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04 SPの初使用

 連続投稿はここまでです。

 今後はぼちぼち更新していきます。

 角が生えたウサギにショック死されたことで、心にダメージは受けたが肉を手に入れることが出来た。

 今の状況では貴重なタンパク源だ。

 有り難いのだが問題がある。

 

 殆どの日本人はそうだと思うが、私にはウサギを解体した経験が無い。

 そもそも動物を解体するには、専門の知識と技術が必要だと思うのだ。

 

 その結果ウサギの調理法は丸焼き一択となった。

 内臓を取り出した後に皮を剥ぎ、枝に刺して焼いているだけなので、かなりワイルドなビジュアルになってしまったウサギを火にかける。

 もともと料理は苦手な方だったが、これは過去最強クラスの出来だ。

 

 ちなみに火はテレビでよく見る木の枝を回転させて摩擦で起こす方法を使用した。

 テレビみたいに上手くいかず心が折れるかと思ったよ。


 最初はSPスキルポイントを消費して火属性の魔法を憶えようとしたが、必要なSPスキルポイントが多すぎて諦めざる負えなかった。

 他の属性の魔法も火属性ほどではないが、必要なSPスキルポイントが多くて習得できない。


 魔法以外の魔力を使用するスキルはそれほどでもないので、おそらく獣人という種族そのものが魔法に向いていないのだろう。


 このことからスキルの強弱以外に自身に向き不向きのを、必要なSPスキルポイントの数から推測できることが分かった。

 魔法には憧れるが今は生き残ることが先決なので、涙を呑んで我慢するほかない。

 SPスキルポイントは有効に使わないとね。



 そんな訳でSPスキルポイントを5消費して、何故かとても惹かれる【魔闘技】というスキルを取ってみた。

 取得する前でも効果が分かるのは有り難かった。

 おかげで悩まず取る決意が付いたよ。


 【魔闘技】:魔力を体の一部または全体に纏いSTR(筋力)VIT(耐久力)を強化する。

       

 体感としては1.5倍ほど強化されたと思う。

 なかなか火が着かなかったので、このスキルを取得しゴリ押しをしたのだ。

 すぐにMP(魔力)は空になったけど、【魔闘技】の有効性は身をもって実感した。


 消費SPスキルポイントが10ということからも分かる通り、私と相性抜群のようで取得したばかりなのによく馴染む。


 


 ウサギが焼きあがるまでは取得可能なスキルをじっくり調べて過ごし、いよいよ肉を食べる時がやってきた。

 私の記憶では1日ほどしか経ってないのに、すごく久しぶりの肉な気がする。

 

 ウサギの丸焼きに噛り付く。

 一応言っとくがこれは共食いでは無い。

 私は兎の特徴を持つ獣人であって、ウサギと同じ種族ではないのだ。


 う~ん、ワイルドな味がする。

 癖が強いというか……ケモノ臭い。

 やっぱり処理をきちんとしないとダメか。


 味はアレでも空腹のため、デザートの紫林檎まで残さず完食した。

 空腹は最高のスパイスと言うのは本当だね。


 でも、贅沢をいうなら塩が欲しい。

 料理における調味料の偉大さが身に染みた昼食だったよ。


 

 さて、食べた後は後片づけだ。

 本来なら色々使える骨と革だが、残念なことに私に加工する技術は無い。

 よって紫林檎の芯と共に近くに穴を掘り埋める。


 唯一そのままでも使えそうな角を手元に残す。

 武器として木の枝よりは幾分マシな筈だ。


 片付けが終われば探索再開だ。

 火事になったら大変なので、勿体無いが火は消しておく。

 どうせ維持なんて出来ないしね。


 その後は川と洞窟を行き来して、見つけた食べ物を暗くなるまで運び続けた。

   

 <スキルが成長しました>



 名前:チサト・ホンジョウ

 種族:獣人(兎)

 年齢:10歳

 LV:3


 HP:20/20

 MP:8/8


 STR:7

 VIT:5

 SPD:10

 INT:22

 LUK:11


 SP:110


 スキル:【威圧の魔眼:LV10】【聴覚強化:LV2】【脚力強化:LV3(2up)】【直感:LV3】【根性:LV5(1up)】【毒耐性:LV3】【魔闘技:Lⅴ1(new)】

 称号:【酒豪】【転生者】【継承者】


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