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ソフィ・モンタランベール

この世界の月は、満ち欠けに1年かかります。そのため月の形が、12ヶ月のそれぞれの月の名前になっています。8月など数字で記載すると、夏のイメージなどに引きづられてしまいそうなので、こうしてあります。分かりづらくてすみません。


朝食の後出発の準備が終わって、執事にドミトリ達の件を宜しくお願いすると、毎日一度は顔を出してくれるという事だった。安心してアレク達はロマノフ辺境伯の都、アストラード城塞都市を後にする。


ドミトリが言っていたように、街道は人通りも多く、とても野盗がでるようには思えない。2週間ほど順調に道を進んでいると、右手がスノーク、左手がオルドゥクという道標を見つけた。アレク達は迷わずスノークの方に向かいだした。


アレクの心の中は複雑だ、あれから1年近くの月日が流れている。しかし記憶はまだ鮮明で思い出すと嫌な汗が流れ出す。スノークは小さい国だった。酪農が中心の、決して豊かな国ではなかったが、歴史もあり国民の教育も行き届いていた。この国は識字率は他国の2割どころか、7割にも迫るほどのものだ。


外交も決して敵対しないように、大国に挟まれているスノークは一番気を使ってきたところだった。それが盗賊なのか野盗なのか、国でもない者たちに滅ぼされるとは、アレクは心の底から嘆いた。スノークの歴史をたどれば、千年以上前はノルデン大陸のほぼすべてを支配していた大国だったのだ。


それが千年前あたりに、今のアークツルス聖王国、アルデバラン王国、ツァーリ大公国と、次々に元の家臣達が独立を宣言し、その後もスノークの貴族を切り崩して見る間に大国に成長していった。そしてスノークの城下町周辺だけが唯一、スノーク騎士王国として残ったのだ。誰しも思った。それは主家筋だったスノークへの憐れみであり、最後に残された敬意だったのだと。


「千年も立てば憐れみも沸かないか・・・」


アレクは結局、スノークは実質千年前に滅んでいたのだと、悲惨な結末を迎えた自分の国をそう評価していた。アレクが馬車の窓から外を見ながら呆けていると、城下町が見えてきた。懐かしい城もその後ろに見えてきていた。


「帰ってきた・・・・」


すでに両親は殺されており、会いたい人もいないが、もし生きていれば城の脱出に協力してくれた、ソフィとドミニクには会いたい。2人は王族では無く騎士団の団員だ。国同士の戦争ならば殺されていそうだが、野盗や盗賊ならわざわざ手練を殺す手間はかけないはずだ。


アレクは一抹の希望にすがりながら城下町の入り口の門に向かった。アレクが王子だった頃は、ほとんど外に出たことがなく、誕生日などの式典時に馬車に乗って城下町を練り歩いたぐらいなので、普通の国民はアレクの顔など見てもわからないだろう。


しかしアレクは衛兵との対応をマルティーナに頼むことにした。マクシムと記入されている商業手当も渡してある。衛兵は3人の顔と馬車を見ると何事も無かったように、通してくれた。今更スノークの残党が出ることもないのだろう。アレクはそもそも残党すらいないと思ってしまったが。


アレク達は宿を取ると、客室でこの街が自分の故郷であることを2人に伝えた。


「ええ!?アレクちゃんこんな山の中の国に住んでたんだ!」

「その割には海戦について詳しかった気がするが」


アレクは小さい時から勉強と剣術ばかりを教えられていた事を話した。するとマルティーナが「いいとこの坊っちゃんだったのか」と、何やら悔しそうな顔をしていた。3人は夕食を宿の1階で食べた後、部屋に戻った。今日は到着したばかりなので、早く寝ることにしたのだ。


しかしアレクは中々寝付けずに、部屋の窓を開けて外を見る。空には大きな満月が浮かんでいた。


「そうか・・、僕は9歳になったんだ・・・」


アレクの誕生日は望月の10日。1年は、朔月・若月・三日月・上弦の月・宴月・望月・立待月・居待月・臥待月・更待月・下弦の月・籠月の12ヶ月が繰り返される。望月の間は30日間ほぼ満月になる。便利なもので月の形を見れば今の月日がおおよそ分かる。


アレクは満月を見て、すでにあれから1年が経ち、自分の誕生日が来たことを知ったのだ。1年前の自分ではきっとこんな未来を想像もできなかっただろう。アレクは自分が無事に生きていられることに感謝しながら寝台に入った。



翌日はいつもの通り食事をして、魔石店を見に行くことにした。ソフィ達の話もさり気なく店の人に聞くのがいいだろう。アレクは宿の受付に聞いた魔石店にくると、そこはとても小さかった。露店を除けば今までで一番小さな店だった。火石の値段は1つ銀貨28枚。安くも無いが高くもない。ただ治療石が売っていた。値段は金貨1枚。原石が無いかお店の人に聞いてみた。


「すみません、原石はありますか?」

「はい。何個おもとめですか?」

「・・・・あるだけください」

「了解しました」


どうもこの店では原石が普通に流通しているようだ。初めて円滑な会話になったことにアレクは驚いていた。しばらくすると、店員が大きな袋に原石を入れて持ってきた。1つ銀貨1枚で208個あるということだった。アレクはその数にびっくりしたが、金貨2枚と銀貨8枚を渡すと、袋は無料で貰えた。


アレクはあまりの数に店の人に聞いてみた。


「原石の数が多いようですが、よく取れるんですか?」

「聖王国近くの森にある、滝に良く落ちているらしいですね。ただ化物が出るらしく、最近は持ち込まれる人も減りました」

「買っていく人も多いのですか?」

「聖王国の旅商の人がよく買われていきますね」


どうやら、聖王国と原石とは何か関わりがあるらしい。とりあえず予想以上の仕入れができたので、アレクはホクホク顔で魔石店を出る。3人で街を歩いていると、剣の道場が多かった。さすがに元騎士の国だけあって、剣を習う人が多いのだろう。


なにやら道場と聞いて、マリーが落ち着かなくなってきたようだ。


「アレクちゃん!道場見に行きたい!」


アレクは近くにあった道場に入ると、すぐに威勢の良い声が聞こえてくる。訓練をしているのだろう。アレクは入り口で人を呼んで、見学させてほしいと伝えると、喜んで見ていってほしいといわれた。


アレク達が道場の片隅で、訓練や練習試合など見ていると、もうマリーが今にも飛び出しそうだ。本当にマリーは落ち着きがない。道場主のような人がマリーの様子を見て苦笑いすると、少し手合わせしてみますかと、声を掛けてくれた。


マリーは大砲の様に飛び出していき、壁にかかっていた竹の模造刀を掴むと「お願いします!」と大きな声を張り上げていた。他の訓練生もその女の子の元気な様子に微笑みを返しながら、順番を譲り合っていた。


30分後


先程までの道場の柔らかい雰囲気は霧散し、驚きと絶望と、そして恐怖に支配されていた。すでにマリーに気絶させられた門下生は数知れず、今相対しているのは先程の、優しげなはずの道場主だった。すでに道場主の顔は苦痛によじれ、マリーを両親の敵のような顔で見ている。


道場主が受けた左腕の衝撃が凄まじかったらしく、道場主のその腕はだらりと下にたれている。素人目からみてももう勝てそうに無い。次の瞬間、マリーは消えたような速度で、道場主に近づき切り上げを放とうとした瞬間。道場主は大声をあげていた。


「ま!まいりました!」


マリーはその声を聴くと、道場主に軽く会釈をしたあと、竹の模造刀を壁に戻し、満面の笑みを讃えながらアレクの時に帰ってきた。アレクは練習試合を行ってもらった事に、感謝の言葉を道場主に伝えると静かに立ち去った。道場主達は暫く呆けてマリーが使ったおもちゃのような竹の剣を見ていた。


「私達は木刀を使っていたにも関わらず全滅か・・・・・」


マリーは余程楽しかったのか、踊るように歩いている。するとマルティーナが悔しそうにアレクにお願いを言い出した。


「あたいも自分の実力を確認したい!次道場があったら先に頼む!」


どうやら今日は、2人の剣術訓練日になってしまったようだ。結局マルティーナもかなりの実力を見せた。しかし道場主ぐらいの技量を持つ剣士には勝てず、結局マリーと交代することになっていた。それでも道場を10箇所も回る頃には、2人ともかなり腕をあげていた。


日も暮れ始めたので、情報収集をかねて今日の夕食は酒場で取ることにした。宿の受付に一番人気の酒場を聞くと、嫌な顔をしていたが教えてくれた。アレク達はその酒場にいくと、思ったより大きな店に驚いた。席に座ると、メニューも厚い。これは期待ができそうだ。


アレクは早速メニューを見ると、城でもよく食べていた郷土料理が並んでいる。よくわからない料理もあるが、アルデバランのものかもしれない。アレクは懐かしい料理を見て心から嬉しくなっていた。早速、記憶にある料理を一通り頼んでみる。


シュークルートという白葡萄酒で煮た酢漬けのキャベツに腸詰めや芋などを添えた料理と、ガレットという蕎麦粉を薄く引き伸ばして焼いたところに、チーズや魚、肉、サラダや卵など好みで包んで食べる料理が、アレクの大好物だった。


アレクが思い出深く味わって食べていると、マリーやマルティーナは今日の運動でお腹が減っていたのか、アレクが頼んだ分だけでは足りないらしく、次から次へと色々な料理を頼んでいた。ふとアレクの耳に近く人の声が聞こえてきた。


「・・あいつらだ!城下町の道場に、道場破りを仕掛けたヤツラは・・」


アレクはなぜ今日の訓練が道場破りという、胡乱な言葉に置き換わっているのかわからなかった。終始丁寧な対応を行い、大怪我になった人もいないはずなのにだ。そもそも勝っても、道場の看板など持ち帰っていない。


アレクがその男達の方を見ると、逃げるように店を出ていった。結局、その男達の言葉によって、一気に店の中の雰囲気が悪くなった。まるで陰口を叩くようにコソコソと、アレク達の方を見て話している。折角の美味しい料理が不味くなってしまう。


マリーとマルティーナは全く気にしていないようだ。アレクも周りは無視することにして、食事を楽しみだした。すると、店の扉を叩くように開いて入ってきた人間が、つかつかとアレク達の食卓にやってくると、アレクの背中越しにマリーとマルティーナに話しかけ始めた。


「あんた達、騎士の街で舐めたことしてくれたわね!」

「「?」」

「あんた達が道場破りしたんでしょう!。次はうちが相手よ!」

「「?」」


マリーとマルティーナは、自分達がなんで怒られているのか分からず混乱していた。アレクは自分が代わりに話しを聞いて、ちゃんと説明をしようと振り向くと、知っている顔だった。


「・・・ソフィ?」

「誰?・・・ア、ア!」


アレクはソフィが自分の名前を言う前に、ソフィの口を抑えた。ソフィは自分が軽率だったことに気が付き、アレクの顔の近くに自分の顔を寄せる。


「・・僕はマクシムと偽名を使ってます。それに合わせて下さい・・」

「解ったわ、アレク・・いやマキシム?」


マルティーナはソフィとアレクが接近して親しそうに話しをしているのをみて、なにやら怒っているようだったが、今は遊んでいるときではない。手短に会計をすると、4人は外に出た。アレクがとりあえず誰にも聞かれない場所は無いかというと、ソフィは自分の家に連れて行ってくれた。


「父さん!大変よ!」

「なんだこんな遅い時間に、道場破りがまた何かしたのか?」


どうやらソフィの父ドミニクは、庭先で剣の素振りをやっていたようだった。ソフィがアレク達を連れて、食堂に案内すると、ドミニクも汗を拭きながら入ってきた。ドミニクはアレクを見ると驚きの表情と共に「王子!」と言いながら、汗まみれの体で抱きしめてきた。



ドミニクとソフィに冷静さが戻り、やっと経緯を話し始めることができた。まずはソフィと別れたあと、奴隷なり、妹と別れ、カンタ諸島に流れ着き、船と陸路を使って帰ってきたと簡単に説明すると。2人の目には大きな涙が浮かび、ドミニクは下を向きながら目頭を抑え、ソフィは大声で泣き出した。


2人ともその後のアレクの行方を探しても、全く見つからないため、さすがにアレク達は殺されたと思っていたが、死よりも大変な状態だったと聞いて、激しく同情してしまったのだろう。アレクは2人が落ち着くのを待ってから、マリーとマルティーナの紹介も行った。道場破りもただの練習で稽古を付けてもらっただけと、一応理解してもらえた。


アレクもソフィ達のその後を心配していたことを話すと、ドミニクがあの日の事を話してくれた。


ドミニクが異変に気がついたのは、深夜に宮廷内から殺気立った気配がしたことだったらしい。窓から外も見てみると、かなりの数の松明が城の周りをうろうろしているのが見えたところだった。ドミニクはかなりの危険を感じ、娘のソフィを起こし、城を脱出する旨を伝えると、女の子同士ということで、クロエを連れて王の書斎に向かうように指示を出す。自分は王と王妃、そして王子の救出に向かった。


最初に王の寝室に行くと、まさに王と王妃が部屋から引きずりだされ、殺された瞬間だった。ドミニクは危うく切りかかって行こうとしたが、今は王子の救出を優先するべきと宮廷内を走って、王子の部屋についたということだった。


「ということは、ドミニクと会ったときには、すでに父上と母上は殺されていたのですね」

「・・はい、力及ばず・・」


その後は、ソフィが話しだした。隠し通路を出たあとに出会った傭兵が、予想以上に強くソフィも勝てない相手だった。そのあと時間は掛かったが、なんとか窮地を脱してアレクの後を追ったが、すでにどこにも見当たらなかった。だが城から出れたので安全だと思ってしまったという。


「アレク、本当にごめんなさい・・、私が合流できていれば奴隷になることもなかったのに」


ソフィはこう言っているが、たぶんソフィが来ても、奴隷が2人から3人に増えただけだったろう。盗賊たちは人数も多く、剣が得意といっても当時10歳の子供のソフィがとても勝てる相手でない。


そのあとソフィは父親のドミニクに合流するが、盗賊たちは城の財宝や高級品を根こそぎ、かき集めてどんどん城から逃げ出していた。ドミニクとソフィは盗賊や財宝には目もくれず、他の王族を探しに行ったが、王族の人々は王家の証である指輪など、財宝類はすべて剥ぎ取られゴミのように殺され捨てられていた。


ドミニクはその日、偶然にも騎士団の演習に参加せず、城にいたことで、アレクもクロエも助けられたらしい。その後は、国が無くなりやる気を失って、昔世話になった道場に身を寄せているうちに、少しづつ心を取り戻してきたということだ。


「アレクちゃん王子様だったの?」

「はい。でももう国は滅んでしまいましたので、今は普通の平民です」


さすがのマリーもびっくりしているようだ。マルティーナは黙ってアレクを見つめていた。とりあえずの情報共有が終わった頃、アレクはドミニク達にお願いを申し出た。


「クロエの救出に力を貸してもらえませんか?」


ドミニクとソフィは驚いたようにアレクの顔を見た。


「クロエ様は生きている?」

「わかりません。でも最後に別れた時には、オルドゥクの娼館に売られたらしいのです」

「なるほど、それなら青田買いで体ができるまでは、下働きか」


ソフィとマルティーナは苦虫を潰したような顔をすると、大きなため息をついていた。


「確かに可能性はあります、しかし問題があります。私の顔は諸外国に知れ渡っており、特にアルデバランからは要注意人物とされて緩いながらも監視がついており、私が動くのは難しいでしょう」

「それなら私が行くわ!」


ドミニクとアレクはソフィの顔を見た。頑固なソフィの事だ、何が何でもついてくるだろう。ドミニクが「とりあえずもう遅い時間なので、今日は休んで明日また打ち合わせしませんか?」と言ってきたので、アレク達は素直に宿に戻ることにした。



翌日アレク達を迎えに、ソフィがやってきた。ドミニクが世話になっているという道場で待ち合わせだった。すでにドミニクは門下生達に朝の訓練を付けている、どうやらドミニクはこの道場の師範代のような立場らしい。


「とりあえず、3人の実力を拝見してもよろしいですか?」

「「「わかりました」」」


道場の門下生の訓練が終わり道場に誰もいなくなってから、最初にアレクと手合わせを始める。


「おお!だいぶ研鑽を積まれたようですね。良い太刀筋です」


アレクもポールやマリー、カルメン達に剣術を教わったり、更には自分たちで練習試合をするなど、剣の稽古は怠ってきているわけではないし自信はある。しかし次に見たマルティーナの剣にドミニクは驚いていた。そしてマリーの剣を見たときには感動すらしているようだった。


「アレク様、良い仲間を得られましたな。ただもう少し訓練すれば、更に良くなるでしょう。オルドゥクに向かう前に、少しだけでも訓練致しましょう」


ドミニクは1週間を目安に、全員に訓練をすることになった。その日からは、朝から夕方まで道場で稽古が始まった。最初の2日ほどは、夕食がまともに食べられなかったが、4日もすると厳しい訓練にも慣れてきて、最終日には自分達の技術が大きく向上したことを、身をもって体験していた。


わかったことは、ソフィの実力はマルティーナよりも上だった。マルティーナはそれが悔しいらしく、いつもソフィに練習試合を挑んでいたが、毎回返り討ちにされていた。さすがにマリーの足元には及ばない。逆にマリーはドミニクが昔騎士団長だったことを聞いた時から、異常なやる気を見せていた。


しかし長い試合を制したのは、いつもドミニクでありマリーは本当に悔しそうにいつも地団駄を踏んでいた。最近マリーに勝てる人も減った気もするので、良い訓練相手なのだろう。


最終日の夜、ドミニクの家で食事をすることになった。


「これで安心して送り出せる。この実力であれば10人程度の野盗にも十分勝利できるだろう」

「当然だわ!父さんの代わりに私がアレクを守るから心配しないで!」

「アレクちゃん、ソフィの父ちゃんは本当にすごいよ!未だに一度も勝てない!」

「悔しいよ。あたいよりも4つも下の子に負けるなんてさ!」


アレクは人間相手なら魔石の力で十分勝てるとは思っていたが、アレクがいない時もあるかもしれない。そんな時に自分の身を自分で守るのは大事だと思っていた。ドミニクは、アレク達に監視がつかないように明日は見送りができないので、今日はこのままソフィを連れて行ってほしいと言われアレクは納得した。


「それじゃソフィ、アレク様をしっかりお守りするんだぞ!」

「フフ、解っているって父さん。もう失敗はしない!」


ソフィとアレク達はドミニクに別れの挨拶をしてから、ソフィをつれて宿に戻っていった。


ソフィやっと、再登場です!ソフィと聞くと、どうしてもソフィ・マルソーを思い出します。


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