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 体育館側の出口。誰もいない。

 やっちまった。

 俺はボリボリと頭を掻いた。

 三和土(たたき)に足を降ろして、俺はハァとため息を吐く。


「やり過ぎ」


 美桜は静かに笑った。

 もう、その背中に羽もしっぽも何にもなかった。ただの魔女になっていた。

 俺も、いつもの来澄凌に戻っていた。


「別に良いだろ。誰も、アレが本物だなんて信じちゃいない」


 力なく笑ってやった。


「助けてくれてありがとう。盾になってくれたんだよね」


 小さく頷いた。


「誤魔化すどころか、メチャクチャだったけどな」


 か細い手が、そっと顔に伸びてきた。そして、フランケンシュタインのボルトのくっついた首に手をかけ、無理やり俺を屈ませる。


「でも、そういうとこが好き」


 美桜は俺にそっと唇を重ねてきた。



<終わり>

お読みいただきありがとうございます。


こちらを始めにお読みになった方は、是非本編もお楽しみください。




本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n7316bp/

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