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人の心はそんな簡単には動かない

「っあ、あれ…もしかして、私余計な事言ってしまいました…?」


雪奈からした場合は善意としてそう言っていた、だがそこで陽太の表情を見た途端、またその隣に座り込む明乃を見ては雪奈は困ったような焦った表情を浮かべてはそう言った


「!っえ、あ、い、いや…べ、別にそんな事は……ないよ…ぅん…」


雪奈が言ったことに対し陽太はそんなことはない、そう言おうとしたが完全にとは言えない為か微妙にどもってそう自分に言い聞かせるようにしては言った、とそんな微妙に困っている所で嫌味としてなのかよくわからないが横目で陽太を多少睨み付けるようにしては言った


「・・・私の横の人はどうやら自己に対しての評価が低いらしく、それで夜桜さんが次々と褒めた為にどう反応を返したら良いのかと困っていたらしいです、つまりは恥ずかしさのあまり、反応が返せなかった、そう言いたいらしいですよ私の横の人は」


明乃は笑みを浮かべてはそう皮肉、嫌味と言わんばかりに横目で陽太を見てはそう少し長々と説明をした、そして勿論そんな明乃の嘘くさいに陽太は唖然、だが一方でそんな説明もすんなりと疑う事なく簡単に受け入れたのか雪奈は陽太に笑みを浮かべては言った


「そ、そうだったんですね、私てっきり自分が狩野くんにかなり余計な事を言ってるんじゃないかと思っていたんですけど…、違って良かったです!、それより狩野くんはもっと自分に自信を持っても良いと思いますよ?先ほどあんな簡単にわかりやすく説明してくれたりしたんですから!」


はたしてこれは本当に思ってやっているのか、または偽善として思って褒めているのか、そう陽太は思った、だがその疑いをしらないような笑みを見ては本当にそう思っているのだと思ったのか不思議と心が温まったような感覚を味わっていた


「夜桜さんもそう言っているんですから素直に受け取った方が良いと思いますよ、変態さん」


などとそんな事を思っては雪奈を見ている陽太に明乃は陽太だけじゃなく雪奈にも聞こえるように少し声を大きくしては言った、またそう言っては明乃は立ち上がりテーブルの上にコップを置いてはパソコンの前に座った


「変態は関係ないだ、って…あはは…とりあえず夜桜、ありがとう、でもそう簡単には自分に自信が持てるとは俺は思わないよ…」


何故か突然の変態呼ばわりに陽太はそう隣に向かって言おうとした、だがもう隣には明乃がいない事に陽太はため息付いては雪奈に顔を向けてはそう少し申し訳なさそうな表情を浮かべては言った、そして雪奈はそれに対し何回か瞬きしては前髪を揺らしては優しく笑みを浮かべ、言った


「大丈夫です、私自身もその事については経験ありますので、少しずつで良いので自分を褒めて自信を付けるように頑張ってください、狩野くんは凄い人ですので大丈夫ですよ」


なんとも見た目だけじゃなく心まで完全に天使と言うよりも聖人に近いような、そう言わんばかりなのかそう言った事は心だけじゃなく顔まで滲み出てくる程に光り輝いているように見えた、陽太はそう光り輝いているように見えては頬を引っ叩いた


「っえ、か、狩野くん?」


陽太が突然頭を振っては頬を叩き始めたことに雪奈は陽太を覗くようにしては髪の毛を揺らし見た、それに対し陽太は頬を微妙に赤くしては苦笑いした


「あ、あはは、なんでもないよ、にしてもさっきの夜桜の氷の能力は凄かったな、綺麗だった事もあるけど下手したら結構強いんじゃないのか??」


「っえ、あっ…そういえば、今更なんですけど、この部活は一体なにをする部活なんですか??この…えっと、現実にはありえない能力に関してはわかったんですけど…」


雪奈はそう笑みを浮かべては言ってきた陽太のその「能力」という言葉にふと思い出したのか立ち上がっては明乃に顔を向けては言った、そう雪奈はその能力に関しては聞いていたが一番重要であるこの部活の内容をなにも聞いていなかったのである、そしてそんな言ってきた雪奈に対し明乃はパソコンから視線を雪奈に向けては言った


「…スクールボランティアクラブ、これがこの部活名です、またこれは理解しなくても良いんですが本部という、まぁこのスクールボランティアクラブの本拠地とでも言いましょう、そこから出される依頼を私達は部活動の内容の代わりとしてやる事になっているんです、かなりおかしな大まかな説明になってしまいましたがこれがこの部活のやる事です、また私達の付けているこの指輪なんですが能力に関してだけじゃなく敵を、また直接来た場合の依頼人を認識、つまり目視する事ができる用になっています」


明乃は出来るだけわかりやすく説明しようとしているのかそう指輪を見せたりとできるだけ努力をしては雪奈に説明をした、また今説明した事に関しては雪奈も流石にわかったのかなんとも微妙な表情を浮かべるも頷いては指輪を見ていた


「・・・そういう事なんですか…でも、何故その依頼を達成するのにこの、…えっと、能力が必要なんです?」


雪奈自身なんとなくその能力の使い方に関して理解が出来ているのか、戸惑ったような表情を浮かべては顔を上げ明乃を見ては言った、そしてそれを横で見ていた陽太は冷や汗掻いては雪奈の視線を追い明乃を見た、明乃自身も少し雪奈の性格上話しにくいのか躊躇っていた、だがこれはちゃんと説明をしなければならない、そう思ったのか口を開いた


「・・・夜桜さん、貴方もきっとなんとなく直感的にわかっているかと思います…なので、敢えて隠さずに言いますと、この私達の持っている能力は依頼されたその内容を達成させる為に使います、勿論殺伐とした事だけじゃなく他の何か困った、悩みや相談事、たくさんあります、ですが主に私達がやる依頼は血生臭い内容ばかり、かなり言い方が酷くなってしまいましたが中途半端が一番ダメだと思い先ほども言った通り敢えてこう説明させてもらいました、本当は最初、ここに来てから説明しておくべき内容でした、これは私の失態です、ごめんなさい…」


雪奈のこの性格上、そしてこの他の人達なんかよりも心から本当の意味で優しく、またそれだけ優しい性格の為このような殺伐とした事を絶対に好まないとわかっていた為か明乃は雪奈の前にそっと、ゆっくりと移動しては頭を下げ謝った、また明乃、そして陽太の思っていた通りなのか雪奈はそんな内容を聞いては当然明るい表情なんか浮かべているわけなく、予想通りと言うべきなのか顔色が全く優れていなかった


「っ、と、とりあえず、夜桜、一旦座った方が良いんじゃないか…?」


ここは一旦座らせた方が冷静な判断もできるだろうと思ったのか陽太は明らかに動揺し固まっている雪奈にそう提案を持ち掛けた、雪奈はそんな陽太の声に気付いたのかはっ、と顔を上げては頷いた


「そ、そうです、ね…いきなりの衝撃的な内容に、ちょっと…ですね…」


「・・・お茶、温め直してきますね」


「っあ…」


なんとなくこの場所にいずらいのかと思ったのか明乃はトレーを持ってきてはトレーにコップを三つ持ってはそう言い奥の部屋に行ってしまった、当然陽太は雪奈を椅子に座らせてはこの今の状況を、空気をどうしようかと悩んだ、だが一旦とりあえず座った方が良いよなとそう思っては雪奈の隣に座ることにした


「・・・私、先ほどから驚くことばかりで、少し疲れてしまいました…」


「!うん、俺も…さっきの事といい…疲れちゃったな…今週だけでだいぶ変な事に巻き込まれちまった気分だ…」


座ったと同時に微妙ななんとも言えない笑みを浮かべてはそう言ってきた雪奈に陽太は少し驚きつつ冷静になれ、そう自分に言い聞かせては陽太も同じく苦笑いしてはそう言った、またそう陽太が言い返したことによるのか雪奈は目を見開くものの口元に手を当てては微笑んだ


「お互いに今週はいろいろと大変なことばかりですね」


「!…うん、そうだね、にしても俺もさっきの夜桜と同じで最初は氷野から殺伐としただとか血生臭い事をするって言われた時は凄い動揺したなぁ…」


以外と反応がいい雪奈に陽太は半場申し訳ないと思いつつもさりげなくそう先ほどの事に関して会話を混ぜた、できるだけ雪奈の気持ちを優先、そして雪奈の気持ちを共感しながらと


「っぁ、そ、そうなんですか、そ、そうですよね狩野くんは血生臭いこと嫌い、ですよね…」


「っ?え、ど、どうしたの?」


最初の方で少し戸惑いつつ後々から苦笑いしてはそうどこか遠くを見るような眼で見てはそう言ってきた雪奈に陽太は少し不安に思ってはそう聞いた


「!っあ…い、いぇ…っじ、実は…これは狩野くんに対してかなり失礼かと思うんですけど…その…昨日の狩野くんがあの二人と小競り合い、というか…それを思い出してしまいまして…っ!あ、べ、別にき、昨日の狩野くんを思い出してしまってそう思っただけで別に狩野くんは優しい人だって、わかっていますからね!?」


「っうっ!?」


自分の言ったことに対して罪悪感でも浮かんだのかそう申し訳なさそうな表情を浮かべた直後、涙目になっては瞳を揺らしては懸命に陽太の両手を思いっきり握っては顔を数センチと言わんばかりまでに近づけてきてはそう雪奈は言ってきた、そしてそう言っては顔を一気に近づけてきた雪奈に陽太は恥ずかしさから照れる一方で雪奈の吐息が顔に当たっている事に余計に顔を真っ赤にしていた


「・・・狩野、くん…?」


「…!っあ、い、いや…なんというか、まぁ…誤解されていない事だけはわかって良かったよ、昨日の俺はただ単にどうかしてただけで本当はあんな風じゃないからさ」


赤とピングの混じったようなそのルビーのような宝石に近い綺麗な瞳に陽太は意識を吸い込まれそうになるもなんとか目線を外しては苦笑いしそう言った


「!はい!まだ会って一日しか経過していませんが今の狩野くんが本当の狩野くんだと私はわかっていますから大丈夫ですよ、…それに昨日の狩野くんは確かに少し怖いと、そう思いました…でも、昨日のあの怖い狩野くんがいてくれたおかげで私も助けられたようなものですから別に怖い狩野くんも・・・その…怖い狩野くんももう一人の狩野くんですから…っえ、えっと…す、好きですよ…?」


「・・・」


決して無理をしているわけじゃなく、本当に心から思って言ってくれているのだと段々と陽太は雪奈の笑みの見分けが付いてきたのかそう言ってきた雪奈に陽太はどう返事をしたらいいのかわからなくなっていた、怖い自分を含め今のこの自分さえも好きだと言ってくれている目の前の存在に陽太は固まっていた、正確に言えば頭の中が固まっていた、また一方で雪奈もそれから数秒後自分の言ったことを頭の中で繰り返してはだんだんと自分の言っていることの重大さと言うよりも誤解とわかったのか慌てて陽太を握っていた手を離しては手をぶんぶんと振っては顔を真っ赤にし言った


「っご、ごめんあさい!!か、狩野くん!!今のはあくまで一人の人間性という意味でしてね!か、狩野くんのことが好きという意味ではなくてでして!」


地肌が元々白い為か恥ずかしがっていることがよくわかり、また噛んでは涙目になりながらそう一生懸命頭を下げてはそう謝ってくる雪奈に対し陽太はそれを見ては自分の悩んでいることがバカバカしくなった、思ったのか笑った


「!っか、狩野、くん…?」


「っ…、ご、ごめん…いや、別にそう説明されなくてもそう言われてるってことは最初からわかってたから、別にそこまで謝る必要も頭を下げる必要もないよ?」


それに今だけじゃなくさっきも自覚してないものの思いっきり言ってたしな、と陽太は心の中でそう思っては苦笑いし言っていた


「!っそ、そうですか…私の勘違いでもし傷付けてしまったらかとそう思って…」


「っま、まだ夜桜と会って一日しか経ってないのに流石にそんな風に思える方が俺は不思議だよ・・・」


流石にそこまで能天気なわけがないしそんな簡単にアニメ、漫画のように恋愛に発展するわけがない、ましてや逆に恋愛に発展する確率の方がもっともあるわけがない、そう陽太は思っていた為かなんとも言えない笑みを、また冷や汗を浮かべてはそう言っていた


「あ、あはは…そうですよね…それにしても良かったです、これからは先ほどのような誤解を招くような事はなるべく注意するようにしますね」


「!うん、そうした方が良いよ」


陽太は笑みを浮かべてはそう言ってきた雪奈に対し驚くも同じく笑みを返してはそう言った、だが同時にこうも思っていた、きっとそれは性格上治ることはないだろうな、と、そしてそんな事を言っている間に温め直したのか奥の部屋からトレーを持ってきてはまたテーブルの上にコップを三つ置いては座った、そしてこれは明乃なりの雰囲気を悪くしてしまった事に対してのジョークなのか笑みを浮かべては言った


「・・・夜桜さん、私がお茶を入れなおしている間なにかされたりしました?そこの変態に」


「っえ?」


「っ!な、なにもしてないって、なぁ?」


明乃から話しかけてきた事に雪奈、陽太は驚くも陽太はこれは会話を和ませるのに丁度良いのではないか、そう思ったのか苦笑いしてはそう雪奈を見ては言い、目の前に出されたコップを持っては口にお茶を含んだ


「!え、えっと…は、はい!べ、別になにも、されていません!」


「・・・告白紛いのような声が先ほど壁越しに聞こえてきましたけど」


「っひぇ!?って、ひゃあぁっ~!!」


「・・・」


笑みを浮かべては陽太同じくコップを持っては一口飲んではそう言ってきた明乃に対し雪奈は飲もうとした所で突然そんな事を言い出した明乃に顔真っ赤にしては驚き、また可愛らしい悲鳴を上げては手に持っていたコップを思いっきりひっくり返しそうになっていた、だがなんとか抑えては零さずにテーブルの上に置いては安心からかため息付いていた、一方で口にお茶を含んでいた陽太はどうなっていたか、てっきり雪奈同様驚くかと想像するも案外全くおどろなかったのか無表情のまま飲み込んでは目の前で平然とした顔を浮かべては飲んでいる明乃にため息付いていた



雪奈が陽太に惚れているかと思った方・・・そんな簡単に惚れるわけがないんです…

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