tool(16)four peoples
次は、最後の受験者Roberto Moreiraだ。受験者の中に、二人の外人がいるが、どちらの出身も開発途上国出身だ。でも、モレイラが生まれたブラジルは開発途上国のリーダー格としての立場を維持している。今回も翔太が面接官だ。さて、モレイラが、面接室に入ってきた。モレイラの姿は、サッカーのTシャツを着ていて、いかにも本当に光神創たちの仲間入りする意識があるのかわからないくらいの姿だ。面接が始まるころには、ロベルトはとても落ち着いていた。最初に話しかけたのは、面接官の翔太だった。
「Olá. Somos um centésimo de um por cento. Obrigado por reservar um tempo de sua agenda lotada para vir a esta entrevista.(こんにちは。僕たちは百分の一の存在です。この度はお忙しい中、この面接にお越しいただきありがとうございます。)」
どうやら、今回も相手のロベルトは対等に会話できることに驚いているようだ。さすが翔太だ。次はロベルトが話し始めた。
「Estou muito surpreso por poder conversar com Koujincho e outros em igualdade de condições sem um intérprete. Também gosto de poder conversar com pessoas que nem sempre falam português.(光神創たちと翻訳機なしで、対等に会話できることに僕はとても驚いています。それに、いつもポルトガル語を話さない人と話せることにとても今感謝しています。)」
このことを翔太がほかの人たちに伝えると、みんなは一斉にうなずいて共感したようだ。どうやら、見た目にかかわらずとても気持ちは深く光神創たちのことを尊敬しているのだろう。そして、翔太が面接の話に話を持ち込む...
「Agora vamos começar a entrevista. Por que você decidiu participar desta entrevista?(では、面接を始めます。なんでこの面接を受けようと思ったのですか?)」
ロベルトは、「待ってました!」のような顔をして、翔太が言い終えたら即答した。
「Eu adoro esportes. Mas veja esses dados. (citando dados da Sports Life) A porcentagem de pessoas que praticam esporte mais de uma vez por ano no Brasil como um todo não está aumentando ano a ano, ou a porcentagem de pessoas ativas não está aumentando muito. É por isso que tenho feito muitas atividades para promover o esporte no Brasil. Mas quando estava me sentindo desanimado por não conseguir espalhar a palavra, encontrei uma organização chamada Koushinso. Era uma organização muito grande e eles estavam apenas recrutando, então me candidatei. Mas, quando dei uma olhada, não havia nada sobre esportes. Não que eu esteja negando que sou uma pessoa que gosta de computadores, mas se eu entrar aqui, talvez possa expressar meus sentimentos. E esse sentimento veio do fundo do meu coração. Foi por isso que me candidatei a esta entrevista. Já faz muito tempo.(僕は、スポーツが大好きです。でも、この資料を見てください。(スポーツライフ・データ引用)ブラジル全体で年一回以上にスポーツをする人の割合が年々増えたり、アクティブな人たちの割合がなかなか増えません。なので、ぼくは、いままでブラジルでスポーツを広めようと、いろいろな活動を行ってきました。でも、なかなか広まらずくじけそうになったとき、光神創という団体を見つけました。とても大規模で、ちょうど募集していたので、応募しました。でも、調べてみるとスポーツに関しては書いてありませんでした。別に、パソコンのことは否定していないけど、ここに入れば、自分の気持ちを伝えられるかも。と、そんな感情が自分の心の底から湧き出てきたんです。そんな気持ちからぼくはこの面接に志願しました。長くなりましたが。)」
翔太が涙目になりながらロベルトが言っていたことを話す。すると、蒼史は急に泣き出し面接室を出て行ってしまった。翔太は気持ちを切り替えて、次の質問に移った。
「Agora、 a pergunta final. Por favor , crie algo aqui. Qualquer coisa serve.(では、最後の質問です。ここでなにか作品を作ってください。なんでもいいです。)」
ロベルトは、「はい!待ってました〜」という、まるで何を言うかわかるような能力があるようだ。そのことはもう既に光神創たちには分かっていたようだ。(蒼史をぬかして)ロベルトは、すぐにパソコンを取り出し、謎の動きをした後に、作業をし始めた。どうやら謎の動きはパソコンのパスワードだろう。三分たつと、ロベルトは、口を開いた。
「O vídeo foi feito para promover o esporte.(スポーツを広めたいという気持ちを動画にしました。)」
光神創たちはロベルトが作った動画を見たあと、ロベルトにこう言った。
「Muito obrigado. Os resultados serão anunciados em tempo hábil.(ありがとうございました。結果は後日お知らせします。)」
そういって、光神創たちの面接は終わったのだった...
今日のtoolは「The Japanese are no more!(意味は、もう日本人はだめだ!)」