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河内正則・栄光への道  作者: リンダ


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17/33

プロの極意

 夜。

 有村恒一郎は自分の部屋でミットを膝に置いたまま、スマホを耳に当てていた。


 相手は父親。

 バッファローズ一軍の現役キャッチャー。


「…恒一郎。お前、声のトーンが違う。何かあったな」


 父の声は、画面越しでも“捕手の声”だった。

 相手の表情が見えなくても分かる、あの感じ。


 有村は短く答える。


「ピッチャーがな。練習はええのに、試合で崩れる。

 エラーとか一個出たら、いきなり球が荒れる」


 少し沈黙。

 父が呼吸する音が聞こえる。


「…いるいる。小学生でもプロでも同じや」


 有村が言う。


「どうしたら戻れる?」


 父は即答しなかった。

 その代わり、はっきり言った。


「一個だけ覚えとけ。

 ピッチャーは“結果”を投げ直そうとした瞬間、終わる」


 有村は眉をひそめる。


「結果を…投げ直す?」


 父は続ける。


「エラー、四球、ヒット、失点。

 それを“なかったことにする球”を投げようとするやつは、

 肩も心も先に壊れる。


 戻る投手は違う。

 “次の一球で何をするか”だけに切り替える。

 それができたら、点は取られても試合は壊れん」


 有村は思わず息を吐いた。


「…次の一球だけ」


 父はさらに一言、押し込むように言う。


「もう一個。

 ピンチで一番大事なのは球種でもコースでもない。

 呼吸を取り戻せるかどうかや。

 呼吸が戻れば、手も足も戻る。

 呼吸が戻らなければ、何を教えても無理や」


 有村は「分かった」とだけ返して電話を切った。


 ミットを握る指に、少し力が入った。


(これや)


 翌日。

 練習の片づけが終わって、グラウンドが静かになった頃。

 智雄はブルペンの隅で一人、ボールを握っていた。


 昨日の負け投手の欄が、頭から離れていない。

 悔しさが胸の奥で、まだ熱い。


 そこへ有村が来た。


「智雄、ちょい来い」


 智雄は顔を上げる。


「…何や」


 有村は珍しく、先に言った。


「昨日のこと、責めに来たんちゃう。

 一個だけ、お前に渡すもんがある」


 智雄は黙って立ち上がった。


 有村が伝える、プロの捕手の一言


 有村は智雄の目を見て言う。


「うちの親父が言ってた。

 プロでも同じで、崩れる投手には共通点があるって」


 智雄の喉が鳴る。


 有村は言葉を切る。


「ピッチャーは“結果”を投げ直そうとした瞬間、終わる」


 智雄が眉をひそめる。


「…結果を投げ直す?」


 有村は頷く。


「エラーされた。打たれた。四球出した。

 その“起こったこと”を、次の一球で消そうとする。

 それをやった瞬間、球が荒れる。テンポが崩れる。

 お前、昨日それやった」


 智雄は唇を噛んだ。

 図星だった。


 有村は続ける。


「戻る投手は違う。

 次の一球で何をするかだけ考える。

 失点しても、試合を壊さない投手はそれができる」


 智雄の拳がぎゅっと握られる。


「でも…悔しいやろ。消したくなるやろ」


 有村は短く返した。


「悔しいのは当たり前。

 でも、悔しさをマウンドに持ち込んだら、相手が喜ぶだけや」


 智雄が顔を上げる。


 有村は、もう一つ言った。


「親父はな、こうも言ってた」


 一拍置いて。


「ピンチで一番大事なのは、呼吸を取り戻せるかどうか」


 智雄は黙った。

 呼吸——昨日、浅くなっていた。

 自分でも分かっている。


 有村は言う。


「だから、お前にルール作る。

 エラーが出たら、四球出したら、ヒット打たれたら——

 その瞬間、投げる前に必ずこれや」


 有村は自分でやって見せる。


 一回、長く息を吐く


 グラブを軽く叩く


 ミットだけを見る


 “狙い”を一言、口の中で言う


「これで“今”に戻る。

 戻れたら、お前の球速は武器になる。

 戻れんかったら、球速は刃物になる」


 智雄の目が揺れる。


「…俺、できるかな」


 有村は答える。


「できる。

 でも一回じゃ無理。

 練習でやる。

 試合と同じように、わざとエラー想定も作る」


 智雄は小さく頷いた。


「……やる」


 有村はミットを叩いた。


「よし。

 正則みたいにはならんでいい。

 お前はお前の戻り方を作れ」


 智雄は、ボールを握り直した。

 昨日までの握り方とは、少し違った。


 “次の一球”だけを見る握り方だった。




 紅白戦の初回。

 空気はまだ軽いはずだった。まだ「練習試合の練習」だ。――本来なら。


 でも、白組の守備が立て続けに乱れた。


 先頭打者の平凡なショートゴロ。

 捕った。――はずが、握り替えでもたついて内野安打。


 次の打者、セカンドゴロ。

 亜由美が取った。――送球が少し浮いて、一塁手のグラブを弾いた。


 三人目、サードへの弱い当たり。

 三塁手が前に出た。――ボールが手前で跳ねて、股を抜けた。


 一つ一つは「よくあるミス」に見える。

 でも積み重なると、ただの事故じゃない。


 気づけば――


 ノーアウト満塁。しかも初回。


 マウンド上の智雄は、帽子のつばをギュッと握りしめた。

 喉の奥が熱くなる。


(なんでやねん……)

(初回から、なんでこんな……!)


 口から漏れた。


「……なんでなんだよっ」


 カリカリし始めた自分が分かる。

 呼吸が浅くなる。視界が狭くなる。

 テンポが速くなる。“結果”が頭を占領する。


 その瞬間――


 キャッチャーの有村が、マウンドへ駆け寄った。


 勢いよく。

 でも、怒鳴り散らすためじゃない。止めるために。


 智雄の目の前に立って、低い声で言い放つ。


「池永――昨日なんて俺は言った?」


 智雄が言葉に詰まる。


 有村はミットで智雄の胸元を軽く叩いた。

 合図だ。戻る合図。


「“結果”を投げ直そうとした瞬間、終わる。そう言ったやろ」


 智雄の顔がこわばる。


 有村は続ける。ここからが“檄”だった。


「ここで抑えられたら、お前の投球は幅が広がる。

 ここでやみくもに投げて打たれたら――

 お前はそれまでのピッチャーやったってことや」


 智雄は歯を食いしばった。


 有村が指でホームの方を示す。


「見ろ。次、誰や」


 智雄が視線を向ける。

 打席に入る影。


 ――河内正則。


 紅組の四番。

 しかも今日の紅白戦で一番“打つ気”の男。


 絶対に抑えたい。

 一番抑えたい相手。

 しかも、ノーアウト満塁の初回。


 智雄の胸がドクンと鳴る。


(ここで抑えたら、俺は変われる)

(でも、打たれたら……)


 有村が智雄の目を見て、短く命令する。


「ルール、やれ」


 智雄は、震えそうな手でボールを受け取った。


 ——長く息を吐く。

 ——グラブを軽く叩く。

 ——ミットだけを見る。

 ——狙いを言う。


 智雄は、口の中で言った。


(低め。外。ゴロ。まず一点でいい)


 有村が頷く。


「そうや。三振いらん。試合壊すな。まず一点で止めろ」


 智雄はゆっくり頷いた。


 有村が最後に、耳元で言った。


「……お前が戻れたら、球は戻る」


 マウンドを離れる有村の背中が、智雄の心のブレーキになった。


 正則との勝負:一球目がすべて


 正則はバッターボックスで、落ち着いている。

 ピンチを見てニヤつくタイプじゃない。

 ただ、淡々と“打つべき球”を待っている。


 智雄はセットに入る。


(初球ストライク)

(低め)

(外)

(ゴロ)


 一球目。


 ストライク。外角低め。


 有村のミットが鳴った。バシッ。


 正則の目が一瞬だけ細くなる。


(来たな)


 その顔が見えた。

 智雄の心臓がまた跳ねる。


 でも、戻る。

 息を吐く。


 二球目。


 少しだけ内に寄る球。

 正則が反応してファウル。


(合ってきた)

(でも、まだ大丈夫)


 有村がサインを出す。

 智雄は首を振らない。

 “納得して投げる”と決めた。


 三球目――


 低め、少しボールになる球。

 正則は止まった。


 ボール。


 満塁の圧で焦りかける。

 でも、智雄は呼吸を一度だけ長く吐いた。


(次の一球)


 四球目。

 同じコースに戻す。

 外角低め、ストライク。


 カウント2-2。


 有村が立ち上がりかけた。


「ここ」


 サインは、低めに沈める球。

 派手な球じゃない。ゴロを打たせる球。


 智雄は頷いた。


 投げた。


 正則のバットが出る。


 ――ゴロ。


 強いゴロが三塁線寄りへ飛ぶ。


(三塁手、取れ!)


 白組の三塁手が前に出る。

 ボールはグラブに入った。


 ――が。


 ここで、わざと一瞬もたつく。

 送球が遅れる。


 ホームは間に合わない。


 三塁走者が生還。1点。


 でも、その代わり――

 三塁手は一塁へ投げた。


 アウト。


 併殺は無理。でも“最低限の仕事”はできる。


 ノーアウト満塁が、

 ワンアウト一、二塁になった。


 智雄の肩の力が少し抜ける。


(……止めた)

(試合を壊してない)


 有村がマウンドへ行かずに、ミットを叩いた。


「OK。今のでええ。今のが“幅”や」


 智雄は頷いた。

 汗が目に入りそうだったが、拭わない。


(次の一球)


 次の打者も、低めでゴロ。

 セカンドが落ち着いて処理して、二塁アウト。

 一塁は間に合わないが、ツーアウト。


 もう一人。

 最後は外角低めで詰まらせ、浅いフライ。


 スリーアウト。


 結果だけ見れば「1失点」。

 でも中身は違う。


 ノーアウト満塁・初回の崩壊コースを、最小失点で止めた。


 智雄はマウンドを降りる瞬間、初めて自分で分かった。


(俺、戻れた)

(俺、やれた)


 そして試合後:有村の“仕掛け”が明かされる


 紅白戦が終わったあと。

 白組が集められた。


 白組の守備陣は気まずそうにしていた。

 わざととはいえ、エラーを重ねた罪悪感がある。


 有村が言った。


「今日の初回のエラー、俺が頼んだ」


 ざわっとする。


「は?」

「なんでそんなこと…」


 有村は続ける。


「紅組の正則に回る前の3人。

 打球が飛んでも、わざとエラーしてくれって言った。

 智雄に“最悪の場面”を作った」


 智雄が目を見開く。


 有村は智雄を見て言った。


「試合で起きる最悪は、練習で経験しとけ。

 そういうことや」


 そして、最後に一言。


「今日、お前は崩れかけて戻った。

 あれができたら、試合での崩れ方は変わる。

 正則を抑えたのもデカい。

 でも――」


 有村は智雄の胸をミットで軽く叩いた。


「まだ一回や。次もやれ」


 智雄は悔しさと、嬉しさと、恥ずかしさが混ざった顔で頷いた。


「……分かった」



 大阪市長杯。

 相手は 西成フライヤーズ。


 球場の空気が、いつもより硬い。

 紅白戦とは違う。失点は“練習の材料”じゃなく、そのまま負けに直結する。


 この日、マウンドに立ったのは池永智雄。先発。

 有村恒一郎がマスクをかぶり、ミットを軽く叩いた。


「智雄。最初の一球、丁寧に入れろ。今日は“落ち着き”で勝つ」


 智雄はうなずいた。


(呼吸。狙い。次の一球だけ)


 1回表:いきなり先頭にスリーベース


 先頭打者。フライヤーズの1番、山根陸斗。

 バットを短く持ってる。初球から振ってくるタイプだ。


 有村がサインを出す。外角低め、ストライク先行。

 智雄は首を縦に振った。


 一球目。


 ――少し甘い。

 外角低めのはずが、膝より上に浮いた。


 カキン。


 乾いた音。

 打球は右中間の深いところへ転がっていく。


 ライトの宮本さくらが追う。センターも追う。

 でも届かない。ボールはフェンス手前で跳ねた。


 走者は二塁を回る。

 亜由美が中継に入るが、送球は間に合わない。


 スリーベース。


 ノーアウト三塁。


 球場がざわつく。

 智雄の胃が、きゅっと縮む。


(いきなりかよ……)

(最悪の入りやん…)


 一瞬、カリカリしそうになる。

 でも——そこで、有村の声が飛んだ。怒鳴りじゃない、合図だ。


「智雄!」


 有村がミットを一度、強く叩く。


 智雄は、昨日の言葉を思い出した。


 “結果”を投げ直そうとした瞬間、終わる。


 智雄は一歩、プレートの後ろに下がった。

 そして、ルール通りにやる。


 長く息を吐く


 グラブを軽く叩く


 ミットだけを見る


 狙いを言う(心の中で)


(次の一球で、何をする)

(低め。ゴロ。まず一点でもいい。崩れない)


 有村がマウンドに来る。短く言う。


「今のは忘れろ。まだ1球目や。

 三塁は“点になってもしゃあない”。でも大崩れだけはするな」


 智雄はうなずいた。


 次打者:一点やむなし、でも連打は止める


 2番打者、田中航平。右打ち。転がしてくる可能性がある。


 有村のサインは低め。内野ゴロ狙い。


 智雄は投げた。

 今度は低い。いい球。


 打者は引っかけた。

 サード方向のゴロ。


 三塁走者がホームに突っ込む。


 三塁手が捕ってホーム送球——間に合うか微妙。

 でも川原監督は最初から言っていた。


「一点はいい。二点目を止めろ」


 捕手の有村は迷わず、一塁へ。


 アウト。(その間に三塁走者は生還)


 ワンアウト。ランナーなし。


 スコアは 0-1。

 痛い。でも、最悪じゃない。


 智雄は胸の奥で、少しだけ安堵した。


(止めた)

(崩れてない)


 有村がミットを叩く。


「OK。今のでええ。次、ゼロで終わらせるぞ」


 3番:ここで四球を出さない


 3番打者、城間蓮。体格がよくて、振りが強い。


 智雄はここで“力でねじ伏せたい”気持ちが出かける。

 けど、真央の言葉が刺さる。


(固定。テンポ。初球ストライク)


 一球目、ストライク。

 二球目、ファウル。

 三球目、低めに落として空振り。


 三振。


 ツーアウト。


 智雄は小さく息を吐いた。

 呼吸が戻っているのが、自分で分かる。


 4番:落ち着いて打たせて取る


 4番打者、フライヤーズ主砲 西尾大和。

 ここを抑えたら、流れが戻る。


 有村のサインは外角低め、ゴロ。


 智雄は投げる。

 打たせる球。

 バットの先。


 セカンドゴロ。


 亜由美が軽快にさばいて、一塁へ。アウト。


 チェンジ。


 ベンチに戻ると、川原監督が智雄の肩を軽く叩いた。


「よし。1点で済んだ。

 あのスリーベースから、よく立て直した」


 智雄は汗をぬぐいながら、短く言った。


「……次は先頭、丁寧に入れます」


 有村が横でニヤっとする。


「その“次”ができるかが試合や。いくぞ」



 1回裏。

 一点を先に失って、ベンチの空気が少し重くなりかけた――その瞬間。


「さぁ、いくで」


 川原監督の声は、いつもより低かった。


 タイタンズ打線が、ここで火をふく。


 1回裏:先頭から3連打で一気に逆転


 先頭、1番の梶原。

 初球、外角のストライクを引っ張る。


 カキン。


 打球は三遊間を抜けてレフト前。

 いきなり出塁。


 続く2番、セーフティもできる器用な宮本さくら。

 バントの構えをちらつかせた次の瞬間、スッとバットを引いて振り抜いた。


 コン、と軽い音。

 でも打球は速い。

 二遊間を抜けてセンター前。


 ノーアウト一、二塁。


 フライヤーズの内野がざわつく。


 そして3番、加藤亜由美。

 セカンドとして守りで流れを作るだけじゃない。

 今は打席で、流れを奪い返す番だ。


 亜由美は強引に引っ張らない。

 有村の言葉どおり、“繋ぐ”に徹する。


 甘く入った球を、センター返し。


 スパーン。


 またセンター前。

 一、二塁走者が一気に進む。

 二塁走者がホームへ滑り込む。


 同点。


 そしてセンターからの返球が少し乱れた瞬間、

 一塁走者も三塁を蹴る。


 ホームへ――ギリギリ。


 セーフ。


 逆転。


 スコアは一気に 2-1。

 ベンチが爆発する。


「よっしゃぁ!!」

「ナイス!!」


 智雄はベンチの隅で、胸の奥が熱くなるのを感じた。


(…助かった)

(これで、投げられる)


 有村が智雄の方を一瞬だけ見る。

 ミットを叩いて、口だけ動かす。


「落ち着け」


 智雄は小さく頷いた。


 そして正則:初球、高めの甘い球を振り抜く


 打席には——河内正則。


 一発がある。相手も分かっている。

 だから慎重に来るはずだった。


 でも、フライヤーズの投手は焦っていた。

 三連打。二失点。

 球場の空気が一気にタイタンズ寄りに傾く。


(ここで止めないと)


 その焦りが、初球に出た。


 高め。

 甘い。

 逃げない高さ。


 正則は迷わない。

 初球から振り抜く。


 ――ガキン!!


 音が違う。

 乾いた金属音が、球場の上まで突き抜けた。


 打球は、一直線に左中間へ伸びる。

 外野が下がる。

 下がる。

 フェンス際でジャンプ――届かない。


 フェンスオーバー。


 スリーラン。


 スタンドがどっと沸く。

 ベンチは総立ち。


 正則はダイヤモンドを回りながら、表情を大きく変えない。

 でも、ベンチに戻る瞬間だけ、亜由美に目を向けて小さく頷いた。


「今のは、流れの球や」


 言葉じゃなく、背中でそう言っていた。


 スコアは 5-1。


 智雄の胸の中


 ベンチの端で、智雄はグラブを握り締める。


(あいつは…ほんまに持ってる)

(でも、今は羨んでる場合ちゃう)


 有村が近づいてくる。


「智雄。5点もらった。

 だからって守りに入るな。

 お前はいつも通り、テンポや」


 智雄は頷いた。


「…次の先頭、丁寧に入れる」


 有村はミットを叩いた。


「それや。次の一球だけ見ろ」

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