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結末

 翌朝アレクが起きると、アレクの寝台に女の子3人も一緒に寝ていた。

 4人で朝食を食べながらその事を聞いてみると、昨晩アレクが起きないので3人で酒場に夕飯を食べに行ったら、兵の人達がいて飯を奢らせてほしいというので、ただで飲み食いしてきたらしい。


 どうも一緒に酒も飲んでいたらしく、マリーやソフィが戦闘時の話しをすると物凄い盛り上がったそうだ。ただマルティーナは黒の巨人との戦いでは、ほとんど活躍できなかったので、あまり話に加われず悔しそうだったとソフィが言うと、マルティーナは「そんなことはない!」と拗ねていた。


 アレクはあんな体中の骨が折れて死にそうだったのに、もう気力に満ちている事が、マルティーナの凄さではないかと思っていた。


 朝食の後、4人は特にすることもなく店長室に行ってお茶を飲んでいると、レオナルドが貿易船の事を聞いてきた。どうやら新しい目玉商品を欲しがっているようだ。


「やっぱり、他の店には無くて、この店にだけある強力な商品がほしいよな」

「そうなると貿易品ですよね?」

「ああ、オルドゥクの貿易船はまだ動いてないよな・・」


 アレクはオルドゥクにカルメンからの手紙が届いているかもしれないと考え、3人に意見を聞くとオルドゥク行きは全員賛成だった。

 アレク達はすぐに出発することになった。


 いつも通りに旅の荷物を整え、詰めるものは場所に積んでいると、レオナルドがオルドゥクに見本を一緒に運んでほしいと、聖王国の特産品を持たせてきた。

 アレクは馬車の上の荷物置きに特産品を積み乗せると、早速聖教都市を出発した。



 今回はスノークを経由せずに直接オルドゥクに向かうため、少し長旅になる予定だ。

 アレクは陸路での移動をもっと早く出来ないか、1人で悩んでいるとマルティーナが、アルカディア大陸のタウロス連邦という大国で、気球という空を飛ぶ乗り物が開発されたという噂を聞いたことがあるとアレクに話した。


 ようするに巨大な紙風船を作って、風船の中の空気を温めると浮くらしい。ただ風によって進路が決まってしまうので、使い所が難しいらしい。

 アレクはそれを聞いて、豆荷物石でもできそうだと考えた。風は風石を使えば進行方向も選べそうだ。早速アレクは模型を作ることにした。


 数日掛けて作った、船の模型に豆荷物石を付けて浮かべて風を当ててみると、恐ろしいことに船はクルクルと上下左右好き勝手に回りだしてしまったのだ。

 船の模型の船底に重しを入れても、結局何も変わらなかった。ようするに荷物魔力で船を浮かべると、中の物の重さも無くなってしまうようだ。


 アレクはまた挫折した。と、その時に自分の勘違いに気がついた。

 自分の体を飛ばすと内臓が潰される。しかし荷物石で浮かせたものの中は重さが無い。確かに瞬間回避の実験をして内臓を潰したときには荷物石を使っていなかった。だから移動の衝撃が体に直接伝わってしまっていたのだ。


 そもそも浮かせることと飛ばすことは、同じ魔法ではないのだ。似ているけれど違うということを正しく理解していなかったのである。


 アレクは自分の体を飛ばすのではなく、何か乗り物を作ってそれを荷物石で浮かせて、移動魔力を使えば気球よりも便利な空の乗り物が出来るかもしれないと思っていた。

 そして懲りずにまた夜、皆が寝静まった時に、掛布に座り荷物石を縫い付け浮かぶ想像を念じる。すると掛布はアレクを乗せたまま浮かんだ。


「ここまでは予定通りですね」


 次にアレクは掛布が10mほど移動する想像を念じると、最初は乗せて飛んでいたが、風圧でアレクだけが落ちてしまった。


「成功だ!」


 風圧で落ちたのは予想外だったが、最初の数mはアレクを乗せて飛んでも、内臓が圧迫されるような事はなかったのだ。それであればちゃんと風防を付けた乗り物にすればかなり理想的と言える。

 しかし、掛布は10m以上を超えて飛んでいった。その10倍以上の距離で止まって浮いていた。


 勢いが付いていると、馬車と同じで自分で停車させないと止まれないのだろう。アレクはこの乗り物ができたらすごく便利になると、ドキドキしてしまいその日は中々寝付けなかった。



 オルドゥク到着までの残りの期間は、女の子達は魔法剣と魔石の練習を、アレクはこれから作る《飛行馬車》の造形を考えていた。そうやっているうちに無事にオルドゥクに到着した。


 アレク達は到着次第、ジェマルの店に行った。アレクが店に入ると店内は非常に活気があった。ジェマルの奥さんがアレクを見つけると、ジェマルを迎えに行ってくれた。どうやら違う店に行っているらしい。


「おお!アレク!おかえり、聖王国はどうだった?」

「真っ白な街でした。無事に支店も作ってこれました。あ、聖人にも認められました」

「ははは・・、相変わらずとんでも無いな」

「それで聖王国支店の店長レオナルドさんから、聖王国の特産品の見本を預かってきたのでお預けしておきます。どうやらサラディア首長国との貿易品に興味があるようです」


「なるほどね。早速、早馬と伝書鳩の連絡手段を構築したほうが良さそうだな。他の支店にも聖王国開店の連絡を入れておくよ」

「ありがとうございます。ところでカルメンからマルティーナの手紙の返事は来てますか?」

「残念だけど、そっちは来ていない。そういえば伝書鳩で、アレクに連絡が取れたら至急、城塞都市に来て欲しいという連絡が入ってるな」

「なるほど・・、了解しました。それじゃ明日出発します。何か運ぶものはありますか?」

「あるある!ちょっと倉庫に来てもらえるか?」


 ジェマルはアレクに大量の商品を見せると、それらを城塞都市に運んでほしいというので、アレクは屋根上の荷物置きだけじゃなく、馬車の後部にも荷物を山程乗せることになった。

 ジェマルはそれが終わると、また店舗を買うことになったと言い出した。


 アレクは一体何店舗やる気なんだろうと思っていたが、本人はやる気なので邪魔せず、商業組合で新しい店舗の証書の作成と、管理局で登記権利書の受け取りを行った。

 購入代金はジェマルの方で準備したらしい。随分と稼いでいるようだ。


 ジェマルの話では、ここの領主の子爵がかなりアレクを気に入ったらしく、色々と新店舗や商売の協力をしてくれているらしい。今回購入した店舗は7店。これで13店舗もオルドゥクにエトワール商会の店があることになる。ちゃんと運営できているのか心配になってきた。


 どうやら基本的に従業員もそのまま継続雇用しているので、同じ売上ならそのままでもやっていけるらしい。ただジェマルとしては、各店毎にいろいろと成長させるための案を考えているそうだ。

 アレクはぜひその案を、他の地域の店にも紹介してあげてほしいと頼んでおいた。


 夕食はアレク達とジェマル夫妻の6人で楽しく食べ、聖王国についての話しで盛り上がった。



 翌日アレク達は大きな荷物と一緒に、城塞都市に向かった。そういえばエカテリーナは元気にしているのだろうか?あれから随分たったが、海賊の問題などは解決したのだろうか?


 アレク達は馬車の中でエカテリーナ達の話題で盛り上がったが、ソフィは彼女に会ったことがない。マリーとマルティーナが色々とエカテリーナの話しをソフィに話しながら旅を続け、城塞都市に到着する。

 本当にアルデバランの街道は安全だ。アルデバラン王国内では一度も野盗に遭わなかった。


 城塞都市に到着すると、馬車はドミトリの店の裏手の馬車置き場に留めて、店に入る。

 店内はすごい活気だった。アレクはドミトリを見つけ挨拶をすると、ドミトリは満面の笑顔でアレクの所にやってきた。


「アレク!久しぶりだな!元気だったか?」

「元気です。ドミトリも元気そうですね」

「ああ、今うちの店は凄いぞ!城塞都市一番の人気店と言ってもいいだろう!」

「それはすばらしいですね!あ、そういえばジェマルから荷物を預かってきてます」

「本当か!?随分早いな、早速荷降ろしするか」


 ジェマルは何人か店員を呼び、アレクと一緒に馬車に行くと荷降ろしを始めた。ジェマルは荷物を下ろしながら、ロマノフ辺境伯とエカテリーナ嬢が城塞都市に帰ってきている事を教えてくれた。


 アレク達は荷物を降ろし終わると早速馬車でロマノフ辺境伯の城に向かった。

 馬車を留めて馬車を降りていると、執事のセバステヤンが迎えに来てくれた。アレク達は執事の案内で応接室に向かうと、そこには懐かしいエカテリーナが座って待っていた。


 エカテリーナはアレクを見ると飛んで抱きしめていた。どうやらエカテリーナの胸は更に育っているようだ。マルティーナが睨んでいるが、エカテリーナはすぐにマルティーナとマリーも抱きしめて友情を確認しているようだった。


「みんな久しぶり!会いたかったよ!」

「私もよ!カーチャ!」

「あたいもだ」

「ところで、紹介が遅くなりましたが、彼女はソフィ・モンタランベール。幼馴染で旅の仲間です」

「宜しくおねがいします。ソフィです」

「よろしく!ソフィちゃん!」


 アレクは例の海賊や貴族の後日談について質問すると、すぐに晩餐なのでお父様と一緒に説明すると言われてしまった。まあ急ぐことではないけれど、気になってしまう。


 エカテリーナの話の通り、すぐに晩餐の準備が整ったようだ。アレク達は晩餐用の部屋に移動して席に座る。今日はエカテリーナがアレクの正面に座らなかった。たぶん奥様が座るのだろう。しばらくすると、ロマノフ辺境伯と奥様が入室し着席した。アレクはソフィを簡単に紹介する。


「久しぶりだな!英雄アレク!アルデバランでの活躍の話し、こちらにも届いているぞ!」

「なぜか過大に評価されてしまい大変でした」

「がはは!相変わらずじゃな!アルデバランでは名誉伯爵になったらしいではないか?」

「はい。とても感謝しております。聖王国では聖人認定もしていただきました」

「なに!?それは聞いておらんぞ!」

「まだ2ヶ月ほど前の話ですので」

「うーむ、まさに英雄。以前よりも更に神々しく感じるぞ」

「え?いや、人間ですので・・」


 アレクは体に埋まった光る石が、自分を光らせていないか心配になって体中を見渡してしまった。食事が運ばれ始め、お互いの近況の報告が終わると、例の事件の結末の話に流れていった。


「あれから大公は国軍と領軍の全軍船を使って、海賊の残党退治を行ってくれて航路は復旧した。すでに貿易船も殆どは元の航路に戻っているはずだ」

「ありがとうございます。これでマルティーナの母親も仕事に戻れます」

「また、例のスコポフスキー男爵の件だが、すぐに大公直属の調査団が男爵領に送られ、犯行の裏付けも取れたらしい。よってスコポフスキー男爵は爵位と領地を剥奪された」

「国家反逆罪で死刑かと思っていましたが・・」

「実は、その裏付けによって国家に反逆つもりが無かったことが分かったのだ。但し結果的に国家への損害が発生したことから情状酌量で剥奪という処分になったのだ」

「なるほど」

「シロチェンコ伯爵には厳重注意と1年の元老院参加の禁止のみとなったな」

「その後に化物は現れていないのでしょうか?」

「木の化物が出ているらしいが、領軍でなんとかしているようだ」


 アレクは事態の結末に安堵していた。アレクが原因で男爵が処刑されるのは、気が重かったのだ。ロマノフ辺境伯は続けて褒美についての話しを始めた。


「それで大公がアレクにいたく関心を持たれてな、大公都に呼んで男爵に叙爵したいという話だったが、アレクがアルデバランに行っているので、その件については現在保留されておる。近々、大公都に行って貰う必要がありそうだ」

「領地を管理する爵位はお断りしたいのですが・・」

「まあ、断るにしても一度は行く必要があるだろう」


 アレクはあまり行きたくなかったが、支店開設の件もあるので、褒美はそのあたりで落とし込めればアレクとしても悪い話ではない。アレクは大公都行きについては了解をした。


 その後は、マリーとソフィ、時々マルティーナが中心となって魔物撃退の話しを始めた。辺境伯も奥様も、もちろん一番エカテリーナが興味津津に3人の話に質問を浴びせていた。特に聖王国において軍を率いて化物退治を行ったところでは、辺境伯が一番興味を持っていたようだった。


「そういえば我が国の東にある未開の大渓谷にも化物の出現の報告が上がっているな」

「救援要請が来たのですか?」

「いや、隣接する領土を管理する公爵閣下が、まだ抑えられているようだ。心配だがな」


 晩餐の食事もおわり、氷菓子が出る頃にはエカテリーナもアレクと一緒に行きたかったと盛んに後悔していた。どうやら自分の目でもアレクの活躍が見たかったようだ。

 その後はいつものようにアレク客室が割り振られ、それぞれの部屋で睡眠を取った。


 深夜、静かに部屋の扉が開きアレクの部屋に誰かが入ってきた。アレクは気が付かずに熟睡している。侵入者はアレクの寝具に潜り込んで、一緒に寝始めた。アレクはさすがに寝ぼけながらも、また女の子の誰かが寝ぼけて入ってきたと思い、そのまま寝てしまった。



 翌朝、アレクがなにやら柔らかい感触で起きると、そこにはエカテリーナが一緒に寝ていた。アレクは深い溜め息を吐きながら、エカテリーナを起こすと「失礼いたしました」と何事も無いように出ていった。久しぶりに会って寂しかったのかもしれないなと、アレクは思いながら朝食の部屋に向かった。


 朝食は7人で楽しく過ごし、もし特に予定が無いのであれば、今日にでも大公都に出発しないかと辺境伯に言われたので、了解した。


 今回は辺境伯も一緒に行動するので、馬車の数はかなりの数になりそうだ。アレク達も出発の準備をするために準備を始める。女の子3人には旅のいつもの買い出しを頼んだ。

 アレクが1人で馬車の荷物を整頓していると、突然アレクの体が腰から地面に打ち付けられた。


 そのまま地面に吸い込まれるかという時に、腰の太紐が切れてアレクの体は自由を取り戻したが、危うく地面に吸い込まれ死ぬところであった。

 アレクは何が起きたのかと自分の体の下を見ると、深い穴ができていた。何十mはありそうな穴の奥の方に、豆弾袋があった。


「まさか荷物石の効果が切れた?」


 アレクは急いで新しい豆弾袋を作成し、荷物魔力を使って、古い豆弾袋から1つづつ新しい豆弾袋に弾を移動させた。80弾ぐらいあるので、荷物石の効果が切れると大変な事になることがわかった。

 すでに古い豆弾袋には大穴が空いてボロボロになっている。


 古い豆弾袋の豆荷物石を外して調べてみると、なんと原石に戻ったように輝く色が白のような透明感のある光に戻っていた。通常荷物石に成長した原石は、灰色に光る。しかしこの石はすでのその色を発していなかった。


 アレクはその古い豆荷物石にもう一度、想像を念じてみると豆荷物石はまた同じ様に灰色に光だし、空に浮き出した。たしか古い豆荷物石を作ったのはもう何ヶ月も前だった。アレクは《飛行馬車》を作る前に、荷物石の作用時間がわかったのは僥倖だと思っていた。


 散らばった荷物やお金をもう一度、新しい腰の太紐につけて、穴を粘土魔力で埋めた。結局、あまり馬車の整頓が出来ずに、大公都に出発することになった。



 大公都までの道のりも長い。最初は辺境伯の馬車で静かにしていたエカテリーナも、アレクの馬車に入り浸りだした。一緒に魔法剣や魔石の訓練を楽しんでいる。しかし剣術が使えなければ、魔法剣も意味ないのだが、本人のやる気を削ぐわけにもいかない。


 無事に1ヶ月ほどが過ぎて、大公都に到着した。今回の護衛も沢山いるので、足は遅かったが流石に野盗が襲っては来なかった。貴族門から入都して辺境伯の館に到着する。アレクは懐かしさでいっぱいだった。アレク達も馬車を降りて、館に入る。


 エカテリーナから館の滞在許可を貰っているためだ。辺境伯はすぐに大公に謁見するために、大公宮に向かうらしい。アレクは城塞都市の執事から大公都での店の調査の件を思い出して、大公都の館の執事をメイドに呼んでもらい、応接の間で待っているとすぐに執事はやってきた。


 アレクは早速、大公都の店の状況を聞いてみた。するとエカテリーナが質問をしてきた。


「アレク様、大公都でもお店を作るのですか?」

「はい、商売を円滑にするためにも支店は多いほうが良いので。ご協力頂けますか?」

「もちろんです!でも大公都では、あまり融通が効かないかもしれません・・・」

「何か問題があるのですか?」


 言い出しにくそうにエカテリーナが口ごもっていると、執事が代わりに説明してくれた。


「大公都は大公様のご一族が権勢を誇っており、店などや土地の売買などにも厳しく確認が行われます。そのため、辺境伯と言えどもこの件についてはあまり力が無いことが1つ」

「1つ?」

「もう1つは、大公様の第三王子がエカテリーナ様を気に入ってしまったらしく、あまり大公家と関わりたくないというお話になります」


「なるほど。そしたらロマノフ家としては協力しない方がいいですね。執事さん、今後はロマノフ家としての店の調査を中止して頂けますか?」

「承知いたしました」

「アレク様・・・宜しいのですか?」

「もちろんです!お店は自分でなんとかします。それよりもエカテリーナの事が心配です」


 エカテリーナはアレクの言葉を聞くと、目に涙を貯めながら抱きついてきた。マルティーナは機嫌悪そうだったが、状況が理解できているのか黙っている。


 アレクはそれでは地道に調査に行きましょうか?と、皆を誘って街の一番の通りを視察に行くことにした。執事の人に馬車で街の一番の通りに送ってもらうと、さすがに首都の一番の通りだけあって、人通りが多く活気に溢れている。


 5人は途中で買い物をしたり、食べ歩きをしたり、もちろんお店の情報なども集めて楽しい時間を過ごしていた。すると一番通りの端の方に店は大きいのに、閉まっている店を発見した。アレクは気になってその隣の店の人に聞いてみると、なんとそこはスコポフスキー男爵が所有していた店らしい。


 爵位も領土もすべて剥奪されてしまったため、恥ずかしさのあまり男爵はすでにツァーリ大公国を出ていくので、この店も売ることになったらしく現在競売待ちだよ、と教えてくれた。アレクは競売について聞くと商業組合で聞いてみろと言われ、アレク達は組合に向かった。


 アレクは組合の受付にスコポフスキー男爵の店の競売について聞くと、丁度今日の夕方に行われると聞き、急いで競売場に向かうことにした。



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