結果と報告
「・・・貴方が何故今私を可愛いと言ったことに関しては特には問いません、ですがあまり私としては言ってほしくないことですので遠慮してほしいです…」
「っは、はい…ご、ごめんなさい…」
「ははは…」
明乃は決して恥ずかしいと言うわけでもなくただ本当に心からやめてほしいと思っているのか特に赤面しているわけでもなく、でも嫌がっているような表情でもなかった、ただ反応に困る、そんなふうな表情をしていた
「・・・いえ、普通の女の子の場合はこういう時ありがとうと言うべきだと思うのでしょうが…生憎私にはその、そういう風に受け取ることができませんので、別に謝る必要はありませんので」
「っあ、そ、そうなんですか、なるほど…」
明乃は横髪を掴んではクルクルと指で巻いては少し言いずらいのか目線を反らしてはそう言う、それに対し雪奈はなにを思ってか感心したかのような、もしくは珍しい物を見たかのような反応をしていた、またその会話は女子だけで出来るような会話なだけで陽太は入ることが出来ずただ眺めていた
だが陽太は眺めている間、こう思ってもいた、明乃が自分以外の人と会話をしている所を見たのは初めてだと、客観的に見るとこんな会話をしているのだと陽太はいつも対話をしていた身なだけあり客観的に見たことが無かった為に神秘な感じがしこれもまた楽しい、そう思ってか自然と二人の会話を聞いては微笑んでいた
だがそう思った後、ふと思ったことが合った、それは「自分以外と会話をしている所を見た事がない」ことについてだった
「っな、なぁ氷野」
陽太はその事が気になったのか明乃と雪奈が何か会話をしている中話しかけた、だが話しかけたと同時に陽太は今から聞くことは本当に聞いても良いことなのかと思った
「?どうしました?」
「?狩野くん、難しい顔してますけどどうしました??」
「っえ、あっ、い、いや…」
雪奈に顔を見てきてはそう言ってきたことに陽太は顔に出ていたと驚くと同時に慌ててしまい戸惑った、勿論こんな所を見過ごすわけもなく
「・・・人が会話をしている最中に割り込んだんですから言ってください、別になにも怒ったりしませんので」
「っそ、そうか?じゃ、じゃあ・・・」
体を横向きにしては座り直しては対面するように見てそう言ってきた明乃に陽太は一瞬迷うもこのまま迷ってしまっていても時間の無駄だし、しかも怒られる、そう思ってか言うことにした
「・・・氷野、今から俺の聞くことは勘違いなのかもしれないけどよ、怒らないでくれよ?……俺、さお前が俺以外、と誰かと会話をしてる所、見たことがないんだが…それは俺の気のせいか何かか?」
「・・・」
「すみません椅子お借りしますね…って、え?」
陽太は若干これを聞くのはプライベートと言うよりも人として聞いて良いことなのか?そう思うも勇気を振り絞っては聞いた、そして当然明乃は無表情で無言、また一方で雪奈は立っているのが疲れたのか陽太の隣の席、沙世の椅子を持っては陽太の隣に置き座った、だがそう座ると同時に陽太の言った事も聞いていたのか驚いた表情を浮かべては陽太を見ていた
「っあ、い、いや、別に言いたくなかったら言わなくても良いんだぞ!?もしかしたら俺がトイレに行ってる時にだ、誰か他の女子とかと普通に会話している場合もあるしさ!」
雪奈が驚いた表情を浮かべては見てきた事に陽太は流石にこれはやりすぎたのか、と思ったのか目の前で無表情でいる明乃に陽太は慌てて冷や汗掻いては苦笑いしながらそうフォローした、だが明乃はそんな陽太のフォローなどスルーしてか目を瞑っては言った
「・・・その事に関してばかりは私はどうしようもないので一つ言っておきます、運が悪かったと言うべきなのでしょうか…このクラスのほとんどの人達が私の性格と全くもって不一致なんです、私自身が人のこと言えたことなのかわかりませんがこのクラスのほとんどの方が表面上の顔面だけ良くし内面では互いにバカにし合っている最低極まりない連中、とでも言うべきなのでしょうか…」
「互いに互いの表情を見合い常に震え、怯え、影では常に悪口ばかり言っている吹き溜まりのどうしようもない連中……まぁ、そこの今夜桜さん、貴方が丁度今座っているその如月さんだけはまだましな方ですね…また・・・あの名前を忘れましたがあのうるさい男・・・一昨日でしたか…体育の時間貴方に話しかけてきていた眼鏡男・・・まぁ、どちらも私は苦手ですが…」
相当このクラスの連中に対して鬱憤、ストレスが溜まっているのかとても黒い表情をしてはそう言っていた、明らかに誰が見たとしても不機嫌だとまるわかりなぐらい不機嫌面をしていた、そして勿論それを聞いていた陽太は笑うこともできず苦笑い、またその隣雪奈もどう反応をしたらいいのかと陽太につられて苦笑いしていた
「そ、そう、だったんですか・・・ま、まぁ氷野さんは狩野くんがいる分まだましな方だと私は思うんですけどね…」
「!」
雪奈は自分のクラスの状況を見てなのか、または自分のクラスから見ての状況なのか笑っているようで、でも寂しそうな、そんな表情を浮かべていた、そして陽太はそんな雪奈の言った事と表情を見てか察した、だが陽太はただ察するだけでこの事に、クラスの事に関してはなにかできるわけでもない、そう思ってかただ見ていることしかできなかった
「・・・・・・確かに他の方々と比べればかなりマシ、な方かと思われますが、そこの隣の方は最悪なことにこのクラスの嫌われ者ですので…まぁ、そんなどうしようもない連中のような事は思っていませんので安心してください、・・・少なくとも貴方は「普通」な部類に入っていますので」
「っそ、そう、なのか…っ」
「ふふっ、良かったですね狩野くん」
「っへ…ぁ・・・う、うん…」
先ほどの表情を見てからなのかそう笑み浮かべてきては言ってきた雪奈に陽太はなんとも言えない申し訳なさ、とはまた違った悲しみに似た思いが沸いていた、その為かあんまり嬉しくない、そう思えていた
「?狩野くん?」
またその笑みの奥には一体どれだけの悲しみがあるのか、そう想像しては陽太はなにかないのか、どうにかしてやれないのか、とそう思った数秒後、ふと思いついたことがあり聞くことにした
「っも、もし良かったらで良いんだけどさ、夜桜、お前授業が終わった後、十分休憩時間とか後昼休みだとかさ、俺達のこの教室に来ないか?」
「っえ・・・」
昼休みはともかく十分休憩時間、これはかなり厳しい時間なんじゃないか?、そう思うも陽太はそう提案することにした、勿論雪奈がどう先ほどは思っていたのかそんな事はわからない、ただ陽太が先ほど思った事はあながち間違っていなかったのか陽太にそう言われては雪奈はとても驚いた様な表情を浮かべていた、そして陽太のその言ったことに対し連れられてか、または明乃もなんとなく気づいていたのか
「・・・貴方にしては珍しく良い提案ですね、私も同じくそこの方と同じく夜桜さん、十分休憩時間はともかく昼休み、来てください、別に無理にとは言いません、ですが貴方が来てくれれば私もこの教室から離れることなく、移動する事無く済みます、またそこの変態シスコ・・・そこの変態と二人で食べずに済みますので、貴方さえ良かったら来てください、歓迎します」
フォローが下手なのか、または口が下手なのかかなり遠まわしにしてはそう微笑んでは言った、明乃の自身同性と長らく会話をしていなかったのか珍しくそう押した、勿論そう言ってきた明乃に雪奈は驚きが隠せないのか瞳を揺らしては嬉しさからか目からじわじわと涙が溢れ出してきていた
「っちょ…な、なぁ…氷野、お前今俺に向かってシスコンだとか口走らなかったか…?」
「?何言ってるんですか、耳腐ってるんじゃないですか、私のおすすめの耳鼻科紹介しますよ、お客さんも少なく時間もそこまで省きませんのでおすすめですよ、後今は貴方に声掛けてませんので声を掛けないでくださー、夜桜、さん…?」
俯いては床にポタポタと涙を垂らしていることに明乃は気づいたのか雪奈を見ては少し戸惑いを見せた、またそんな雪奈を見た陽太は特になにも言わず優しく見守るように見ていた
「・・・私、狩野くんには昨日、一緒に帰ってる時に説明したんですけど…その…クラスにお友達がいなくて…昨日までの虐めの事もあって…お友達になりたい、と言うより話したいって人がいなくて…それで…ごめんなさい…泣いてしまって…」
「・・・いえ、私は夜桜さんの事に対してまだよくわかっていませんが泣く事ができる人は素晴らしいと思っています、感性豊かで素直な方だと……この事に関しては虐め、ですので感性が混じっているかどうかは微妙なんですが…いえ、感性も交じっていますね、別に泣くことは悪い事ではないですよ、また私は詳しくは知りませんが私同様クラスに馴染めない、というよりクラスの雰囲気に合わないという事はあります、なのでそこまで気にすることではありません、・・・その、ですからその変わり私とそこの変態が他クラスですが居ますので来てください、一人二人居れば大分変ります、ですので安心してください」
明乃は自分で言っていることが恥ずかしくなったのか最後の方は顔を合わせることなくそっぽ向いてはそう微妙に照れたような、赤面した表情を浮かべては言った、陽太はそれを聞いてはもう少し短く素直に言うことはできないのかと心の中で思っては苦笑いしていた、だが一方で雪奈はそう言われてはかなり嬉しかったのか、ポロポロと涙を垂らしては感情を抑えることができなかったのか飛びついた
「っ氷野さぁぁん!!」
「っ!?ひっ…!!?」
ガタンッ!!と音を立てては椅子を蹴り飛ばすようにして思いっきり立ち上がっては明乃に抱き着くようにして飛びついていた、また明乃はそんな突然抱き着いてきた雪奈に顔を真っ青にしては怯えたような表情を浮かべては全力で避けてはそこから一瞬にして消えては陽太の背後に回り陽太盾にするようにしては隠れていた、またこれはある意味では陽太と雪奈にはなにが起こったのか見えなかった為ホラーにも見えていた為陽太は突然後ろに現れた明乃に驚いていた
「っ!!うわっ!?お前いつの間に!?」
「っ…やっぱり夜桜さん、貴方も苦手かもしれません…」
「!ひ、氷野さ~ん!」
「っひっ…!こ、こちらへ来ないでください!」
「っあわわっ!!?」
「っえ!?」
笑みを浮かべては手を広げ走るように歩み寄ってきた雪奈に明乃はまた冷や汗掻いてはそう言い陽太を突き飛ばす、そのおかげか陽太は思いっきり走り寄ってくる雪奈に思いっきり衝突した
そして体重差、スピードの差がある為陽太は雪奈を突き飛ばすように突撃してしまった、当然雪奈は突き飛ばされた衝撃に床に倒れそうになった、だがその寸前陽太はなんとか雪奈を抱きしめるようにしていた為かなんとか陽太が下に、そして雪奈が上になり雪奈はなんとか無事だった
「っ!!ご、ごめんなさい!!大丈夫です、か・・・」
予想以上に陽太が雪奈に突っ込んで行ってしまった事に明乃は驚いては慌てて謝り歩み寄った、だが・・・
「っいってて…って、大丈夫か…?」
「っぅぅ…は、はぃ…狩野くんも大丈夫ですかぁ…って…」
「「あっ…」」
「・・・今した行動は確実に私が悪いことですが今の貴方達はただの不健全にしか過ぎません、いえ、この場合は事故・・・いえ、それとは関係なく早く、急いで離れてください・・・」
陽太、雪奈と身長差がない為互いに顔の距離が数センチとなっていた、互いに吐息でなにが起こっているのかと気づいたのか、その為陽太と雪奈は気づいてはだんだんと顔を赤くしていった、そして一方で明乃はそっと歩みよってはそう言った
「っご、ごめん!!」
「っご、ごめんなさい!!」
陽太は下な為退くことはできず、その為横を向いた、一方で雪奈は顔を真っ赤にしてはあわあわと急いで立ち上がっては退いた、そして雪奈が退いたことに陽太も急いで立ち上がっては恥ずかしさからか俯いた
「・・・今のこの空気はなんとも言えませんので敢えて言いますが夜桜さん、昨日の件もありますから聞きますがあの例の二人のことについては朝、担任の先生はなにか言っていましたか??」
「!!そ、そういえば、なんか、言ってたか・・・?」
明乃が言ったことに陽太はそういえば、と思い出しては同じく雪奈を見てはそう聞いた、そしてそれに対し雪奈はなんとも表現しずらい嬉しそうな、でも嬉しくないようなとそんな顔を浮かべては言った
「・・・はい、言いました…朝の会の時に先生が話があると・・・、そしてあの二人のことについてなんですけど・・・」
「・・・」
「・・・うん」
冷や汗を浮かべては少し俯き気味に言う雪奈、また冷静な表情を浮かべる明乃、そして雪奈の言うことに緊張する陽太、そしてそこから数秒後、顔を上げると同時に言った
「・・・・・・他校と警察沙汰になるぐらいの喧嘩を起こした為、それで他県へ引っ越したと…」
まだ、あの二人の事についてそこまで現実味がないのか雪奈は微妙に嬉しそうな表情を浮かべる一方で少し緊張からか警戒に似たような、そんな瞳をしていた




