聖教都市
朝起きると、もう皆起きており食事をしている。アレクも顔を洗うとすぐに食卓についた。
「アレクちゃん!今日はドミニクさんと再戦したい」
「私も久しぶりに父さんと手合わせしたいな」
どうやら今日の午前中の予定は決まってしまったようだ。マリーとソフィはドミニクと一緒に、道場の方に向かった。アレクはマルティーナと、街に出ることにした。
アレクはいつも通り魔石店に来た。マルティーナには外で待っていてもらっている。価格を見てみると前と同じ値段のようだ。アレクは店の人に原石の値段を聞いてみる。
「あー!お客さん、前にも来た人?」
「はい。以前も原石を購入しました」
「また在庫入ってるよ?買ってく?」
「はい。お願いします」
アレクは21個の原石を購入した。金額は同じ銀貨1枚のままだ。アレクはお礼をいって、店をでるとマルティーナと合流して、商業組合に行ってみた。
「すみません、空きが出たお店はありませんか?」
「うーん、今のところ無いね~。あ、道場ならあるかな」
「道場ですか?」
「なんか以前に道場やぶりにやられて評判が悪くなって潰れたらしいよ」
「・・・」
何ということか、唯の訓練のつもりだったものが、道場を本当に潰してしまっていたとは。アレクは物凄い罪悪感で一杯になってしまったが、いまさら何も出来ない。
「牧草地も売りに出ていますね。スピカ村周辺がすべて売りにでてます」
以前にスピカ村に立ち寄った時は、死体が風化して未だ復興していなかった。たぶん領主が売りに出したのかもしれない。商売が始まらなければ税収も取れないからだろう。アレクは何となく居たたまれなくなり組合を出た。
「アレク、人の手は小さい、届かないものもある」
「ありがとうマルティーナ」
マルティーナがアレクに慰めの言葉を贈ってくれた。アレクは気を取り直してマリー達の様子を見に行った。道場では丁度朝の稽古が終わって、門下生が帰りマリー達がドミニクと訓練を行っていた。見ていると、マリーの剣の腕がまた上がっているらしく、ドミニクと互角の試合をしている。
結局引き分けに終わったみたいだが、マリーはかなり満足しているようだ。続いてソフィもドミニクと稽古をつけていたが、ドミニクから褒められていた。結局マルティーナとアレクも稽古に参加して、無事に全員の稽古が終わった。
アレクは魔物の魔石が不安なこともあり、そのまま午後にはドミニクに挨拶をすると、スノークを出発した。
途中山脈街道から、横道に入りソーマの滝までは城下町からは2日ほどの距離だった。アレクはソーマの滝に到着すると、常闇の島の洞窟で感じた不思議な空気をその滝から感じていた。やはりこの滝は聖泉からの水が流れ込んでいるのだろう。
アレクは滝の中に入ると、そこには原石が3つほど転がっていた。アレクは原石を拾って滝を上がると、見知らぬ人がマリー達3人に話しかけていた。
「おまえさんら、どこからきたんだ?」
「城下町よ。あなたは誰?」
「ここらへんで猟師やってる、モーリスってもんだ」
どうやらこのモーリスが、猟の合間に原石を拾って、城下町に売りにいっているらしい。
「モーリスさん、はじめまして。アレクと申します」
「どうも」
「実はモーリスさんにお願いがあります。僕はこの滝の聖なる力で、化物の魔石を浄化させたいので、僕が沈めておく魔石には触らないようにしてもらえませんか?」
「化物の魔石だ?」
「はい。化物を倒すと魔石が出るのですが、それは穢れていて、そのまま放置しておくとまた化物になってしまうのです」
「なんだと!?あんた化物を倒せるのか?」
「はい。相手によりますが」
モーリスはアレクの願いを聞いても良いが、モーリスの集落を時々襲う化物を倒してほしいと依頼してきた。話しを聞くと木の化物だったので、モーリスの取引に応じた。その後、アレクは魔物の魔石を見せて「これは絶対に拾わないでください」とお願いをして、滝壺の中にさらに長細い壺のようなものを圧縮魔力で作って、すべての魔物の魔石を入れた。
暫く滝壺の中の魔物の魔石をみていると、ほんの少し色が薄くなったように感じたので、アレクは滝からあがり、モーリスさんの集落に向かった。
モーリスさんの集落は10人程度の小さな集落で、冬以外はここで暮らし、冬の年になったら他の森で猟師をする流れの猟師達だということだった。ここ数年、化物の数が年々増えているらしく、場所を変えて逃げながら暮らしているらしいのだが、段々猟の出来る場所が無くなってきたらしい。
「一度逃げると、また暫く来なくなるんだども、少しするとまた来るんだ」
「わかりました。それでは暫くこの集落に滞在させて頂き、化物の討伐を行います。モーリスさんも約束を守ってくださいね」
「もちろんだ!よろすくたのむ」
アレク達は馬車を集落まで運び、天幕を張って暫くこの集落に滞在することにした。天幕設置後、アレク達は森の中の調査を始めた。
「アレクちゃん、なんか常闇の島の森に雰囲気が似てるね」
「そうですね。僕も思いました」
この森は、常闇の島の森に雰囲気が非常に似ているのだ。アレクは通った所を記録していき、地図の作成も合わせておこなっていた。調査開始後すぐに木の化物が出現したが、女の子3人によって余裕で倒していた。やはり魔法剣は化物に有効だ。
倒した化物の魔石はしっかり回収する。その日から森の地図を作りながら、木の化物の狩り残しが無いように入念に森一帯を掃討していく。回収した化物の魔石はすべて滝壺の中だ。思ったよりも森が大きく、猟師達の活動範囲が広いため、時間がかかったが猟師に頼まれた森の掃討は終わったはずだ。
結局、この集落に5日ほど滞在してしまった。滞在期間中は森の化物を退治してくれるありがたい存在として、集落の人が毎日朝食と夕食を持ってきてくれた。あまりに立派な料理なので野営している気がしない。
アレクは手作りの地図を見せながら、倒した化物の場所や探索した所をモーリスに説明して、他に猟師が行く場所がないか聞いてみる。モーリスは地図を見ながら話し始めた。
「んー、大体終わってるみてえだ・・あり?」
「どこか漏れていましたか?」
「いや、そうでねえが。化物が出た場所が妙に偏ってるっつうか・・」
「あ、ほんとうですね。気が付きませんでした・・」
地図をみると化物の出現場所が、とある場所を中心に広がっているように見える。アレクはもう少し滞在して化物の調査をする事をモーリスに伝えると逆に喜ばれた。アレクはまた何日か掛けて、中心点に向かって調査を始めた。
数日してアレク達は中心点らしき所に到着すると、人工的な小さな岩でできた祠を発見した。恐ろしく長い間放置されていたであろう祠は朽ちて蔓などが巻き付いており、目的を持って来なければ、ただの岩に蔓が巻き付いているようしか見えず、普通には気が付かないようなものだった。
アレクは丁寧に祠の蔓を剥がしていくと、祠の中に空洞がありその中には地面の中に伸びる、深い穴が空いていた。よく調べてみると祠はその穴を守るように建っている。アレクは穴の中を覗いてみると、何か色々と吸い込まれるような不快な気分になり、覗き込むのをすぐにやめた。
そのあとも、祠の周りをみると祠を中心に4本の4角錐の柱のようなものが祠から3mほど離れた位置に、祠を囲うように建っていた。これもすでに風化し蔓に巻き付かれて、念入りに調べなければ存在に気が付かないようなものだった。
「何か不思議な雰囲気を感じます・・。もしかしてこれが竜泉なのでしょうか・・」
たしか商業都市では貴族が竜泉を壊してから、化物が出現するようになったと聞いていたアレクは、ここを下手に弄っては危なそうな気がして、触れずにここから立ち去ることにした。
集落に戻り、モーリスに竜泉らしき物があったので放置してきた旨を伝えた。合わせて商業都市での事件も説明すると、今後もそこには近寄らないと言っていた。
アレクは聖泉にしても竜泉にしても、なぜそんなものが世の中にあり、世界にどんな影響を及ぼしているのか興味が湧いたが、誰も知っているものがいないため、興味はそのまま記憶の端にしまわれた。その後、アレクはモーリスに再度、滝の魔石を取らないようにお願いをして、かわりに銀貨を20枚ほど彼に渡した。原石で手に入るであろう収入分としてだ。
そしてアレク達は山脈街道に戻り、アークツルス聖王国の首都、ファティス聖教都市に向かった。山道は狭く馬車が落ちないか心配であったが、ゆっくりと手で馬車を引きながら山を昇ったり、降りたりを繰り返し、山道を抜け聖王国に入った。
スノークから聖王国は、直線距離にすれば数日の距離なのだが、途中の山が険しく、最低でも1週間以上はかかってしまう。そのうえ道が細く大軍での移動ができないので、スノークは聖王国に攻められなかったとも言える。無理して占領しても実際は維持が大変だろう。
山を抜けて、聖教都市に到着するのには1日も掛からなかった。アレク達はいつものように門に並んで、街の城壁を見ると、真っ白だった。ここらへんの岩が白いのだろうか、真っ白な巨大な壁は荘厳な印象を来る人に与えている。
「アレクちゃん!すごい、まっしろ・・」
女の子3人も初めて見る真っ白な城壁に感動しており、口を開けたまま馬車の窓から城壁を眺めていた。アレクの馬車は無事に門を抜け、街へと入った。アレク達はそこで更に驚くことになる。
街の建物もすべてが白いのだ。屋根は雨のせいで色が変わっているが、およそ目に入るすべての建物が真っ白だ。4人は城壁でも驚かされ、街の白さでも更に驚いた。4人とも驚いたまま宿に向かって中に入ると、さすがに宿の中は普通に木で出来ていて白くない。
アレクはいつものように4人部屋をとってから街に繰り出した。街には普通の街には殆ど無い、教会といわれるものが、到るところにある。スノークにとっての道場のようなものかもしれない。街の上の方を見ると、そこには巨大なファティス山が見える。
聖王国の信仰の中心である神殿が山の中腹に見える。この聖教都市は神殿に向かう教徒達の為に、自然に作られていった街の為、この街の神殿門から山の中腹にある神殿への道に入れる。逆に言えば神殿への道は必ずこの街を通る必要がある。
アレク達は魔石店を見つけると、アレクだけが魔石店に入り、3人には外で待ってもらった。アレクは魔石店に入り手際よく価格を調査する。どうやら火石などは銀貨32枚で平均的だったが、聖石と書かれた治療石と同じ輝きのものが銀貨70枚で、近くのスノークの魔石店より銀貨30枚も安い。また聖石は1人に1個しか販売しないと書いてある。アレクはお店の人にその理由を聞いてみた。
「ああ、聖石と治療石は別のものだよ。この国では神様への祈りを捧げる際に、この聖石を持って祈る事がより敬虔な信徒として見られるから、なるべく値を下げるようにと聖王国の聖石管理官の人に言われてるんだよ。だからうちでも殆ど利益は取ってないよ」
「聖石は治療にも使えるんですよね?」
「もちろん。でも治療にも使えるけど植物がよく育つようになったり、牛の乳がよく出るようになったりと、神様の加護も受けられるから、みんな借金しても1つは買っている人が多いね」
「なるほど」
「また聖石は祈りに使われれば使われるほど、神様の加護が強くなって効果が大きくなるんだよ。神様はちゃんと我々の祈りを聞いていて下さるのさ」
やはりアレクは聖石は治療石と同じだと確信したが、この国では聖石は特別なものと見られているらしい。また治療石も使えば使うほど効果が上がるので、聖王国ではそれが神の恩寵だと思っているらしい。
「原石はありますか?」
「原石?魔石の元になるやつだよね?あれは持ち込まれたら、必ず聖石管理官に売却しないとならないので、お店では扱えないよ」
アレクはこの聖王国では、聖石という治療石を作れる人がいて、それを聖石として魔石店に売っているのだろうと考えていた。たぶんこのあたりは秘密になっているのだろう。一応、お店の人に聞いてみた。
「聖石の作り方?いや、あれは作られるのではなくて、神様が神殿の巫女を通して授けてくれるものなんだよ。でも悲しいことに巫女はある一定の聖石を授かると、若くても死んでしまうらしいよ」
アレクは驚愕した。たぶん巫女が聖石を作っていると思われるが、作り続けると死んでしまうという情報に。アレクも今までかなりの魔石を作ってきた。もしかして自分も死に近づいているのだろうか。アレクは世の中に魔石を作れる人間が少ない理由に始めて気がついた。
アレクは巫女と聖石、そしてその作り方を知りたくなった。もし同じ方法だったらアレクの命も限られてくることになる。アレクは青い顔をしながら、魔石店を出た。
「ど、どうしたの?アレクちゃん!顔真っ青だよ」
「なにがあった?」
「ちょっとアレク、体調悪いの?」
皆アレクの事を心配してくれる。アレクは大丈夫ですと答えると、広場の噴水の近くに座った。アレクはどうにかこの国の上層部の人と知り合いになって、巫女の情報を聞き出さねばと考えてみるが、聖王国に知り合いなどいない。
アレクはとりあえず商業組合に当たってみようと考え立ち上がると、皆は心配そうにアレクを見ている。アレクは商業組合に向かうことを皆に言うと、近くの人に商業組合の場所を訪ねて、組合に向かった。
途中、真っ白な街の裏路地に孤児が沢山いることに気がついた。綺麗な真っ白な壁の建物の隅に、うずくまっている孤児たちが、強烈な違和感としてアレクの心に突き刺す。なぜこの街にはこのような孤児が多いのだろうか。
アレクは訝しげにその様子を見ながら歩いていると、組合の建物に到着した。聖王国の商業組合も非常に大きく、店の中は活気に溢れていた。アレクは受付に自分の商業手形を出して、とりあえず当たり障りの無い話から始めた。
「この町でよく売れる商品はなんですか?」
「そうですね・・、羊毛でしょうか?」
「まだ夏の年ですが、羊毛なんですか?」
「この国の人は冬の年でも、移動せずにこの国に留まる人が多いので、いつでも温かい服の材料になる羊毛は人気があります」
「その他にはありますか?」
「あとは、銀製品などでしょうか。司教様や上の方々は銀製品を好んで購入されているようです。白金を除けば一番白い金属なので」
「なるほど、ちなみに司教様とお知り合いになる方法はありますか?」
「教会に行って直接お話されるのが良いと思いますよ」
アレクは大きく落胆し、相談料を払って組合を出た。どうやら普通の方法しかないようだ。アレクはとりあえず教会に行こうとすると、何やら騒がしい店があった。丁度、1人のお客さんらしき人が出てきたので、アレクはその人に訪ねてみる。
「すみません、このお店はどんな店なんですか?」
「あ?小僧、この店がわからないのに入るつもりか?やめとけ、とめとけ」
「もしかして娼館ですか?」
「ちげーよ、賭博店だよ。金を掛けて運を確かめるってな」
アレクは少ないですがと銀貨1枚を男に渡すと、色々と教えてくれた。賭け事をして負けると、悪い運が消えると賭博店では教えているらしく、一応聖王国公認の施設らしい。ただそのために身を崩して浮浪者になったり、借金したりして街から消える人も多いようだ。
「もしかして孤児が多いのも?」
「まあ、半分近くはあの店が原因かもな・・全く腐れ聖職者がよ!」
男は悪態をつきながらどこかに歩いていった。アレクはこの国が見た目の美しさとは裏腹に、かなり歪んでいるように思えていた。アレクは経験の為に賭博店に入ってみることにした。中は豪華な内装になっており、とても綺羅びやかだ。女の子3人も綺麗な内装に驚いていた。
アレクは女の子3人に銀貨10枚づつ渡して、好きに遊んできていいよというと、3人は物珍しそうに周りを見ながら、店の中を歩き出した。アレクは近くにいた警備の男に、この店は誰の店か聞いてみた。男は「ボスフェルト枢機卿の店だ」と教えてくれた。
アレクは急いで宿に戻り、持っている魔石関係や不必要なものをすべて、馬車にしまって、お金だけを腰袋に入れると、再度、賭博店に戻ってきた。アレクはこの店の存在にも苛立ちがあったが、何よりこの店で枢機卿との面識ができそうだったので、店で大きく勝ち越して見ることにした。
店の中には札を使ったものと、サイコロを使ったもの、丸い円盤を回すものの3種類があり、それぞれ違う内容の規則で卓に分かれているようだ。アレクは荷物魔力を活用できる、丸い円盤を使った台に座った。
勝負は簡単で色で賭けるか、数字で賭けるかを選ぶだけだ。円盤の周りに書かれた番号は1から50。色は5色で交互に色が塗られている。色が当たれば、掛け金の4倍。数字で当てれば掛け金の40倍が貰える。アレクはこの賭博がお店側に有利なのはすぐに理解したが、アレクには意味がない。
アレクは最初は小さくお金を掛けて、円盤の周りを転がる玉の制御の訓練を始める。なるべくおかしな挙動に見えないように、繊細に体内の荷物魔力の能力を使って玉を操作する。これはかなり難しい操作だった。卓についている全員が賭け金を目的の場所に積んでから、玉が投入され円盤の周りを回りながら徐々に数字や色が書かれた場所の凹みに落ちて数字が確定する。
正直数字での調整は不可能に近かった。できるのは交互に設置された5色の色当てで調整するしかない。アレクは何度も荷物魔力を使いながら、自然な玉の軌道変更に集中力を使っていた。傍目からみると、掛けた所に玉が来るのを祈っているようにもみえる。
20回ほど繰り返してくると、アレクにもようやくコツのようなものがつかめてきた。その上すでにアレクは金貨30枚ほど儲けている。アレクの周りに人だかりが出来てきた。マリー達もアレクの周りに人が集まってきている事に気が付き、アレクの側に集まってきている。
「アレクちゃんすごい!」
「がんばれ!アレク!」
「無理するなよ」
3人の声援も聞こえてくる。アレクは着々と掛け金をあげていった。何回かの勝負の後、アレクの手元の金貨はついに100枚を超えた。すると円盤を回し玉を投入していた人が、交代することになった。現れたのは先程の中年の男性とは全く違う、20歳台の綺麗な女性だった。
すでにアレクの荷物魔力による玉操作は熟練され、玉の動きに全くの違和感はない。アレクは次々と勝ち続け、ついに金貨が500枚になった時に、店の人が別室でご相談したいとアレクに話しかけてきた。アレクは店に金貨が無くなったと理解し、勝ち取った金貨を2つの袋に入れ、4人で別室に向かった。
別室は店の2階にあり、その部屋からは店の中が一望できるようになっていた。そこには司教が着ている服に似ているが、それよりももっと豪華な印象の服を来た中年の男性が座っていた。
「はじめまして、英雄アレク殿」
男はアレクが名乗ってもいない自分の名を告げた。