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友情隊  作者: 星咲コットン
ユウ渡界編
16/16

助っ人

「ツタをまずどうにかしないとねぇ…」

 屋敷の壁に張り付いている無数のツタ。手作業だとかなり時間がかかることは間違いないし、きっと土の中にもしっかり根が根付いていると思う。

「これ、専門の庭師とか依頼した方が…」

「…造園業者、調べなきゃ…」

「ちょっと建築関係に詳しい後輩にTELしていい?」

「自分は掃除が得意な友人呼んでも大丈夫ですか?」

「うん…友情隊について話さないなら大丈夫だよ。むしろ呼んで。ワタシこういうのはからっきしだから」

 費用とか結構掛かるなー、後で概算しなきゃ。あー、オレも手伝うわ。とやり取りする楽さんと光を横目に未だにこちらの様子をうかがっているらしい気配に意識を向ける。とくに殺気も感じないし敵意のような感じも山を登っている途中から消えているし、でもただの観察にしては長いし気配の隠し方も並の騎士団員より上手だ。まさかさっそく常闇軍?いやそれだったらとっくに襲撃してきてるはずか。ほんとになんだろう…。目的が分からないよ…。

「あ、もしもしハーヤン?今から送る場所に来てほしーなー♪えぇーいーじゃーん!!センパイ命令だぞ☆それにハーヤンの好きなようにDIわってどんだけしたかったの??え、ちょっぱやで来る?うんうん待ってるねん♪」

 一度この気配について探った方がいいかな。って、なんで冬也は板に向かって話してるの??もしかして式神なの??「これは『電話』って言って手紙の音声バージョンだよん♪」質問する前に答えてくれてありがとう。二人はまだ屋敷について話しているし周也は板に何か操作っぽいことをしているし、このまま冬也に聞いちゃおうっと。

「さっきから一個気になってること言っていい?」

「どしたのユウモン?」

「周也の家に行った時から後をつけてる気配ってこのまま放っておいててもいいのかなーって」

 板を見つめていた周也が首をひねって「…既読つかないな…この時間は既読着くはずなのに……電話にすっか」とまた何かを操作して耳に当てる様子を見ながら説明する。

「気配…、あー!その気配って多分シューヤンの…」

 目をぱちぱちとした冬也が何かを言おうとして、


prrrrrrr……prrrrrr……


 妙な音が辺りに木霊して私たち全員音の発生源に顔を向けた。

「あ、やば!ミュート設定忘れて…」

 茂みに潜んでいた誰かが慌てて音を消そうとしている様子が見えて、周也が頭を抱えながら誰かの襟元を掴んで引きずり出した。

「…連、ここでなにやってんだ」

「あ…あは、は…」

 私たちの前に引きずり出された誰かは青い髪に宝石のような赤色の瞳をしていて、左頬に白い布をつけていて、紫色のパーカーと灰色のズボンを身にまとい、周也より一回りくらい背丈が低い少年だった(それでも私の頭一つ分は高いけど)。ずっと隠れていたことが気まずいんだろう少年は視線をあちこちへと彷徨わせ、私の目とパチリと合う。

「「「「あ」」」」

 合った瞬間後ろに飛んだかと思うとすぐ茂みの奥へと逃げ込んでしまった。

「あ、待てって!連!!!」

「……一応探そうっか。こちらの話をずっと聞いていたようだし」

 式神で山全体を覆ったから探すのは山の中だけで大丈夫とさらりと言われた私たちは心の中で楽さんを絶対怒らせないようにしようと決意するのだった。


✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿


「あ、待って青色くん!!!」

 そんなこんなで探し始めて体感で一時間くらいたったころ。私は青色くん(レンと呼ばれていた少年)を見つけ追いかけていた。

 いつもの私なら剣をぶん投げて相手を牽制しつつ取り押さえるんだけど、人間に擬態している状態でしかも地の利は向こうにあるため行き止まりに追い込むこともましてや上から取り押さえることも出来ず徐々に距離を近づけることしかできていない。

(スキルもあまり知らないから使えないし、楽さんのところまで追いかけまわすしかないかなぁ)

 にしても青色くんの動きはすごい。迷いなく山の中を駆け回っていることから普段から山の様子を知っているってことだし、途中で木に登って木から木に飛び移ったり小川を避けて飛んだりして身体能力も高い。もし精霊だったらまず間違いなく師匠にスカウトされたはずだ。

「見つけた!」

「げっ、周也!」

 と、青色くんについて分析していたら前方から周也がこちらに向かってきていて、青色くんは嫌そうな声を出して止まる。

「あ、青色くん、顔の白布取れかけてる!」

 相手が止まり、周也に拘束されたことを確認できた私は速度を落としつつ近づき、白い布がだらりと剥がれかけていることに気づいて声を上げ、

「危なっ…!」

「え、わわっ!」

 バキッと嫌な音を立てた倒木の上を通ろうとしていた私は倒木ごと崖の下に落ちた。

(こんなところを師匠に見られずに済んで良かったー)

 幸い崖と言っても小さな崖だったおかげで受け身をとれたものの、敵と交戦中というわけでもなくただ倒木が崖下に落ちるところに巻き込まれて落ちましたなんて知られた日には師匠から怒りの鉄槌を貰ってしまう。

「二人とも大丈夫かー!」

 上にいる周也の言葉に大丈夫と返そうとして、あれ?「二人」?と首を傾げ、周りを見渡す。

「イテテ…」

 斜め前あたりに私に向かって手を伸ばした状態で青色くんが倒れていた

「あ、青色くーーん!!!」

どーもどーも!冬也の豆知識コーナーのお時間です。司会進行はこのオレ、海池冬也と!

《下書きだけかき続けていたらいつの間にか一年たっていた星咲コットンでお送りします》

本当にね。ちゃんと続ける気あるの?

《あるもん!あ、個人的なことですが高校を卒業して四月から社会人になりますー。あとXアカウントも作りました。方法知らんけど》

おめでと~!じゃあコーナーに移るけど、今回の豆知識はこちら!


「沙希の言っている白い布はガーゼのことである」


《沙希は諸事情から一般知識も欠落しているという設定なんでこういう書き方にしてます》

えー、ガーゼは肌に優しい素材なことから生活用品から医療現場にまで幅広く使われている布なんだって!たしかにスーパーとかドラッグストアとかでよく見かける気がする!

《精霊界にも一応あるけど諸事情と回復薬のおかげで名称を知る機会がなかったという裏設定です》

ユウモンってどんな人生だったの??

《いつか書く》

ちょっとー???あ、以上!冬也の豆知識コーナーでしたー!!

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