア帝国海軍,西方艦隊司令官』の石が宿る者

    通称名:ソーダライト / シアン属性(氷)

    所持者:カロリーネ・デリウス/女

    精霊名:エルジクス・セクティ


 ・第五の騎士(ハムサ)(No.5) 『エルフィリア帝国陸軍,南方戦線司令官』の石が宿る者

    通称名:クリーダイト / カーマイン属性

    所持者:エイブ・ヨーク・ミルフォード/男

    精霊名:イステル・ネイトガイア


 ・第六の騎士(シッタセイバー)(No.6) 『エルフィリア帝国空軍,攻撃飛行隊司令官』の石が宿る者

    通称名:アポフィライト / カナリヤ属性

    所持者:?/男(女)

    精霊名:アイテイル


 ・第七の騎士(サバーナイト)(No.7) 『エルフィリア帝国軍,陸海空隊司令官』の石が宿る者

    通称名:ペリドット / ビリジアン属性・カナリヤ属性

    所持者:神風 織桜/女

    精霊名:ユースティティア



 彼らは戦争犯罪者として処刑されたが、最後まで軍人としての活動を行い、処刑された時にも生き返ろうと這いつくばったことから、この呼名で呼ばれている。


 彼らは司令官でありながら、末期のエルフィリア帝国軍に逆らおうとした為、それが這いつくばる意思を生み出す事に繋がったとも考えられている。


 また、それぞれの石には『精霊』と呼ばれる者が意思を表す者として宿っているが、それは全て女性の体格をしていて男性は居ない。


 これは、司令官達が皆男性だったこと、司令官たちには原則として、恋愛が禁じられていたことなどが由来するということが理由と言われる。

 そのためか『精霊』が宿る者は、男性が多いとされている。


 因みに、精霊は元々の軍隊が陸海空のどれだったかを忠実に表す姿で現れる。素直に契約してくれる精霊が居る一方、降臨して契約前の決戦を持ち込む精霊も居る。


 素直に契約してくれる精霊は基本的に従順であるが、それは自身との相性が悪いことを示している。一方、きつく当たったりする場合は、相性が良いことを示している。



 ◆ 精霊戦争


 上記の『精霊』を用いた戦争の事を指すが、この場合は、精霊魂石(以下、魂石)と精霊や主人の五感他を賭けた戦いのことを指す。また以下のように規定が存在し、『精霊戦争管理委員会』(以下、弊会)の下で行うものとする。



 ○ 精霊戦争規定 ○


 本規定は、第二次世界大戦争にて亡くなったエルフィリア帝国の指揮官達の意思を持つ姫達を指揮する者による戦争、『精霊戦争』を行うためのものである。



・第一章:精霊戦争管理委員会


(一項) 精霊戦争が行われる際、弊会を設置する。


(二項) 弊会で決議されたものは、広報紙やインターネット上の当会ホームページ、その他ありとあらゆる手段を用いて公開するものとする。


(三項) 本会での会議は公開とする。傍聴は特に理由のなき場合、認める。


(四項) 弊会での決議の際は、その会議に出席した数の三分の二以上で可決とする。但し、後述の『規定改定』に関してはこの限りではない。


(五項) 弊会の委員長は、弊会委員長の前任者によって選ばれる。


(六項) 弊会に対する質問・要望は原則として受け付けるが、誹謗中傷などは認めない。また、これに関しては厳正に処罰し、しかるべき対応を行う。


(七項) 精霊戦争の終了によって弊会を終了する。同時に弊会委員長は次期委員長を決め、ありとあらゆる手段を用いて会議などの出席者全員に伝えること。



・第二章:攻防権


 精霊戦争は精霊の主人同士が行うものであり、参加可能な者は男女問わず七名とする。これに関しては、魂石の所持者が変わったりすることで人物が変化してもよい。



・第三章:戦争方法

  

(一項) 精霊戦争は、弊会の委員長を最高責任者とする。また、この者を監視役とし、全ての精霊戦争を監視するものとする。


(二項) 精霊の主人は、精霊戦争を行わないという選択肢を行使することが出来る。ただし、戦争の開始については双方の合意がなくとも開始できる。


(三項) 精霊戦争中に起きた事故や事件、また発生してしまった損害においては、弊会が原則として責任を負うこととする。但し、賠償金などは負担しない。


(四項) 精霊戦争によって敗北を決した主人とその精霊は、身体の有る箇所がむしばまれることになる。但し、勝戦した場合、箇所が即時に回復される。


(五項) 精霊戦争において、精霊は主人の命令に反する行動を取ってはならない。また、悪質な違反行動を取った場合、弊会が妥当な処置を行うものとする。


(六項) 精霊戦争では、途中で敗北を認めることは出来ない。精霊戦争管理委員会の認めない場合、戦争終結をもってのみ終局を迎えることが出来る。


(七項)弊会役員および委員は、いかなる理由があろうとも精霊戦争に参加することは出来ない。参加する場合には、役員・委員を辞退する必要がある。


(八項)一度対戦した精霊戦争の参加資格を持つ者同士において、精霊の貸し借りや精霊魂石の貸し借りを認める。未対戦の場合は認めない。


(九項)主人を失った精霊は原則として弊会が回収するが、主人捜索可能期間を一ヶ月のみ設けることとする。これを過ぎても見つからない場合、弊会が該当精霊を回収し、次なる精霊戦争参加者へと受け渡す。


(十項)召使を一体以上有する主人同士で、精霊魂石を取り引きすることは禁じない。但し、譲渡する側の主人が他の精霊戦争参加者に遭遇している場合、これを認めない。



・第四章:戦争責任


(一項) 精霊戦争は近代戦争に準じ、戦争責任を敗北者に問うものとする。但し、必ずしも勝戦者が問われないというわけではないと明記する。


(二項) 弊会の審議後、敗北者は伝えられた賠償金を勝戦者に支払う。但し、弊会が認めたそれ以外の方法で解決がなされる場合は、この限りではない。


(三項) 勝戦者が敗北者からの賠償金などの受け取りを拒む場合、戦争責任が無いものと見做し、以後は一切の質問を受け付けずに戦争責任の段取を終了する。



・第五章:規定改正


(一項) 本規定の改正は、弊会出席者の五分の四以上の賛成をもって承認される。


(二項)改正案を提出する際、役員であれば他役員二名以上、委員であれば他委員四名以上の署名を集めたものを併記すること。無い場合、案は即時破棄する。



・第六章:不正行為


(一項)弊会では精霊戦争に不正行為を設けており、これに違反した場合には弊会の委員会を通し、最悪『追放刑』を受ける可能性が有る。


(二項)一項より、以下にて不正行為を記載する。


 1. 同じ主人に三回勝利していないのに精霊を奪取すること

 2. 弊会への誹謗中傷

 3. 弊会サイトシステムへのハッキング、サイト記述文の無断転載

 4. 上記規定に反する事案

 5. 弊会が不正行為だと認め、委員長のサインを受けた事案


(三項)弊会への不正行為は規約違反であり、いかなる理由を述べようと、裁きを行うものとする。これを拒否した場合、即時に精霊戦争への参加資格を失う。




 ◆ 七人の罪源セット・モータルシンズ


 人間の欲求の七つ、反省するべき七点を挙げ、それが擬人化して出来た女の子たち。罪源と精霊を掛け持ちしていることがあるけれど、原則は罪源と精霊は別人と位置づけられている。また、罪源らは悲しい記憶を背負っている。


 現在確認されている罪源と擬人化された者には、以下が確認されている。


 ・傲慢の罪源『ルシファー』,『ルシフェル』


 ・物欲の罪源『マモン』


 ・妬欲の罪源『レヴィアタン』


 ・怒欲の罪源『サタン』


 ・暴食の罪源『ベルゼブブ』


 ・色欲の罪源『アスモデウス』


 ・怠惰と好色の罪源『ベルフェゴール』



 ◆ 召喚方法の区分


・召使 


 ・『サモン』召喚法が適用される → 召喚陣の中に応召リターンが出来、治癒が容易に出来る。


 ・『カムオン』召喚法が適用される → 召喚陣の中に応召リターンが出来ないが、使用できる魔法は多い。



 サモン召喚法が適用される召使は英字標記の際、『Hel』のように、一番最初の文字のみを大文字で表し、後は全て小文字で表す。

 一方、カムオン召喚法が適用される召使は英字標記の際、『BLOOD』というように、すべての文字を大文字で表す。


 また呼び名に関しても、サモン召喚法が適用される召使は『マスター』と呼ぶ事が基本とされているのに対し、カムオン召喚法が適用される召使は『ご主人様』など、『マスター』以外の呼び名で呼ぶことが基本となっている。

 だが現状、呼称に関して指定は無い。


・精霊 


 呼び方はそれぞれで異なるが、『石の名前』を言うことや、契約した主人が名づけた呼び名を使用することが主だ。


 名付ける名前に決まりはなく、制約はない。故に、呼び方も多種多様。採用されやすいのは、石の名前である。

 また精霊が主人を代名詞で呼ぶ際には、主人の魔力が二倍から二〇倍のどれほどまで上昇するかで変化する。


 二〇倍に近づけば近づく程、『ツンデレ』の『ツン』に近い口調に近づく。



 

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