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エッセイ

キャバクラで、現代恋愛ジャンルのモブの気持ちになった思い出

作者: いかすみこ
掲載日:2026/10/28

異世界恋愛ジャンルの、モブ役の気分を味わいました。


いまかから30年近く前。平成初期の、思い出です。

その頃は、会社の飲み会の2次会がキャバクラやスナックと言うのはよくあることでした。

女性社員も、普通に参加していました。

お店の人も女性客に慣れていたため、違和感なく接してくれました。


 


 二十代の頃の思い出。


 キャバクラに行った時の、思い出です。


 私は大きな企業グループの、子会社の社員でした。


 グループ会社と親会社の交流会があり、私も20代枠として参加することになりました。


 会議の後の打ち上げ。


 お偉いさんたちと分かれ、若手だけで二次会に行くことになりました。


 さて、どこに行くかという話になりました。


「お姉ちゃんのいる店に行きたい!」という一人の意見に六人いた全員(唯一の女子だった私含む)賛成。


 キャバクラに行くことになりました。

 ※六人は、その日が初対面です。



 次に店探しです。


 その頃はガラケーの時代。ネットで探す方法は使えません。


 まだ全員が、二十代の若造です。

 うっかり入った店で、ボッタくられても対処できません。


 話し合いは、難航しました。


 その中で、親会社から唯一参加したメンバーが手を上げました。


「良かったら、俺がよくいく店にいく? 」


 一同、どよめきました。


 実はこのグループ企業、割と固い職種。


 飲み会の二次会で皆で行くならともかく、行きつけのキャバクラがある人は珍しかったからです。


 皆が彼の後を、ついて行きました。



 駅前の居酒屋から歩くこと五分。お店に到着しました。

 先導していた彼はお店の扉を開け、迎え入れてくれたお姉さんに軽く挨拶をしていました。


 本当に常連のようです。


 席に案内されました。


 そこで、案内してくれた人が驚きの行動に出ました。


 なんと、スタッフオンリー表示がある厨房に入ろうとしたのです。


 酔っているのかと、全員で止めました。


 しかし、その人は「俺はだいじょうぶだから」と静止を振り払い本当に入ってしまいました。


 焦る我々の席に、キャバクラのお姉さんがおしぼりを渡しに来ました。


 残ったメンバーで必死に謝ろうとするのを、お姉さんは手で押しとどめました。


「あの人、常連でいっつもそうなの。心配しないで大丈夫よ」


 そして声を潜めて、言いました。


「あの人しょっちゅう来るけど、プライベートなことは何も言わないの。お友達を連れてきたのも初めて。お仕事とか、何をしているか知ってる?」


 改めて、店に連れてきてくれた人を全員が遠目で眺めます。


 薄い茶髪。スタイリッシュでおしゃれな服装。細身で筋肉質な(チャラい)イケメン顔。


(まさか、日本人なら誰でも知っている超有名な大手企業のエリート社員なんて思わないよね)


 下請け企業の社員一同、全員同じことを考えたのか誰も答えませんでした。


 お姉さんたちからの質問攻めをかわすのは、とても(スリルがあって)ドキドキしたひと時を過ごせました。



現代恋愛ジャンル。

バーやスナックに出没する謎の男。実は大企業の社員。

というよくある設定の、会社員の方の関係者のモブ役での参加でした。あー緊張した。


30年前。


会社の忘年会にコンパニオンのお姉さんが来て、二次会がキャバクラ。

若い人に話すと、ドン引きされます。


仕事での集まりでの雑談。

私(アラフィフ女性)が嬉々として当時のことを暴露し、若い人はおののき、当時を知る年配の男性同業者は、ひたすら無関係を装うカオスが繰り広げられます。


同世代で、同様の思い出のある方は自首してください。m(__)m

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― 新着の感想 ―
昭和の香りがする会社で働いています……(*´꒳`*) コンパニオンさんの同席経験は一度だけですが、二次会スナックは今でもたまに行きます。 お好きな方はお好きですよね(`・ω・´) なんだか親近感を感じ…
大学時代の友人を思い出しました。 友人は従業員(若い女性)が「〇〇ちゃん」という名札を付けて料理を運ぶお店でバイトしていたのですが……。 「みんな、大人になって会社の飲み会とか行くようになったら、必ず…
チャラくても口が硬いエリート社員、かっこいいですね。さすが、エリートと言うべきか。 一度だけスナックぼい所に連れていって貰ったことがあります。皆でカラオケして楽しかったなあ。
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