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灯台都市

アレクは部屋に戻る前に航路について船長に訪ねようと思い、急遽船長室に向かった。扉を叩いて入室の許可を取り部屋に入ると、船長が地図を見ながら難しい顔をしていた。


「何か問題が発生したのでしょうか?」

「ああ、2つある。1つは大海蛇に襲われたせいで、航路が大幅に狂ってしまい、そのため元の航路に戻るにも日数がかかる。もう1つは船体の損傷と重要な帆柱の1本にひびが入ってしまい、帆を全開に出来ない。そのため船足に大きな影響が出るので到着日を見通す事ができない」


船長の話では早めに修理と帆柱の交換を行わないと、最悪、漂流する可能性があるらしい。


「普通は嵐でも耐えられる船なんだが・・。ともかく近場の港に進路を変更する」

「僕たちは船長さんの決定に従うだけです。海はよくわかりませんので」


船長は頷きながら今後の方針を説明してくれた。当初依頼されていた港町のオルドゥクを変更し、現在位置から一番近い、ノルデン大陸の南端に大きく飛び出た半島の先っぽにある、灯台都市ユジノに向かう事になった。


灯台都市ユジノは港も大きく、造船所などもあり修理も行っているようだ。幸運にも灯台都市には今の風の調子なら、2日もすれば到着するらしい。アレクは船長に了解した旨を伝えると、自分の客室に戻った。客室ではマリーが寝台の上でゴロゴロと暇を持て余していた。


「マリーさん、航路が変更になりました。船が損傷しており、予定のオルドゥクには行かず、ユジノ灯台都市に行くことになりました」

「大陸ならどこでもいいよー。何日ぐらいかかるの?」

「2日で着くそうです」

「わお!すぐじゃない!楽しみだよ!」


マリーはあと2日で念願の大陸に到着するということで、はしゃぎ出しゴロゴロと転がる速度が早くなっていた。待ち遠しいらしい。アレクは灯台都市で別の定期船にでも乗り換えて、オルドゥクに向かうことをマリーに説明する。


暫く2人で今後の予定を話しているとオリンドが夕食を持ってきてくれたので、夕食を取って見たことの無い街を思い浮かべながら夢の中に落ちていった。



「陸地が見えたぞー!」


2日後、水夫の声で人が甲板に集まりだす。船からみると島のような陸地には、大きな灯台が立っている。徐々に近づき街の様子が見えてくると、港にはかなりの船が泊まっている。この半島の先端の部分に作られた灯台都市は、海路の経路地としてもよく使われるらしく、船の出入りが多い。


「おや?なんか異常に船が多くないですか?」

「たしかにそうだな・・。何かあったのか?」


船長と水夫の一人が、港の船の数が異常に多いことに気が付き警戒し始めた。その後、ゆっくりと港の中に入ると、係留場所などの交渉のために、水夫が小舟を出して港管理所に向かった。しばらくしてから小舟が帰ってきて、船長に報告される。


「明日になるまで、船を繋げられる場所が無いそうです」

「こんなに大きな港なのに、1つも空いて無いのかい・・」

「どうやら、ここから西の航路に海賊が出ており、西行きの船はすべてこの港で待機中になってしまっているようです。」

「なるほどねえ・・。とりあえず船で待って、明日上陸したらその海賊の情報を集めるよ!」

「了解しやした!」


船長は今後の方針を水夫に伝えると、船長室に戻っていった。その日の夕方、船長室でマルティーナと船長がいつものように夕食を取っていると、マルティーナが決意したように船長に話しかけた。


「母ちゃん!あたいアレクと一緒に行きたい!」

「・・また唐突だね。惚れたかい?」

「思いっきり!あたいの旦那には彼しかいない!」

「まあ父ちゃんが死んでから無理やり船に乗せていたからね・・、船は危険だし降りるのはいいけど、あんたはまだ子供だよ?大丈夫かい?」

「もうすぐで15歳の成人だよ。自分の事は自分でできる!」

「解った。ただ定期的に手紙はよこしな。それと最初にアレクの許可を取らないとね」

「わかった!」


あっさりと船長の許可を貰ったマルティーナは、食べ物をすべて口に詰め込むと、船長室を出てアレクの客室に向かった。


「まあ惚れた男に付いて行くというのは女の業か・・ほんとあたいの娘だねぇ」


船長のカルメンは独りごちると、ひとりで食事を続けた。


船長室を飛び出したマルティーナは、アレクの客室の前で一呼吸してから扉を叩く。中から入室の許可が出たので、中に入るとアレクとマリーが食事を終えて、のんびりしていた。


「アレク!お願いがある。あたいをあんたの旅に同行させてくれ!」

「・・・理由をお聞きしてもよろしいですか?」

「あんたが気に入ったからだ!」

「・・え?それだけ?」


マリーも最初は驚いたようだったが、意外にもマルティーナの話を理解しているようだった。


「船長の許可は取られたのですか?」

「もちろんだ。定期的に手紙を出すのが条件でな」


アレクは腕を組んで考え込む。彼女はまだ14歳と聞いていた。来年成人とはいえ、よくもカルメンが許可したものだと思っていた。マリーはアレクが考え込んでいるのを見て、アレクに話しかけた。


「アレクちゃん、いいんじゃない?マルティーナちゃんは船や海の事詳しいし、貿易商人としても経験があるから今後の旅の中でいろいろと力になってもらえそうだよ」

「なるほど・・・・」

「アレクちゃんはまだ子供なんだから、助けてくれる人が多いことは絶対いいよ!」

「そうですね。・・わかりました。マルティーナさんこれから宜しくおねがいします」

「やったー!アレク、マリー、これからも宜しくね」

「「こちらこそ!」」


マルティーナは喜び勇んで部屋に戻っていった。マリーはこれから楽しくなりそうだねと、さっき迄の真面目な顔が、いつの間にかニヤニヤ顔となってアレクを見ていた。


次の日、予定通りに船着き場に船を止めると、アレクとマリーは船長のカルメンや水夫達と、別れの挨拶やお礼を行っていた。


「アレク、オルドゥクに連れていけず、すまなかったな」

「いえ船長さん。無事に大陸に到着したのですから。船長もお体に気をつけて」


そのあと交代するように泣きながらマルティーナがカルメンと別れの挨拶と抱擁を行っている。それを見ていた水夫たちも心なしか涙ぐんでいる。特にオリンドは豪快に泣き崩れていた。


3人は別れが終わると、とりあえず街の宿屋を取ることにした。船長たちはこれから船の修理のために造船所に向かうらしい。街から少し離れた所にあり、宿は取らずに船で寝泊まりするようだ。


アレクは3人部屋を大銅貨5枚で借りると、早速部屋の中で今後の事を相談する。


「西の航路がいつ回復するかわからないので、オルドゥクには陸路で行こうと思います。なるべく海側の道を通って、航路が復活したら近くの港町から船でオルドゥクに向かおうと思います」

「アレクちゃん、陸路って歩いていくの?」

「いえ、馬車を借りるつもりです。それと旅費も稼がないといけないので、旅商も行います。この点でマルティーナの助言を下さい」

「ふふっ、早速あたいの力が必要になったようだね。ただ最初に何をするにも情報が必要だよ」


マルティーナは商業組合に登録することを勧めてきた。街に入るにも手形が必要で商業組合に登録すれば、通商手形を発行してもらえるためだ。3人は早速商業組合に向かった。



「はい。これで3人のツァーリ大公国の商人としての登録が完了しました。」


商業組合の受付が木片にツァーリ大公国の旗章が焼印され、登録場所のユジノ灯台都市の名前が彫られたものを3枚渡してくれた。一緒に彫られた名前にはマリーとマルティーナの分には本名が書かれているが、アレクの物にはマクシムと彫られている。


アレクは《ア》で始まる名前は危険なため、違う名前で手形を作ったのだ。3人は受付に次の街で高く売れそうな商品の紹介を頼んだが、今は利益が取れそうな商品は無いと言われてしまった。アレク達は3人の登録料の銀貨3枚を受付に渡すと、礼を言って組合の建物を出た。


「まあ商業組合の商品情報はいつも古いから、自分の足で集めるしかないね」


マルティーナはぼやくことも無く、次の目的地として市場の見学を提案してきた。まずは買い付ける商品としてどのようなものがこの灯台都市の特産になっているか、またマルティーナ自身も色々な商品の相場調査を行いたいらしい。早速、3人で市場を見て回る。


「ア、アレクちゃん!すごい人だよ・・、こんなに沢山の人見たこと無いよ・・」


市場は凄い活気だった。マリーは諸島から出たことがないので、豆の島の市場しか知らない。灯台都市の市場は島の市場の優に10倍くらいの大きさの上、買い物をしている人や店の人も合わせると500人以上はいそうだ。この市場の人だけで諸島全員よりも多いかもしれない。


マリーは周りを見回しては驚きの顔をしている。マルティーナはお店の商品を眺めては、なにやらブツブツと呟いている。そんな中、アレクは魔石の店を発見した。興味が湧いて値段を見ると、島の倍以上の銀貨25枚で売られていた。


「おお!魔石だ!なんで島より高いんだ?」

「いらっしゃませ。今魔石は値段がどんどん上がっているので、この値段で買えるのは今のうちですよ?」

「なんで値が上がっているんですか?」

「なんでも西の国の方で、戦争が始まるという噂があって、行軍に使うのに買い占められているという話だったり、魔石職人が沢山殺されて作れなくなったという噂もあります」


なにやら不穏な理由もあったが、どうやら島の値段は随分昔の値段のようだ。島では新しく石を買う人がいなかったので、認識が古いままで止まっていたらしい。魔石を色々と見ていると、面白い種類の魔石があった。


《蜃気楼石》《荷物石》という2つだ。蜃気楼石は念じると目の前に蜃気楼が浮かぶらしい。念じた情景が浮かぶので紙芝居に使われるとのこと。面白い点として蜃気楼を出す時に、情景と一緒にその情景の名前を念じると、その後は名前を念じるだけで蜃気楼が現れるということだ。荷物石は目の前の物体を1つ浮かせることができ、重いものを運ぶ時重宝されるらしい。


色々な魔石が並んでいる横に、ほこりの被った魔石の原石も売られていた。どうやら売れ残っているようだ。値段は1つ銀貨1枚だ。アレクは売っていた原石を5個全部を買うと、お店の人が喜んでいた。相当長い時間売れ残っていたのだろう。心なしかお店の人の笑顔が引きつっている気がする。普通の人にとって原石は全く価値がないことを黙っているからだろう。


そこでアレクは次の街に旅商するのに、良い商品はないか聞いてみた。次の目的地の街がまた港町であることを話すと、難しいねと言われてしまった。やはり港町同士の間だと、旅商にならないようだ。陸の奥の方であれば、塩が無難だろうと言われた。


アレク達3人が市場を回っていると、マリーが気持ち悪いと言いだした。人が多いので当てられたのであろう。アレク達は夕飯にも丁度良い時間なので、情報収集を兼ねて酒場で食事を取ることにした。酒場では聞き耳を立てていることが目立たないように、壁際の席にしてもらう。


「さて何を頼もうか?」

「アレク、初めての街なら給仕の人に聞くのが一番だね」


アレクは早速給仕を呼ぶ。給仕はあまりに子供が手慣れているのに驚きながら、灯台都市の有名料理を紹介してくれた。魚を小麦粉でまぶしバターで焼いたものや、蛸を揚げたものなど海産物がお勧めらしいので、パンとスープと一緒に頼んだ。


「アレクちゃん!すごいよ!とってもおいしい!」

「まあまあってとこか。蛸ならもっとおいしい街があったな」


マリーとマルティーナはそれぞれの意見を言っていたが、2人とも満足しているようだ。3人は情報収集するのをすっかり忘れ、食事を楽しんでしまっていた。


暫く食事を楽しんだ後、今更ながらにまわりの話に聞き耳を立てていたが、役に立ちそうにない話ばかりだった。その中で1つだけ気になる話が聞こえてきた。


「・・・ある貴族が海賊と結託・・・」


前後の話はよく聞こえなかったが、この部分だけ力が入っていたのか、少し大きく聞こえたために聞き取れた。アレクはその話を聞いて、西の航路が回復するには時間が掛かりそうだと思っていた。


3人は十分に食事を堪能したあと、自分達の宿に向かっていた。歩きながらアレクは他の2人に何か聞き取れた情報はあったかと尋ねるとマリーとマルティーナは、驚いたような顔を見せ、申し訳なさそうに何も聞き取れなかったと元気なく答える。やはり情報収集の事をすっかり忘れていたようだ。


宿に戻ると、3人で今日集めた情報を整理した。


「それじゃあたいから。市場で得たのは武器や防具のたぐいの値段が上がっているね。小麦粉の値段も上がっていた。はやり戦争が始まるのかもしれない」


マルティーナは昔見た値段よりも、それらの値が上がっていると報告する。続けてマリーが報告する。


「私は人が多かったのにびっくりした!あと海賊みたいな、がらの悪い人が多かった」

「ああ、確かにそれは思ったね。別に事件を起こしてるわけじゃ無いんで気にしなかったけど。実際、海賊旗掲げてなきゃ港には海賊も入れちまうからね」


マルティーナも同じ感想を持っていたようだ。アレクは2人の話を聞いた後、魔石の値段も上がっているという話を2人にもする。


「どうやら西の国のどこかが、戦争始めるのは確かなようですね」


アレクは戦争に巻き込まれないように、当事国になる国には入国しないように気に留めておいた。3人の話を総合して、当初海沿いの港町に沿って西に向かう予定だったが、内陸の大公都を経由して行くことを2人に提案する。


「僕の考えは、港町は海賊の関係でどうもきな臭いです。旅商になる商品も無いので、塩を買って内陸で売りながら西の街を目指すのが安全な気がしています」

「そうだね。あたいもその意見に賛成だね」

「私はアレクちゃんに付いてくだけだよ」


意見はまとまり、明日は馬車について調査することを決めるとそれぞれ床についた。ただアレクは今日見た魔石を思い出し、寝台の上で自分の体の中の石を使って《蜃気楼石》や《荷物石》の再現に挑戦していた。


『もう体の石がどこにあるのか、よく分からないけどね・・』


アレクは一人苦笑いをしながら薄暗い部屋の中で、蜃気楼を出したり、小さなものを浮かべたりしていた。


翌日宿で1人銅貨3枚で朝食を取った後、店の人に馬車について相談できる場所を聞き、早速、街の入口近くにある駅馬車を取り扱っている店に来た。ここでは乗合馬車といって同じ方面に向かう人達が、馬車を1台借りて費用を安くする馬車と、1人1台で決まった目的地まで借りる駅馬車の2種類がある。


但し乗合馬車は人数が揃うまで出発がいつになるか分からず、持ち込む荷物も制限されることから、アレク達は駅馬車の値段を聞いてみた。


「こんにちは。駅馬車で大公都までの費用はいくらですか?」

「1頭馬車なら1台銀貨5枚、2頭馬車なら1台銀貨7枚だ」

「払い下げの馬車はお幾らぐらいですか?」

「うーん、今は1頭馬車ぐらいしか売れるのは無いね。馬は農耕馬でもう年寄りだ。荷車は中古の幌付きで駅馬車のものと同じだ。これなら銀貨30枚ぐらいで売れるかな。ほとんど荷車の値段だけどね」

「それじゃ、その馬車買います」

「ええ?本当にいいのかい?坊や?」

「はい!」


アレクはお金用の腰袋から銀貨30枚を取り出して渡すと、お店の人と一緒に裏手に回って、馬車の引き渡し手続きを始めた。乗馬は出来ないが、馬の取扱の基礎ぐらいは城でも習っていた。無事、馬車の引き渡しは行われ、馬車が手に入った。気がつくとマリーが馬に興味津津だ。マリーは馬を見たことがない。諸島には馬がおらず、荷車も基本は牛か人が引いていたからだ。


「アレクちゃん!馬ってかっこいいね!牛より早いの?」

「そりゃ牛より全然早いけど、この馬は年寄りらしいので早くは走れないかな」


アレク達はまだ馬車に慣れていないので、馬車を手で引きながら塩を5袋ほど購入し、あと敷寝と掛布を3つづつ、中型の天幕1つを購入した。この段階で手持ちの銀貨がほとんど無くなってしまった。後は首から掛けた小さな袋に入っている、金貨2枚と大銅貨1枚だ。


金貨だけ別なのは盗難や強盗対策だが、大銅貨はアレクが初めて稼いだ時の最初の大銅貨だ。記念に大切にしているため、金貨と同じ所に入っている。


アレクはできるだけ金貨には手を付けたくなかったので、魔石を作って売ることにした。アレクは馬車の中で火石(普通)x3、水石(普通)x3を作ると、マルティーナに頼んで市場の魔石店で売ってきてほしいと頼むと「なるべく高く売ってやるよ」と言って市場に向かった。


アレクはマルティーナが走っていった後を、馬車を引きながらゆっくり市場に向かう。自分が売らなかったのは、原石を自分が買っているので不審に思われたくないのと、単純にマルティーナの方が交渉は上手だろうと考えていたからだ。


市場の手前にある馬車留場で待っていると、マルティーナが帰ってきた。満面の笑顔になっているので交渉は上手く行ったのだろう。


「今日も魔石の値段が少しあがってた。それで交渉して1つ銀貨21枚で売れた」

「ええ!?マルティーナちゃんすごいね!」

「へへっ!見直したか?」

「僕は最初から期待していたよ。でも本当にすごいよ!」


アレクが考えていたのは、半値の12~13枚ぐらいで考えていた。それが21枚なのだから時期が良かったとは言え、マルティーナの活躍は想像以上だ。なぜかマリーはマルティーナが褒められているのを見て悔しそうだ。アレクは売却金額を受け取る。金貨1枚に銀貨26枚なので、アレクは金貨1枚を首の小袋にいれると、銀貨26枚はマルティーナに渡して、2人で旅に必要なものを市場で買い揃えて貰うように頼んだ。


マリーとマルティーナが楽しそうに市場に向かった。市場に行けると聞いてもうマリーの機嫌は良くなってしまったようだ。本当に17歳なんだろうか。マルティーナより子供のような気がする。


アレクは2人が買い物をしている間に、荷車の幌の中で水石(5倍)x2つと、治療石(5倍)x2つを作り始めた。自分はすでに1組持っているので、2人に渡しておき緊急時に使ってもらうためだ。大公都に到着するまで2週間はかかる。その間に2人の魔石の訓練を行う予定だ。


数時間後、マリーとマルティーナがやっと帰ってきた。2人とも大きな袋を持っている。なにやら余計なものも買っているような気がしていた。



水夫たちは基本、船で寝泊まりするために港の宿は比較的空いていることが多いです。銀貨1枚は日本円で1万円くらいです。



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