キャバクラで、現代恋愛ジャンルのモブの気持ちになった思い出
異世界恋愛ジャンルの、モブ役の気分を味わいました。
いまかから30年近く前。平成初期の、思い出です。
その頃は、会社の飲み会の2次会がキャバクラやスナックと言うのはよくあることでした。
女性社員も、普通に参加していました。
お店の人も女性客に慣れていたため、違和感なく接してくれました。
二十代の頃の思い出。
キャバクラに行った時の、思い出です。
私は大きな企業グループの、子会社の社員でした。
グループ会社と親会社の交流会があり、私も20代枠として参加することになりました。
会議の後の打ち上げ。
お偉いさんたちと分かれ、若手だけで二次会に行くことになりました。
さて、どこに行くかという話になりました。
「お姉ちゃんのいる店に行きたい!」という一人の意見に六人いた全員(唯一の女子だった私含む)賛成。
キャバクラに行くことになりました。
※六人は、その日が初対面です。
次に店探しです。
その頃はガラケーの時代。ネットで探す方法は使えません。
まだ全員が、二十代の若造です。
うっかり入った店で、ボッタくられても対処できません。
話し合いは、難航しました。
その中で、親会社から唯一参加したメンバーが手を上げました。
「良かったら、俺がよくいく店にいく? 」
一同、どよめきました。
実はこのグループ企業、割と固い職種。
飲み会の二次会で皆で行くならともかく、行きつけのキャバクラがある人は珍しかったからです。
皆が彼の後を、ついて行きました。
駅前の居酒屋から歩くこと五分。お店に到着しました。
先導していた彼はお店の扉を開け、迎え入れてくれたお姉さんに軽く挨拶をしていました。
本当に常連のようです。
席に案内されました。
そこで、案内してくれた人が驚きの行動に出ました。
なんと、スタッフオンリー表示がある厨房に入ろうとしたのです。
酔っているのかと、全員で止めました。
しかし、その人は「俺はだいじょうぶだから」と静止を振り払い本当に入ってしまいました。
焦る我々の席に、キャバクラのお姉さんがおしぼりを渡しに来ました。
残ったメンバーで必死に謝ろうとするのを、お姉さんは手で押しとどめました。
「あの人、常連でいっつもそうなの。心配しないで大丈夫よ」
そして声を潜めて、言いました。
「あの人しょっちゅう来るけど、プライベートなことは何も言わないの。お友達を連れてきたのも初めて。お仕事とか、何をしているか知ってる?」
改めて、店に連れてきてくれた人を全員が遠目で眺めます。
薄い茶髪。スタイリッシュでおしゃれな服装。細身で筋肉質な(チャラい)イケメン顔。
(まさか、日本人なら誰でも知っている超有名な大手企業のエリート社員なんて思わないよね)
下請け企業の社員一同、全員同じことを考えたのか誰も答えませんでした。
お姉さんたちからの質問攻めをかわすのは、とても(スリルがあって)ドキドキしたひと時を過ごせました。
現代恋愛ジャンル。
バーやスナックに出没する謎の男。実は大企業の社員。
というよくある設定の、会社員の方の関係者のモブ役での参加でした。あー緊張した。
30年前。
会社の忘年会にコンパニオンのお姉さんが来て、二次会がキャバクラ。
若い人に話すと、ドン引きされます。
仕事での集まりでの雑談。
私(アラフィフ女性)が嬉々として当時のことを暴露し、若い人はおののき、当時を知る年配の男性同業者は、ひたすら無関係を装うカオスが繰り広げられます。
同世代で、同様の思い出のある方は自首してください。m(__)m




