神獣とケイと二つの世界

はじまり

昔々のお話です。

世界は二つあると言う考えはこの時代にはなかった。

でも、もしあるのならばその世界に逃げたいと、行きたいと言う子供がいた。

その子供は、イジメにあっていた。そんな子供に、神はこう言った。

「その世界には、お前を必要とする人たちがたくさんいるだろう。

　そんな世界に、行きたいか？逃げたいか？」

子供は言った。

「そんな世界があるのなら、僕を必要としているのならば、

　喜んで、僕はその世界に行くとしよう。」