属性など所詮は飾り物、大切なのはその中身
「・・・貴方の感傷に私も浸っていては時間がなくなってしまいますので次に私の能力について言います、私の能力は夜桜さんにはもう説明しましたがもう一回言います、貴方の能力は闇、そしてそのの反対、光です」
明乃は目の前でいかにも落ち込んでいると顔からそんなオーラを出している陽太に雪奈は苦笑いしては慰め、そして一方で明乃はそんな陽太に構っている時間はない、そう思ったのかそう言うと同時に右手に持っていた能力検査カードに意識を集中させては宙に放り投げた、するとたちまち宙に放り投げたカードは白から黄色へと変色した、一番例えられる色とすれば光だとしか思いつかないぐらい眩しく、黄色だった
「っ!す、すごいです!綺麗~」
「氷野は光で俺は闇・・・なんというか…」
部屋中綺麗な金色に染め上げては輝く光景に対し雪奈は思わず陽太から視線を外してはそう辺りを見てはそう言った、また陽太はこの光り輝く光景に、先ほどの真反対な真っ暗な闇を思い出してはなにを思ったのか苦笑いしては肩を落した。一方で雪奈はこの光景が気に入ったのかわからないがソファの横、つまりカバンの中からスマホを取り出しては部室内の色んなところを撮っている、明乃はそんな雪奈を見ては思わず苦笑いしそうになるも目の前で思った以上に落ち込んでいる陽太を見ては言った
「・・・確かに闇という事に関しては綺麗でもなんでもないです、ましてやなにか魅力的な事があるわけでもありません」
明乃は決して別に陽太の能力に関して批判をしたいわけじゃなくただ陽太を少しでもフォローしてあげようと、そう思っては言っていた、だが明乃のそんな言ったことはより陽太を落ち込ませたのかわからないがソファに身を投げるように座ってはテーブルに額を擦り付けるようにしては落ち込んだ、またこれは能力など関係なしに微かに陽太のその能力、闇の特性なのかわからないが黒い煙のようなものが体から滲み出ているように明乃は見えていた
「…はぁ…確かにそうだな…闇なんて綺麗なわけがないし、ましてやなにか魅力なことがあるわけでもない…しかも気分が悪い時とか落ち込んでる時とか見たら余計に落ち込むんだろうな…」
明乃の話を聞かずに陽太はどんどんそう言っては落ち込んでいっている、しかも先ほどよりもよりオーラ
が濃くなった気がした、勿論そのオーラは陽太の能力、闇そのものを表しているような、そんな気がした、一方で明乃はこの光景に夢中なのかわからないがスマホを弄ってはなにかしていた、写真を撮っているわけではないことはわかっていた
「・・・はぁ…私の話を途中で中断した挙句せっかくフォローしてあげようとした結果がこのお返しですか…、貴方クソですね…」
これ以上能力に関して文句を言っていたところで解決などするわけもなく、これは生まれた時、本来の、つまりは天性の代物、どうしようもないし受け入れていかなければならない、そう思っては明乃はいつも通り冗談でそう少しは空気を和ませようと思っては言った
「っ…あ、あ~…、その、ごめん…」
だが和ませようとしたが陽太から反ってきたのは申し訳なさそうな表情を浮かべてはそんな謝罪だった、明乃はそんな陽太を見ては少し戸惑いそうになるもこれはこれで空気を換えることができたのではないか?そう思ってはまた話し始めた
「・・・いえ、私も少し言いすぎました、すみません、それで話の続きですが…あくまでこの能力に関しては魅力などそんなお洒落の為の能力ではありません、全ては力の為です、いくら魅力があり、綺麗であろうと弱くては全く使いようがありません、そして一方でそれに比べた場合、闇の能力に関しては見た目、つまり綺麗さ、魅力に関しては全くありません、ですがその変わり力に関してはほぼ申し分ないかと思われます、またあと一つ、貴方は先ほど気分が落ち込んでいる時闇はより気分が落ち込む、そう言いました、ですが稀に、たまにですがその暗い雰囲気の方が落ち着く、という事もあります、ですからなにもかも暗い方へ考えるわけではなく、逆に明るい方へ考えたらどうですか?私からすれば今の貴方だからこそその闇の能力が天性として授かったとしか見えませんよ?」
明乃は敢えて陽太をそう少し逆撫でするような言い方をしては微笑んだ、まるで陽太の全てをわかった上で言ったかのような、そんな言い方をして、そして陽太はそんな明乃の言ったことに少しは抵抗感、反抗感のような、そんな感情が心の中に湧いたのか立ち上がっては言った
「っ…あぁ、そうだな…これはもう俺の…というか生まれ持った天性の物だしな…仕方ないよな…」
決して受け入れたわけじゃなく仕方がない、そう割り切ったのか陽太はなんとも笑みとまではいえないような、そんな表情を浮かべては明乃を見た
「・・・仕方ない…確かに仕方がない、そう思うのもいいですが……まぁ、後は貴方の考え方しだいでその能力に関してはどうにでもなりますので安心してください、もしかしたらその闇にもなにか魅力とまではいきませんがいつか何か良い事があるかもしれません、ですからそれまで期待するのもいいかもしれませんね」
特に見捨てた、というよりもどこか他人事のように明乃はそう言ってしまった事に言った直後ほんの少し後悔するも言った事は別に間違っていない、そう思ったのか陽太を見た、またこの明乃が言ったことはやはり間違ってなどいなかったのか陽太はどこか安心したような表情を浮かべては言った
「・・・そうだな、うん、氷野の言う通りいつかはなにかしらこの能力に関しても良いことがあるよな…っ、うん、そう考えたら少しは楽になれた気がする、ありがとう氷野」
陽太の考えていることはわからなかったが表情から見て大体頭の中で、心の中で整理をすることができたのかそう明乃に笑みを浮かべてはそう言っていた、明乃はそんな陽太を見ては特になにも言わず笑みだけ浮かべては見た、とそこへ雪奈はなにかやる事が終わったのかスマホをバッグの中に閉まっては来た
「ごめんなさい、あまりに綺麗で写真撮っていました」
「ははは…たくさん撮れた?」
苦笑いしてはそう申し訳なさそうな表情を浮かべては謝ってきた雪奈に陽太もまた苦笑いしてはそう聞いた、また明乃はそう言ってきた雪奈に対し周りを見回してはもう終わっている事に気が付いた、なにが終わっているのか、それは勿論先ほどの明乃が使った能力検査カードの事だった、宙に浮いていたカードは塵となって床に微かに光を帯びてはまだ残っていた、だがそれもだんだんと消えては消失していた
「はい!結構撮れました、って狩野くん、もう平気なんですか?」
「えっ、あ、あぁ、うん、もう大丈夫、ちゃんと納得できたからさ」
雪奈が言ってきた事に陽太は先ほどの自分のことだと思い出してかそうなんとも微妙な笑みを浮かべては言った、勿論心の中では本当に納得はできていた、だがそんなすぐに簡単には実感できるまで納得ができたかと言えば嘘になる為陽太はそんな表情を浮かべていた
「そうですか!それは良かったです!狩野くん、先ほどは尋常じゃないぐらいに落ち込んでいましたから、少し心配だったんです」
「あ、あはは…そっか、ありがとう、心配してくれて…っと、そうだ、なぁ氷野」
手を合わせてはそう笑みを浮かべ言ってきた雪奈に対し陽太は少し恥ずかしく思えたのか目線を外しては照れくさそうな表情を浮かべた、とそこでふと陽太は思いついたことがあるのか明乃を見ては言った
「?どうしました?」
「あっ、いや、俺のこの能力、闇が強いんだとしたら夜桜の氷の能力だとか氷野の光の能力ってどうなんだ?俺より強いのか?」
「!それ、私も気になります、氷野さん教えてください」
陽太は特に自分の能力に関してはもうとやかく言うつもりはなかった、だがその強さの順が気になったのかそう聞いていた、またそう陽太が言ったことからか雪奈も好奇心と言わんばかりな目を向けてはそう聞いた、そしてそう聞かれた明乃は陽太の目を見てはこれは好奇心から来るものだとわかったのか目を瞑っては腕を組み言った、また雪奈のその勢いも含めてだった
「・・・この場所、今いる私達三人の中で能力の強さ…というよりもゲームで言えばレア度順と言えばいいのでしょうか…?だとすると一番良いのは夜桜さん、貴方の氷の能力が断トツですね」
「!えっ、そ、そうなんですか?」
雪奈は陽太の為を思ってなのか、または明乃の反応が怖くてなのかわからないが気を使ってはなるべく喜ばないようにしていた、だがそう褒められてはどうしても顔に現れてしまうのか例え思っていなくても顔に出ては喜んでいた
「へぇ、やっぱり夜桜の能力が一番上なのか」
一方で陽太はまるで予想が当たったとばかりにそう喜んだ表情を浮かべてはそう言っていた、そこでその陽太の言ったことが雪奈は気になったのか陽太を見た
「えっ、か、狩野くん、わかってたんですか??」
「ん、あぁ、いや、違うよ、ただ夜桜のその氷の能力って凄い綺麗だし、それになんか氷って殺傷性だとか結構ありそうだなぁって、あっ、夜桜にはこんな言葉言っちゃだめだな、ごめん」
陽太は今まで見てきたアニメやら漫画やらゲームやらとその体験からか氷の能力は結構強いのではないか、そう思っていた為にそう言っていた、だがそう言ったところで陽太は「殺傷性」、その言語を思い出しては苦笑いし謝った
「あっ、いえ、それは別に大丈夫ですけど…えっと、ありがとうございます」
能力といえど自分の一部、つまりは結果的には自分自身が褒められたと感じたのか雪奈はそう陽太に笑みを浮かべてはお礼を言った
「っいやいや別に…って、それで氷野、次は?」
明乃を一人置いては会話をしている事に気づいた陽太は明乃を見てはそう聞いた、明乃はそんな陽太に少しため息付いては言った
「・・・その次は私の光の能力、そしてその次に貴方の闇の能力です、ですがこれはあくまで先ほども言いましたが生まれ持ったただの飾りのような物、大切なのはその能力の使い方次第、またはその本人の努力次第でどうにでもなります、ですからこんな能力の強さなど気にしないでください、これはあくまでただの飾り、なんですから」
明乃は念の為と思ったのか陽太を少し睨み付けるようにしてはそう強く押し付けるようにしては言った、陽太はそう言ってきた明乃に思わず苦笑い、また一方で雪奈はそんな明乃と陽太を見てはクスクスと微笑んでいた
全然話が一歩も進まなかった…
次からはいよいよやっと…少し動きます…




