2 シュータとの出会い
投稿ペースを体力が持つまで早める予定です。
これからも暇潰しにどうぞ(^^)
そして、今に至るという事だ。
「本当に異世界っぽいな。そう言えばここの武器は何だろう...」
まず本当の異世界なのだが、表現が難しいので諦めてしまった。
それはさておき、一人で呟きながら片手剣をストレージから取り出した。
俺にはちょうど良いと思う重さだが、そのうちに買い替えるんだろうなぁ...とか考えながらフィールドにでた。
フィールド名は『原始の森』。対して入り組んでいないが、序盤にしては敵が強めなので、あまりここまで来る人はいない。
最初に見つけた敵はイノシシの様な、異世界特有のキャラだった。
俺はそのイノシシを弱いと勝手に判断して、攻撃を掛けた。
しかし、俺の攻撃は敵のHPを1割も減らず、5分辺りでストップした。そして、イノシシが俺の存在に気付く。
俺はイノシシの攻撃パターンを殆ど知っている。理由はβ版をしていたからだ。このフィールドにでた理由もそれにあたる。
イノシシは、1歩後ろに下がって、直後に突進をして来た。
ー右だ!
反射神経が俺をそう指示して、体がその通りに動いた。そうして、イノシシの初撃を防ぐことができた。
今しかない!と、そうまた反射神経が指示して、俺はβ版で鍛えた攻撃を仕掛けた。
スキルに全く頼らずに、右からの斬り上げ。
これまで一部の人しか使えない斬り上げを、俺はβ版の2ヶ月間、永遠にも感じられる程練習して、ようやく形になってきたかと思ったとき、β版が最終日を迎えた。正直、データが消された時は精神の5割は失われている様な感覚を覚えた。
話を戻そう。
俺はスキルに全く頼らずに斬り上げをした。
このゲーム、実は自ら鍛え上げて攻撃力を上げることも出来る。
2ヶ月間も鍛え上げてきたからには、敵のHPを少なくとも5割は削って欲しい、そう思いながら斬り上げた。
残念ながら3割しか減らず、硬直した。ー否、絶望的な感覚を味わった。
イノシシが突進してくる。神経は避ける準備をしても、体が動かない。衝突まであと5秒。
そこに、乱入して来た人が。その人は俺の硬直を待つかのように、防御をしていた。
ー倒してくれ!
そうその人が言ったように俺の耳に届いた。
俺は精神状態が回復して、もう一度斬り上げを放った。
「倒れろ!」
俺は知らないうちに、そんな掛け声を発していた。
やっぱり掛け声の問題なのか、最後の一撃で仕留めることの出来る所まで削りきった。
「今だ!」
見知らぬ人が、タイミングを言って、俺はその言葉を信じた。すると、イノシシは跡形もなく四散していった。
その"見知らぬ人"は、そのまま去って行こうとしていた。せめてでも名前は訊いていこう、そう思ったのだ。
「すいません、名前は...」
すると、その人はこう答えて俺の視線から消えた。
「僕?...シュータだ」
ここでその人は一度息を吸い込んで、こう訊いてきた。
「君は?」
俺の事だと気付いて、こう名乗った。
「俺はカズキ。どこかで見かけたら、声掛けていいよ」
そうして、今日の戦闘の1回目が終わった。
「なんか、不思議な奴だったな...」
こうして、シュータとの交流が始まる事となった。
感想待ってます。




